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2024年1月から『マーケティング・広報』の仕事にチャレンジします!

こんにちは!サイバーエージェント AI事業本部の中島(@nakashi_pr_cc)と申します。

転職して1年2ヶ月、人事としてエンジニア中途採用メインで動いてきましたが、今年の1月からマーケティング・広報の仕事にチャレンジすることになりました。

前職から考えると、ハードウェアエンジニア ▶︎ 新卒採用人事 ▶︎ 中途採用人事 ▶︎ マーケティング・広報 と、一層独特なキャリアになっていく気がしますが、新年の抱負も兼ねて心境を書きます。


異動の経緯

少し前に記事を書きましたが、転職して約1年間エンジニア中途採用領域を担当し、今後はHRBPとしてのキャリアを考えていました。
そんなある日、マネージャーから「広報チームにいってみないか?」と声をかけていただき、突然新しいキャリアの方向性を考えることになりました。

強制力のある人事命令的なものではなかったので、お断りして人事を続ける道もあったのですが、せっかくの機会なので「広報がどんな仕事で、なぜ求められているのか?」を知ってみようと思いました。

他のチームも含めて広報チームを統括している責任者と、広報を担当することになる事業を統括する責任者の2名に時間をつくっていただき、話を聞いてみたところ「面白そう!チャレンジしてみたい!」と直感的に思い、異動を決断しました。

広報の仕事とは?

異動を検討するにあたり、「そもそも広報って何をしているの?」を知るところからのスタートでした。
自分の中で「広報」と聞くと「ブランディング」という言葉が紐づいてきます。
そして、前職で新卒採用を担当していたときから、ブランディングの重要性は感じていました。(採用ブランディング次第で、リクルート活動がやりやすくもやりづらくもなることを実感していたため)

また、サイバーエージェント(特に私が在籍しているAI事業本部)は、ブランディング・広報が非常に強いということを、中途採用活動をしている中で感じていました。
「広告代理店」のイメージから「技術の強い会社」という新しいブランディング構築に成功していると感じますし、求職者の方とお話していても「サイバーエージェントは技術が強い会社という印象」とお褒めいただくことが多々ありました。

広報の重要さは理解しつつ、当初はプレスリリースなどの発信がメインの限定的な仕事のイメージを持っていました。
しかし実態を聞いてみると、役員や事業統括と密に連携し、企業・事業戦略をもとにしたPR戦略を設計し、市場からの認知を変え行動変容を促すことで事業成長をサポートする、非常に魅力的かつ難易度の高い仕事であるということがわかりました。

事業サイドと近い距離感でPR材料抽出から戦略設計、パブリシティ活動、検証と一貫しておこなうマーケティング色が強い仕事です。
・マーケティングの要素が強く、市場理解を深めることができる
・経営層と近いこともあり、高いビジネススキル・事業理解が求められる
・PRによる事業へのインパクトを感じ取りやすい
主に上記3点に魅力を感じ、広報の仕事にチャレンジしてみたいなと思い、異動を決断しました。

まずは、サイバーエージェントのAI事業本部が推進するDX領域、特にリテールメディアという領域の広報をメインで担当する予定です。

リテールメディアとは

リテールメディアとは「リテール=小売」と「メディア=媒体」を組み合わせた造語です。
以下の説明がわかりやすかったです。

リテールメディアの定義にはさまざまありますが、ごく一般的にいえば、リテールメディアとは小売店が運営するECサイト上の各種オンライン広告や小売店の店舗に設置されたサイネージ広告などに見られる、「小売店が媒体社として提供している広告媒体」です。
小売店のお客さまである生活者の購買データや、小売店アプリの利用ログなどの行動データなど、小売店が独自に収集・所有するデータ、いわゆる「1stPartyデータ」を活用して、精緻なターゲティングを行い、広告やクーポン(販促のための割引券)を配信できることが挙げられます。また、店舗にあるサイネージ広告や看板は来店客が購入する直前に目にするものであり、リセンシー効果が高い顧客接点としても注目されています。こういった特徴を持つリテールメディアは「購買につながる」メディアとして期待されています。

