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里子マッチングの記録#20 初めてのお泊まり

2022年8月4−5日、我が家に1泊のお泊まりの日です。

1日目

14:30-15:00ぐらいに来る予定でしたが、出発が遅れたと連絡があり15時過ぎました。
出発が遅れたという連絡は嫌な予感をさせます。
案の定、泣いてしまったようです。
しかし、前回泣いてしまった時とは違うようです。

職員と流れを大人だけで話している時は、泣いていませんでした。
ただ、遊んで待っているというのは出来ないようで話している様子を立って見ている、聞いている?ようでした。

予定を静かに聞き、職員が帰る時は泣きました。

今回は里親担当者の名前を連呼
「Rさんがいい」
わたしは
『そうだね』
と時々流すようにいう感じとなりました。

ジュースもおやつも食べれなかったので
『車で保育所の前を通って図書館に行こうか?』
というと頷いてくれたので行くことにしました。

スムーズに車に乗ってくれるとは思っていなかったので安心しました。

運転しながら子供の様子が見えないので、言葉がけを時々するのですが返事はありません。

愛猫と車に乗ってる時も話しかけながら運転しているので、それと一緒かなんて思ったりもしました。

保育園の前を通ると
「ここ?」
と言葉を発してくれました。
『そうだよ』
声を聞くと安心します。

図書館に着くと、自分でシートベルトを外していました。
スッと降りて図書館もスムーズ、じっくり選ぶタイプではないのか、適当に選んで帰りたいのか、全部見る様子もなくすぐ目についた本をこれと指をさしました。

『何冊借りてもいいよ』
と言ったのだけど、1冊でいい様子だったので5分もせずに図書館を出ました。
帰宅して
『何しようか?』
と聞くと
「鬼滅みる」
というのでテレビをつけて鑑賞
楽しそうに鬼滅の刃のストーリーを
「あのね あのね」
といいながら説明をしてくれます。

見ている途中で夫からLINEが届き、帰る連絡でした。

スマホをいじっていると子供は覗き込むので
『ひろさんが今から帰るって』
というと泣き出してしまいました。
「Rさんがいい」といいながら
ありゃ
久しぶりに会うので不安になっちゃったのかな。
Rさんよりわたしの方が会っている回数は多いはずで、2人きりでいる時間も長いはず、ただ不安の言葉を「Rさんがいい」と言っているのです。
前回は心理士の「Sさんがいい」ですからね。
鬼滅の刃の話を振っても泣き止まず、しばらくすると、わたしの仕事のメールが届き、泣いているところ申し訳なかったのですが
『お仕事のメールの返事をしないといけないからごめんね。泣いていても大丈夫だし、聞いているからね』
と言ってPCをリビングに持ってきて、返信をしました。
その間、泣き止んでいました。
終わると、また泣き始めました。

わたしが何かをしていれば泣き止むのか!と思い、市民センターでとあるチラシをもらって来てたので、それを見ることにしました。
案の定 泣き止みました。

夕食の準備を始め、その様子もじっと見ています。

夕食のメニュー
うなぎのおにぎり(うな丼にしようとしたのだけどご飯の量を聞いてよそっていたら、もっと少なく?これでいい?もっと多く?と行ったり来たりして、終いには食べれないと言われ おにぎりにする?と聞くと頷いてくれたので)、はまぐりのお吸物(インスタント)、桃

作っている最中に夫が帰ってきました。
子供は少し緊張している様子
少しでも食べてもらいたかったので、食事はわたしと2人にして
夫はソファーでビールを飲んでもらうことにしました。
おにぎりは半分食べました。
お吸い物はスプーン1杯、そして食べれないとベソをかくので
『食べれるだけでいいんだよ』
と言って
『あっちゃんが食べ終わったら桃切るからね』
と待ってもらうことにしました。
それを聞いていた夫が
『俺が切ろうか?』
と言ってくれて、桃を出してくれました。

桃はペロリと食べます。
食べ終わり、借りてきた絵本を読むことにしました。

選んだ絵本は、”えのぐあそび”ストーリーある絵本ではなかったので、読み聞かせという感じではなかったです。
『絵の具で一緒にやってみたくなるね』
『うちには絵の具がないから、今度一緒に買いに行こうか?』
と言い終わりました。

お風呂の準備が出来るまで、鬼滅の刃を見ることにしました。

先ほどの続きなのでちょうどいい感じ
お風呂は入ってきていると聞いていたので、嫌がったら体を拭くだけでいいと言われていましたが問題なく入ってくれました。

委託前は、お風呂は一緒に入らず介助してくださいと言われています。

初めてでドキドキです。
椅子に座ってと声をかけるとわたしの方を向いて座ります。
『水道はそっちだから向こう向いて』
と座り直しました。
介助って向かい合わせてやってるの?
どうやってるのか見てみたいなと思いました。
洗い残しがないか確認して最後に流してあげればいいと聞いていたのに
「いつも先生に全部やってもらってる」
と言うのです。
仕方がない頑張るか!
『あっちゃん、人のを洗ってあげるの初めてだから、何か変なところあったら言ってね』
と言い洗い始めました。
髪の毛を洗うの大変ですね。
わたしが子供の頃はシャンプーハットをして洗ってたなとこの時思い出しました。
どうしても顔に水が流れますからね。
美容室のように洗うことはできませんから!
嫌がることなく全身洗うことが出来て一安心
お風呂に入れて、おもちゃが出てくる入浴剤を入れ、船のおもちゃを浮かべます。
簡単に遊んでくれました。

