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大阪で都心部に住むと言う選択

お久しぶりです。お家のことをお話しするのはさらに久しぶりなはたけです。

本日は大阪で都心に住むと言う選択肢、と言うテーマで語ります。今回の都心に対して対照として定義するのは大阪市の近くの郊外になります。


さて、このようなテーマを語るに至ったのはこんな質問が来たからです。


いつも塩対応と揶揄される質問箱…


まずは背景となる関西のお家情報をまとめます。

大阪市は長らく郊外(阪神間、北摂、南大阪etc)に住みながら大阪市に働きに来る、と言うスタイルが多い地域でした。今でも割と多い一般的なスタイルでしょうか?

しかし昨今では職住近接…というより都心部駅近に住むと言うスタイルが関東の都心部だけでなく大阪市でも2000年代半ばから(マンション建設自体や、早い人はもっと早く90年代後半から)目立つようになりました。

その後、大規模金融緩和、梅田再開発、高さ規制緩和など様々な政策や金融情勢と相まって関東と同じく都心部は住宅価格が高騰。郊外は一部を除いて上昇はしてるものの都心部の上昇にはついていけてない事情があります。

しかし関東との最大の違いは買いやすい価格の郊外は電車で30分も走ればまずまず見つけることができます。その他、大阪市内でも立地を気にしなければそれなりにあります。

ただ読者の方もなんとなく気づかれてるでしょうが、大阪市内で今も住宅価格の上昇が鈍く場所…というのはつまり皆様が古くから抱く大阪のあまりよろしく無いイメージの根強い場所なので、やはり避けられる方も多いかと思います。

そうなると選択肢は郊外…となる方も多くなります。

また郊外にも大阪市内に引けを取らない高級住宅街(西宮7園、芦屋、東灘etc)もありますので、居住費を市内都心部で捻出できる方でも市内都心部ではなく、あえて郊外に行く方もいらっしゃいます。

このような場所に住まわれる方はおそらく多少の交通の不便でも閑静で、地位があって、周辺環境(学区、緑地環境、公園環境、風致地区、文教区など)を強く望まれるのかなと思います(住んだことないので詳しくはわかりません。ごめんなさい)

おそらくは郊外に住む理由はこの2つが主ではないでしょうか??

それに対してなぜ大阪市で都心で住む選択肢をとるのか、について考察していきます。なお、どちらが正解とか、僕はどっちに住みたいとかは特に無いです。


1、電車・自転車での移動が便利

市内は地下鉄やJR、阪急、阪神、近鉄、南海と網目のように線路が張り巡らされており、また特に市内は縦横のような線路の作りが多く移動が大変便利です。
故に中心部に住むと言うことはなんば、梅田、大坂城、USJ、鶴橋、天満etcなどに30分以内にはついてしまいます。
また、それぞれの郊外にも30分ほどでついてしまいます。
何なら神戸や伊丹空港、新大阪も30分➕αについてしまいます。(関空はもうちょっとかかる)

京都、奈良、和歌山など府外主要都市への移動の平均時間も都心部が勝ちやすいかと思います。

こういった町にそれぞれ頻回に繰り出すのであれば便利差は都心部が圧倒的です。

また郊外に住んで、なかなかこれらの街全てにフッ軽に行こうとはならないのでしょうか。梅田、難波くらいは行くかもしれませんが。

個人的には郊外に住む事によって行動パターンが変わる(逆もそう)と言うことがあり得るのでは無いかと思います。良し悪しです。

また、それらの街に頻繁に訪れる事に魅力を感じなければ郊外住みで良い、と言う事にもなります。

価値観は大きく分かれそうです。


また、大阪市の大きな特徴の一つですが梅田となんば、弁天町に大坂城など全て自転車圏内で移動可能です。
これは無視できないファクターかなと思います。


2、多様性の受け皿、選択肢の多さ


これも考え方ですが、良くも悪くもやはり多様性は都心部に集まります。内容については深くはここでは本筋では無いので触れません。
ただ子育てにおいて、また当人も様々な問題(いわゆる多様性的な問題)に直面した時、田舎や郊外には選択肢がそこまで無いように思われます。

自分田舎育ちで苦しんだ(とはいえ他の人と比べるほの内容ではないので恐縮です。)部分もあるので、特に小学校高学年以降は都心部などで暮らしたかった思いはあります。

もちろん重要なのはどう解決して行くか、もしくは対応していくか、なので必ずしも選択肢の多さが答えなわけでは無いですが、とはいえ手数が多いことで親として、当事者としての安心感及び相談相手、多数、と言う点は都心部を選択する理由になるかと思います。

一方でそのような状況ではない、もしくは問題点に立ち向かう自信がある、逆に都心部が必ずしも良いとは思わない、結局は隣の芝生が青く見えてるだけだ!と言うような考えであれば、必ずしもそうでは無いかもしれません。

3、食の多様性


お前結局食うことかよ!と思われるかもしれませんが、そうです、食うことは僕の人生の趣味の部分の大半です(胸そり返す

郊外や田舎にも美味しい店、あります。物によっては都心部のものを凌駕することもあります。値段も安いことも多いでしょう。しかし多様性、特に美味しい店の数、種類という項目においてそれが都心部に勝つことはまずありません。

徒歩5分以内に昨日はここで食べたから明日はここで…ここは行ったことないな…中華、天ぷら、串カツ、ステーキ、イタリアン、フレンチといった非チェーン店から吉野家、丸亀製麺、ゆで太郎…が徒歩や自転車で行ける…と言った生活は都心部ならではでしょう。

