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だからここに住んでいます #02

今回インタビューしたのは、阿桜酒造(株)の営業担当、山田恵李子さん。
進学を機に上京したものの、2年前に地元横手市に戻り、田舎暮らしを楽しんでいる。

高校卒業後の進路
高校3年生のとき、料理が好きだったのでその関連の仕事を目指そうと思い、埼玉県所沢市にある2年制の専門学校に進学しました。専門学校卒業と同時に栄養士の資格を取得し、束京都の保育園で栄養士として約9年間働きました。
退職後1年間は、国内旅行や帰省など自由な時間を過ごしました。そんなとき、帰省中に親から「そろそろ帰ってきたら?」と言われ、地元に戻ることを考え始めました。当時は東京で特にしたいこともなかったので、流されるように帰ってきてしまいましたね。

栄養士から営業職に転身?!
営業職をしている友人がたまたま多く、そのせいかとても興昧があり、営業職に絞って仕事を探しました。
お酒好きということもありました が、舌の感覚には自信があったので、自分の長所を生かせる仕事だと思ったのが当社に入社した理由です。

実際に働いてみて
想像以上に大変ですね(笑)
私よりお客様の方が日本酒について詳しいと、勉強不足を痛感させられるなんてこともよくあります。ただ、大変ですがもちろん楽しさも感じています。お酒には様々な種類があり、仕込み方やしぼり方などによっていろいろな表情を見せてくれます。お客様にお酒の特性を説明するときに一番生きてくるのが、自身の感覚だと思います。自分の記憶を武器にできることで、お客様との会話に気持ちが入ります。

そんな山田さんの好きなお酒は?
純吟(純米吟醸)系ですね!
食事と一緒に飲むことが多いので、香りがよく後味がないのが好みです。

学生時代のこと
姉の影響で始めたソフトテニスを6年間続けました。
部員みんなで切磋琢磨しながら活動できたことが、一番の思い出です。
また、高校時代に電車通学をしていたのですが、部活仲間と電車に乗り 遅れたとき、横手駅の横にあったお店でフライドポテトをよく買って食べていました。それが最高に美昧しかったですね!(笑)

地元で暮らして
季節の香りがするところが好きです。冬のにおい、雨のにおい、土のにおい、都会では感じられない自然のにおいを感じられるところがいいですね。
それから、当社は社員が9人の小さな会社で、必ず会うし、必ず話す。話すといってもすごく密なことまで話します。 束京で働いてたときは、いつ何時も仕事で手いっぱいでしたが、今は田舎時間を感じています。お昼休みには社員同士でトランプをしたり、母校の野球の試合があればラジオで聴きながら仕事をして盛り上がったりと、まるで家族のような関係です。

お気に入りスポット
小学生のときに真人公園でなべっこ遠足をしていたことが思い出深いのですが、今でも仕事終わりに立ち寄ることがあります。

将来の夢
自分の今までの経験を活かして、いつかお店を開きたいです。居酒屋や日本酒、キッチンカーなんかもやってみたいですね!

みんなへヒトコト
勉強はぜひしたほうがいいですね!私は放射線技師になりたかったのですが、物理が全然だめで。勉強を頑張ることで、夢の選択肢を広げることができるので、絶対やっておいた方がいいです!(笑)

会う度にじわじわと彼女の人の良さを感じられ、まるでスルメイカのよう。
そんな彼女が日本酒を売る人生は、もしかしたら必然だったのかもしれないなぁ…
炙ったスルメと熱燗が飲みたくなってきた。
冬が少し楽しみになる、そんなインタビューだった🤗

🎤山田 恵李子さん
 平鹿中学校→横手清陵学院高校→栄養専門学校(埼玉県)

2023年より秋田県横手市の中高生向けにzineを制作し、配布しています。その中のコーナーである『だからココ二住ンデイマス』では、横手市で働く先輩を紹介しています。note『だからここに住んでいます』は、紙面で紹介しきれなかった部分や私の主観も加え、『横手家に暮らすひとびと シーズン2』として連載していきます。

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