土 董子

エッセイ、詩、短歌などを創作。 言葉を紡ぐことで「ここではない、どこかへ」いけるような…

土 董子

エッセイ、詩、短歌などを創作。 言葉を紡ぐことで「ここではない、どこかへ」いけるような気がして。 フリーランスで活動しています。 ※ユニット「t&y」としても活動(イラストレーターのパートナーと)

最近の記事

溢れすぎているコトバ… 本当に自分に必要なコトバだけを残したい 【短歌一首】 ドライヤー冷風温風切り替えて 飛ばせジャンクなコトバの山を

    • 電車での1コマ 乗客みんなスマホに夢中。 【短歌一首】 無機質なスマホの中を 見続けて その目は幾つ 四季逃がすだろう?

      • お互いの色、少しずつ混じっていく そんな一瞬の1コマ 【短歌一首】 夕闇にグラデーションの空模様 青とオレンジ貴女と私

        • 夢でしか会えなくなった君。 その声、耳にとどめていたい。 【短歌一首】 久々に 夢で出会った 君の声 寝起きの耳に エコーしている

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          部屋にも漂う夏の匂い…どんな花の香り? ラベンダー?バラ?それとも… 【短歌一首】 店頭で パフューム試し 家路つく 君と分け合う 立夏の香り

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          一首目) 休日、もう少し寝ていたい…そんな気持ち 二首目) 開いたココロが閉じる時もある…そんな情景 【短歌二首】 朝夕と開いて閉じて松葉菊 まどろむ私のまぶたのように 朝夕と閉じては開く松葉菊 あなたのココロ模様のように

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          【エッセイ】コーヒー、私、冬(連作2)

          「コーヒーはあまり好きじゃないの」 「どちらかというと嫌いかもしれない」 そう、これが私。 飲めなくはない。 ただ苦手で好きになれなかった。 でもこれは以前の私。 正確に言うと「苦手、嫌い」は過去形になるだろう。 20年以上言い続けてきた「苦手」と「嫌い」という言葉は今、過去になった。 あれは学生時代の私。 大学近くにコーヒーショップが開店した。 当時開店ラッシュだった、海外から出店してきたコーヒーショップ。 毎朝毎朝その前を通り過ぎることになり、横目でお店を見な

          【エッセイ】コーヒー、私、冬(連作2)

          【エッセイ】コーヒー、私、時間(連作1)

          目を閉じれば、あの時間が蘇る。 いつもではないけれど、目の前にふっと浮かぶ。 コーヒータイム。 音も匂いも一緒にいる人の表情も、あの時に戻っているかのように。 両親はよくコーヒーを飲んでいた。 私が、学校から早く帰る土曜日。 急いで階段を駆け上がる。 「お帰り」と言うように 私の鼻に、ちょっぴり大人の香りがフワッと届く。 ドアを開ける。 コーヒータイム中の2人の後ろ姿。 「ただいま」 より一層強くなるコーヒーの香りに、 「今から休日だ!」というワクワクした気持ちが合わさ

          【エッセイ】コーヒー、私、時間(連作1)

          ある日の散歩 【短歌一首】 初夏運ぶ 光反射し 紅き葉は レッドロビンと 知る散歩道

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          その一言、言えずに、ちょっぴりほろ苦い気持ちを フルーツに込めて 【短歌一首】 stay with me 君に言えずに目の前の グループフルーツ口にほおばる

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          爽やかな風が心地よく感じた、帰り道 【短歌一首】 なぜかしら そよぐ風たち 「お帰りと」言われたみたい 髪なびく

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          ある日の会話の1コマ 【短歌一首】 そのままで 君はいつでも パーフェクト 言われた時の スッピン笑顔

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          【詩一遍】Scent...香り

          変幻自在なものたち 過去 未来 現在 時間を自在に行き来し 漂う 実態なき生存者たち 生きているものに 時に強烈に          時にふわりと          時には ただ通り過ぎ 生きてるものとの ハイド&シーク 形をみせず 影響を与える あなたは一体何者? なぜいつも周りをたゆたうの? あなたのせいで 一喜一憂 その香り  悲しみ 嬉しさ ノスタルジックを 連れてくる 毎日 毎分 毎秒が  ざわざわで  ふんわりで Scent いつか あなたは

          【詩一遍】Scent...香り

          新緑、そっと葉に触れ 【短歌一首】 思い出す 眩しいほどの若葉触れ 初めて感じた あなたの手を

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          とても強い南の風。 その中に雨の匂いが…混じってる 【短歌一首】 強き南風 はこぶのは 心の涙察するような 雨のにおい

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          【エッセイ】「おいしい」の記憶

          大切な3人からもらった大切な記憶 「おいしい」 初めての記憶は母。 まだ幼稚園入園前、母と二人でランチを一緒に過ごしていた。 ベランダ近く、足も届かない背の高いイスに座り、 父の大きな仕事机で、毎日ゆっくりと過ごすランチタイム。 メニューはいたってシンプル。 トースト。 日替わりサラダや卵料理。 私は、手で支えるのがやっとのマグカップに入った、甘い甘いホットミルク。 母はミルクティー。 BGMはFMラジオの洋楽。 ベランダから心地よい風が「最後の調味料」として加わる

          【エッセイ】「おいしい」の記憶