参考:https://dentsu-ho.com/articles/8416

Amazonやアメリカのスーパーマーケット大手 ウォルマートなどが広告事業を急伸させており、日本国内でも注目が集まっている分野です。
サイバーエージェントもこの領域で事業を展開しており、市場認知を加速させるミッションを担う予定です。

👇インターネット広告ビジネスについてざっくりまとめた記事もあるので、興味があれば是非ご覧ください!

小売業界にがっつり足を踏み込むことになりそうですが、産業別就業者数を見ると、小売業界の就業者数は全体の約15%独立行政法人 労働政策研究・研修機構調べ)となっており、非常に影響力のある業界です。
ただ、テクノロジーの導入はまだまだ進んでいないところも多く、また日米では小売業界を取り巻く環境が大きく異なるため、リテールメディアを浸透させるには課題も多いのが現状です。

インパクトはあるけど課題は多い中で、サイバーエージェントにはそれを打開する技術とノウハウがある。
その認知度を高めていくことは、この大規模な業界成長の貢献にも繋がり、社会的意義もあると感じています。
まずは小売の業界理解が必要なので、絶賛インプット中です。

インプット中の書籍一覧(やりきるぞという意思も込めて共有。笑)

人事の経験は活きるか

前職から数えてちょうど5年間、採用メインですが人事として従事し、ざっくり以下のスキルと経験を積むことができました。
・新卒採用フロー構築とオペレーション設計
・エンジニア中途採用スキルとITエンジニアリングの基本的な知識
・イベント企画〜実行/ファシリテーションスキル

個人的には、これらの人事経験は広報の仕事でも生きてくると感じています。

ダイレクトスカウトにおいて、求職者ごとにどうすれば刺さるかを考え、スカウト文のカスタマイズにこだわってきた経験は、広報の発信の場面で役立つと思います。
イベント開催なども含め、求職者とのコミュニケーション設計(採用フロー設計)を進めていた経験も、別業界の方々との関係構築を考える際に生きてくる気がします。

また細かい点ですが、小売業などでよくみられるチェーンストア理論という経営手法の理解に、前職で本部機能としてオペレーション設計を推進していた経験が生きました。
チェーンストア理論とは、経営活動を中央集権的に本社に集中させ、現場はオペレーションに専念することで効率化を図る経営手法ですが、言うは易く行うは難しだと実体験から感じています。
この実体験は、小売業界の方々と会話する時に役に立つかもなと思いました。

何にせよ、前職での経験が次の仕事のための業界理解の役に立ったわけですから、やっぱり何かしら繋がっていくものだなーと改めて感じます。

個人的なキャリア論

冒頭にも書いたように、ハードウェアエンジニア ▶︎ 人事 ▶︎ マーケティング・広報 というやや特殊なキャリアになっていますが、今後どうなるのか正直想像がつきませんし、あまり深くも考えていません。

中長期的にプランを立てて、逆算でそこに向かっていくという考え方もありますが、私はキャリアドリフト (次に進みたいキャリアの方向性だけ決めて、流れに身を任せてキャリアを積んでいく)という考え方が好きです。
将来が予測しづらい現代においては、変化を受け入れ、興味の赴くままに変幻自在なスキルを身につけていくのも良いのかなと思います。

まずは、新しい仕事を楽しみながら全力でコミットしていこうと思います。
その結果、マーケティング・広報の仕事にどハマりして、その道を追求していくかもしれませんし、その経験を武器に人事に戻って当初描いていたHRBP的なことをするかもしれませんし、今は想像していない全く別の道があるのかもしれません。
ただ、今までもそうしてきたように、目の前の仕事に全力で取り組み続け、自分なりのキャリアを模索していきたいなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
何かの参考になれば嬉しいです。

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