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BiSHがくれた希望、そして大きな夢

『BiSHのモモコグミカンパニーさんと「表現」について語り合う』
これが今の大きな夢です。

さかのぼること約一年前
新型コロナウイルスの流行、緊急事態宣言の発令...
明日の生活がどうなるか分からない不安の中で、背中を押してくれた曲がありました。

♪どんなとげとげな日でも 息してれば明日は来るんだし
泣いた後に咲くその花は so beautiful beautifulさ

「楽器を持たないパンクバンド」
6人組ガールズユニットBiSHの「beautifulさ」という曲です。

どんな困難な道でも、立ち向かえば必ず道は開ける。そんな力強いメッセージが込められた一曲です。
最初はBiSHを知っていたわけではなく、たまたま見ていたバラエティ番組のBGMで使われていたのがきっかけで、うろ覚えの歌詞をネット検索してなんとかこの曲に辿り着くことが出来たのでした。

そこからというもの、BiSHの他の曲もたくさん聞いていってどんどんその虜になっていきました。

コロナで先行きが見えない中で、生きる希望をくれたのがBiSHでした。

そんなBiSHの一番の魅力。それは、彼女たち一人ひとりが「真の表現者」であることです。

BiSHの楽曲はメンバー自身が作詞・作曲・振付を手がけているものが多数あります。
喜び、悲しみ、怒り、悩み...
メンバーが楽曲が出来上がるまでにも深く携わっているからこそ、歌われる曲には「強さ」があります。

そして、BiSHでも数多くの楽曲の作詞を担当しているのがモモコグミカンパニーさんです。
「アイドルになりたい女の子を観察したい」という変わった動機で大学生の時にオーディションを受けたモモコさん。

ダンスや歌の経験は全くなく、芸能活動はゼロからのスタートでした。

そんなモモコさんがBiSHとしての活動の中で最も楽しいと語るのが「作詞」です。
感じたこと・考えたことをメモ帳に書き留めるなど漠然と言葉に関わる仕事がしたいという想いを抱えていたモモコさん

コピーライターへの就職も考えたそうですが、徐々にこんな思いが芽生えてきます。

言葉にかかわる仕事をするのが夢だったから、作詞をさせてもらえるだけでうれしいのに、自分が書いた歌詞をステージに立って歌い、自分の言葉で伝えて、直接お客さんの反応を見られる。
そういう場は『神』ってくらいすばらしくて、ひとつ夢がかなったと実感しました。 歌詞を書いたり、本を出版できたらいいな、ってずっと憧れていて、就職するなら言葉にかかわる職種がいいと、コピーライターの道も考えたことがあります。
でも、言葉=コピーライターではない。私はBiSHに入ったことで、作詞ができるようになったし、本も出版させてもらえるようになった。
自分のやりたい道へとつながっていったから、いろいろなやり方があるのだと思うようになりました。(スタディサプリ進路インタビューより)

この部分は自分にも刺さる部分が沢山ありました。
中学生のころから漠然と表現する仕事(分かりやすく言うと芸能人とかアナウンサー)に憧れはありましたが、それが職業やお金を稼ぐことに結びつけられずにもやもやしていた時にタイコーヒーと出会い、自分がほれ込んだものを世に広めていく面白さに惹かれました。

そして今は日々お店に立ち、コーヒーをツールに様々な方とコミュニケーションを取りながら自分なりの表現を模索しているところです。
私も、色んな方との出会いや経験の中で、「表現」と一言に言っても様々なやり方があることに気付きました。

また、モモコさんがこれまで出版された二冊のエッセイを通じて、日常の些細な心の揺らめきを書き留める大切さを学びました。
これは、私がこのnoteを書き始めたきっかけにもなりました。

一方で、モモコさんには僕にはない表現の視点があります。
それは、自分の「弱さ」を表現に落とし込むという点です。

「私はメンタルが弱いというか、いろいろなことに敏感になってしまうときがあって、すごく生きづらいなって感じることがよくあります。そういう立ち止まってしまいそうなときの自分の弱い気持ちを逆にさらけ出すと、弱い立場や弱い自分になってしまっている人のことを救えるんじゃないかと思って、歌詞にしているんです。私自身も、好きな曲の歌詞に救われてきたから。 弱いからこそ強いというか、カッコつけていない自分をみせる、伝えるために、言葉にしています。
『JAM』という曲は、自分の下着を見られているような気持ちになるくらい、心をさらけ出して、私の一番弱い部分を歌詞にしているから、最初は人に聴かれるのが恥ずかしかった。でも、この歌詞に救われたり、ひとりじゃないって共感してもらえるといいなと思っています」
(スタディサプリ進路インタビューより)

この考えは私にはない視点でした。

私は表現するときに少し背伸びをしている感覚があります。
このnoteも些細な表現や言い回しをちょっとカッコつけている部分があります。
それは、自分の「弱さ」を見せることに怖さや恥ずかしさを感じるからです。人前に立つ自分はカッコよく見られたいという潜在意識があります。

しかし、モモコさんは「カッコつけていない自分をみせる、伝えるために言葉にする」と語ります。

インタビューの中で、私の一番弱い部分を歌詞にしていると紹介された『JAM』

各メンバーが「一番会いたい人に会いに行く」という企画で作られたMVで、モモコさんは作詞において大きな影響を受けた元チャットモンチーの高橋久美子さんのもとを訪れます。

高橋さんへの感謝を手紙に仕立てたモモコさんに、「モモコさんの言葉に救われたっていう子もいるんじゃないかな」と高橋さんはエールを送りました。

まさに、今の自分はその一人です。

表現する楽しさと言葉の力を教えてくれたモモコさんに感謝の気持ちを伝え、その奥深さを語り合うその日まで。

今日も自分なりの表現を世界に届けていきます。


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