見出し画像

お母さんは怒りたかったんだね

子どもたちが
まだ小さい頃のおはなし。

まだ
長男次男が小さくて、
新米ママだったわたしが
日々
まじめに真剣に
ぐったりしながら
子育てに奮闘していた頃のおはなし。



繊細な長男は
次男が生まれてから
落ち着かなくて、
わたしは
とても手を焼いていた。

まだ小さい次男に手がかかるので
「お兄ちゃん」には
おとなしくしててほしいと思うのだが、
全然思うようになんかならない。

わたしは
当時
子育てのなかで
一番たいへんな時期を過ごしていた。


そのころ
よく
近くの子育てひろばに
子どもを連れて通っていたのだが、
そこでも
長男の激しい人見知りやこだわりに
いつもぐったりしていた。

そんなとき
その子育てひろばにいた
支援員さんから、
「まずお兄ちゃんの言うことを認めてあげようね」
というアドバイスをもらった。

子どもは
わけのわからないことを言い出したり
こちらの困ることを言ってきたりするけど、
まず
そうか、そうだったんだね
と言って
一回認めてあげよう
という話だった。

共感してもらうことで
子どもは
みとめてもらえた…
とほっとするから、
そのあとで
でも、こうしてね
を伝えるとよい
と言うのだ。


藁にもすがる思いで
早速実践する若き日のわたし。


いやだきょうはでかけたくない

とゴネられたら、

そうか、でかけたくないんだね
でも今日は大事なご用事だから
一緒にでかけようか

と言う。

あれもこれも買ってくれ

とゴネられたら、

そうか、いっぱい買ってほしかったんだね
でも今日はひとつだけにしようか

と言う。

こんな調子で
共感→説得
を一生懸命繰り返した。


その共感がよかったのか
長男がちょい成長したのか
わからないけれど、
繰り返しているうちに
少しずつ
以前よりはひどい拗れ方をしなくなったな?
という感じがしてきた。

これはいいかも!
藁にすがってるわたしは
そのまま実践を続けることにした。



ある日、
わたしは
疲れて思うようにいかなくて、
イライライライラ…
と怒りまくっていた。

もともとわたしは
怒りっぽくないのだ。
だから
怒ると嫌なパワーを使って
どっと疲れてしまう。

もう止まらない。
子育て期には
こんなことはよくあった。

そんなとき
イライラのわたしに
長男がこんな言葉をかけてきた。

おかあさんはおこりたかったんだね
でもおこらないでね

と。


びっくり!!
わたしの実践を
長男が理解して
そして実践している!!!

ちゃんと共感してから
だめだよと諭してきた…!!


共感してもらう
ということで、
冷静になった心に
長男の言葉が入ってきた。

あぁ…
一瞬でも共感してもらうとうれしいんだな…
そうか
こういうことなんだ…



次第に子どもたちが大きくなって
反抗期を迎えても
反抗期を通り越しても、
やはりベースは
聴くことと共感することかな
と思っている。

なぜだか
夫の話に共感することだけは
難しいのだが…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?