これこそ手数が違います。

また都心部は店主が高齢化しがちな郊外と違い、店舗も入れ替わりが激しく若い料理人も多く出店されます。そのような店は味の割に安く高品質な料理が出ることがしばしばあります。

通い詰めてお金を落として応援するもよし、店主にお酒を振る舞うもよし。隣の何者かわからないけどなんか金持ってそうな客に絡みに行くも良し。

そう言った楽しみ方ができる一方、代々引き継がれてきている料亭もありますので、食に飽きることはまず無いかと思います。

そして大阪の都心部は幸いそのような土地、住処に溢れており、一駅電車に乗るだけでもまた店が溢れかえっているので一生飽きることは無いかと思います。


4、商業の多様性


大型商業施設…と言う括りでは大阪近辺の郊外の主要駅にもありますので、買い物利便性という意味では大差無い、もしくは郊外が勝つ可能性もあります。

しかし多様性、と言う意味ではどうでしょうか。

実は僕はこの辺はあまり興味がない分野なのですが、例えば服はなんばや堀江、心斎橋に行けば古着からサブカル、ユニクロにブランド、カジュアルまで全部揃います。

子供専用の服屋もそれなりに存在します。これらが全て徒歩圏という暮らしも都心部ならではかと思います。

自転車一つとっても例えばシティ、ロード、ピスト、マウンテンなんかも全部見ることができます。

家具もみんな大好きカッシーナからActus、ニトリまで何でもチャリ圏内で見れます。

こう言った環境に身を置きたい人は向いてるかと思います(他人事)

個人的には医療脱毛だとかジムだとか、歯科や医療施設が家から徒歩圏内ほぼ全て揃うのは便利かなと思ってます。

郊外で車で行く方が楽と言われたら、それもその通り。

5、身だしなみや体型に気を使うようになる


これは諸説ありますが、都心部住みの人は小太りの数が田舎と比べて極端に少ないように思います。これははっきりとしたデータがないのであくまで僕の主観です。

またオシャレな服を上手に着こなしてる人も多く、我が家夫婦が田舎から来て最初にしたことは体型と身だしなみに気を使うようになりました。

身だしなみや体型に気をつけることは健康もそうですし、文化的な暮らし、例えば子供にだらしない姿勢や服を見せない事に繋がりますので、見過ごせないポイントだったかなと思います。

6.懸念点


他にも塾の話、学区の話などありますが、一応人前でする話でもないのでやめておきます。

懸念点としては歩車分離であったり、社会的な誘惑(犯罪など)であったり。

あとは当たり前ですが固定資産税含む居住費が嵩みます。

上記価値観などに見合った居住費として妥当でしょう?

もちろん都心部はマンションや土地など購入後値段が下がりにくい、すなわち資産価値が保たれやすいと言う面はあります。

が、これには問題点もあって、例えばその資産価値とやらをいつどうやって現金化するのか、と言う問題とあります。

一部の人たちがしてるように自宅を売って買って転がしたり、郊外にそのうち移住…といえば聞こえは良いですが実際にはそう簡単ではないので、それも含めて結局ランニングコストに見合っているのか、と言う点はよく考えないといけないと思います。



結語


価値観が1番重要でその上で資金計画としてどうか、と言う決め方が多いかと思います。 

個人的にどちらが良いか…というのは悩ましく、どちらに行っても楽しめるタイプではあるので家族に合わせてるのが現状です。

極論を言えばどちらに住んでも出来ないことはあまりありません。しかし人はその住んでる場所に適応しようとしてしまいますので、生活や考え方、行動が変容してしまう可能性はあります。

どちらが良いか、資金計画、家族の想いなども考慮すべき事案なので、外からはアドバイスするのは難しいですが、家族と決めていただければと思います。

その上で今回の質問者さんですが、本人は都心部でタワマンに住みたいのに家族(おそらく配偶者)は反対では無いが高い金払ってまでわざわざ都心部に住むのは何故かプレゼンしろ!ってことでしょうか?😂

そうですね…この場合は難しいですが僕なら食事の多様性、人の多様性の観点でせめます。資産価値の観点は前面に押しすぎると相手が口が立つ場合反論に合う可能性が高いので、小出しにするくらいが良いと思います。
あとは、お子さんがいらっしゃる場合は中学高校の選択肢の多さも武器になりますね。すなわちイジメに遭った場合や学校生活が合わなかった場合、いざという時転校という選択肢がとれるという安心感があります。

公園や緑うんぬん言い出したら「共働きだと基本週末しかほとんど行けないじゃん。別に行こうと思えばチャリで行けるし。あと緑が少ないということは虫が少ないんやで」でOKです。


いかがだったでしょうか?個人的には戸建て志向が強いので、必然的に(予算的に)郊外が近郊に引っ越したいのですが、うちは逆に家族が都心志向が強くて実現できません😂


それでも週末になれば阪神百貨店行って鮮魚コーナー見て楽しんでますし、平日は寝かせつけ当番では無い日はダイエット食()を探して食べ歩いてグルメ楽しんでます。そこで子供連れていけそうな場所かは確認して、店長に聞いて後日連れてきたりします。幸いサイゼで怒鳴る老人はいませんし、子供ライクな店、人も地方や郊外より多いと言うのが正直な感想です。

これは都心部でこそ、かなと思ってます。


よろしければご参考に。

雑記書いてます