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写真を撮る暇もないくらい見入ってほしいと思った

僕は今、京都でLaughterというコーヒーショップを運営しています。

今日のタイトル
「写真を撮る暇もないくらい見入ってほしいと思った」
これは、先日発売された元BiSHモモコグミカンパニーさんのエッセイ「解散ノート」の一文です。

『My landscape』の最後、足を上げて一筋のスポットライトを見つけたとき、こうやって終われたらいいな、なんて思った。
伝えられるはず、だと思った。
見ろ!!!!!って、
これがうちらだ!!!!!って、久々のこの感じ。
写真を撮る暇もないくらい見入ってほしいと思った。

モモコグミカンパニー「解散ノート」より

こちらは2022年6月、大分でのライブを終えてのモモコさんの日記。
My landscapeはBiSHのライブ定番曲の一つ。
ラストサビのアイナ・ジ・エンドさんの力強いハスキーボイスが強烈なインパクトを放つ一曲で、ライブでの迫力はすさまじいものがあります。

解散まであと一年あまり。
全てのライブに「最後の」という冠が付き始め、否が応でも解散を意識してしまう気持ちをストレートに綴っています。

BiSHのライブは基本的に写真撮影が全面解禁されていました。
ライブに参加した人たちがSNSに次々とライブの様子を上げていたことも、BiSH人気が加速した一つの要因とも言われています。

ライブにはメンバーの姿を記録に残そうと、望遠カメラを持って参加している方も多数いらっしゃいました。

僕自身も、2022年KBS京都でのライブには友人から一眼レフカメラを借りて参戦しました。

「少しでもきれいにメンバーを記録に収めたい」
そんな気持ちで、無我夢中でファインダーをのぞきシャッターを切る自分がいました。

しかし、ライブが中盤に差し掛かった頃、ふとこんなことを思います。
「ファインダーばっかり覗いて。本当に自分はライブを楽しめているのだろうか?」
気づけば写真を撮るのを抑えて、その目にメンバーの姿を焼き付けていました。写真を撮っているファンの方が楽しめていない!というつもりは全くありません。
記録したからこそいつまでもライブの余韻に浸れるということもあると思います。

でも、写真を撮ることだけに気を取られ目の前のステージを楽しめていないのなら、それは本末転倒だと思います。

「写真で撮る以上に、心の中に記憶したい」
そんな景色がBiSHのライブにはありました。

まさに、写真を撮る暇もないくらい見入っていた瞬間でした。
「心に焼き付けたい景色」との出会いって人生の中でそう沢山あるものではないと思います。

BiSHのファンとして、人生に残る心に焼き付けたい景色に立ち会えたことは本当に幸せなことでしたし、ステージに立つモモコさんもそんな願いを込めてステージに立ってくれていたんだと知れてなんだか嬉しくなりました。

モモコさん!あなたの想いは私たちファンに届いていました。間違いなく、あの日の景色は写真も撮る暇もないくらい見入った景色でした。
モモコさんに負けないくらいの景色を届けられる人になれるよう、これからもnoteを書き続けます。


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