感情が読み取れないのが残念です。
嫌がらないだけマシと自分に言い聞かせます。
髪を乾かすのも一苦労です。
汗だくになりながら乾かします。
そして、全身にクリームを塗ってあげます。
パジャマを着るのは出来ますがボタンの開け閉めは難しいようでした。

歯磨きもスムーズにして、お茶を飲んで寝ます。

ベッドにすんなり横になり、5分くらいで寝息
こんなにすぐ寝てくれるなんてビックリです。
15分くらい添い寝して、部屋を出ました。

わたしもお風呂に入り、少しテレビを見て、愛猫の水を変えようと寝室に行くと、なんと!子供の目が空いているのです。
『起きちゃった?』
無反応、少しキョロキョロしている様子ですがなく様子もなく、じっとしているのですが、そのまま添い寝してわたしも寝てしまいました

子供は暗いと怖いと思って、夜電気をどうするか?と選んだのがLDEテープライトを用意して、ベッドの下につけました。

2日目

私たちも子供と寝るのは初めて、眠りは浅く子供の様子を気にしながら寝る状態でした。

朝m気づくと子供が起き上がっていて
『どうした?』
と聞くと
「起きたい」
時間を見ると5:45です。
いつも7時に起きると聞いていたが、慣れない場所だと起きちゃうのかな?
でもわたしもちょっと寝ぼけ眼
『6時になったら起きようか もう少しだからちょっと横になって』
と言って横にさせたのだけど、そこから
「起きたい」と「Rさんがいい」
を繰り返しながら泣き始めました。
こんなに早く起きて何をしてあげたらいいのやら?
子供の言いなりで動くのも今後のことを考えるとどうなのだろうか?
など頭を巡らせ、6時になったので起きました。
夫に寝てていいよと言ったのですが、一緒に起きてくれました。

子供に
『トイレいく?』
と聞くと首を振るので、リビングへ行き カーテンと窓を開けて風を部屋に通します。
この日は涼しくて気持ちの良い朝でした。
『顔を洗おう』
と洗面所へ行こうとすると夫が
『水分とったら?』
というのでお茶を飲むことにして、子供には持参してきた麦茶を与え わたしは自宅のお茶を飲んで、脱衣所へ向かおうとしたら、子供は吐き出しました。
初めは透明な嘔吐、2回目は茶色の嘔吐
臭いはなく、固形物もありません。
ひとまず拭いて
『気持ち悪い?』
返事をせず
『少し休む?』
というと首を振る
『顔洗う?』
というと頷く
ヘアバンドをつけてあげて
水を出すと
「出来ない」
という。
自分では出来ないのかと思いながら洗ってあげました。
拭くのは自分で出来きました。

わたしが顔を洗うのを待ってくれて、基礎化粧品を塗るまでさせてもらいました。

次は着替えです。
ボタンを外す以外は全部出来て、オムツを脱ぐと何とずっしり、オネショなのか?起きたいと言った時がもしかしたらトイレ行きたいということだったのか?気持ちを汲んであげれなかったことが悔やまれます。

6:30、どうしようか と迷って、この時間 テレビ体操やってるなと思って『一緒にやらない?』
と言いながら体操を始めたのですが、じっと見てるだけでした。

そのままEテレをつけっぱなしにして、洗濯を始めました。

夫がリビングにいてくれると、わたしの後をついてくることがないのだと気付きました。
夫がトイレに行ってわたしが朝食の準備をしているとキッチンにやってきました。

ひとりでの空間が嫌なんだなと改めてわかりました。

朝食メニュー
ちぎりパン 1個 いちごジャム、アンパンマンウィンナー、ほうれん草のバターソテー(コーン入り)、りんご&やさいジュース、キウイフルーツ
『パンにジャムつける?』
首を振る
ウィンナーを1個食べる
わたしの方を向き
「食べれない」
と泣きべそ
『お腹いっぱい?』
頷く
夫が
『ジュース飲みな』
と渡すと飲みたました。
さっき吐いたし、体調悪いのか?精神的な問題も大きいだろうな?と思いつつ、キウイフルーツを出すとペロリと食べてくれました。

夫は会社へ行く時、バイバイタッチをして送り出してくれました。

寝室にルンバを稼働させようと、愛猫の物を移動させているとずっとくっついて来ます。
ひと段落して
『何しようか?』
と聞くと
「パズル」というので出しながら
『パズル好きだね これ借りた物だから 今度買いに行こうか? 他にも貸してくれると言ってくれてるんだけど 自分のほしいよね?』
と言っても無反応でした。
今回も見守るだけ、1つ完成させたときに、何を食べたかを話さなきゃいけなかったと思い、紙に書き出すことにして、隣でやっていたのだけど子供はパズルをやめて、覗き込んできました。
わたしのやることが気になって仕方がないのですね。

時間が近づいてくると
「あともう少し?」
と言い、迎えを心待ちにしている様子でした。
愛着関係はどのくらいで出来るのだろか?
今度 何しよう とか 一緒にあそこ行こうかとか
言うと頷いてくれるのに、迎えに来てくれるから そう言う反応が出来るのだろうな?とも思ってしまいます。

しかし、迎えに来ても嬉しそうな素振りは見せないんですよね。
安堵感のような感じなのでしょうか?

職員と2日間の過ごした様子を話し、今後のこと本日電話でとなり 11時ごろ帰って行きました。

帰るとどっと疲れを感じ、眠気も襲ってきました。
「〇〇さんがいい」
という言葉にかなりダメージを受けていることにも気付きました。
言葉の威力ってすごいですね。

予想していたより いい感じに過ごすことが出来たと思ったし、今後の課題や可能性に目を向けたりするのですが、あの言葉を思い出すと逃げ出したい気持ちにさえなります。










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