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『サイコ』しか知らないなんてもったいな〜い!ヒッチコック作品、すごいよ

名作映画100本ノック。20本、21本目。
本日はどちらもアルフレッド・ヒッチコック作品。
『レベッカ』
『見知らぬ乗客』
の2本。

実は、私ヒッチコックの作品、かの有名な『サイコ』しか観たことなくて今回の2作品もネットで調べてやっとヒッチコック作品と知りました。

でもなにも知らなくてもすごく独特なことはわかった。
カメラワークが独特というか、すごく個性的。
どことなくおどろおどろしい雰囲気とか。

そんなわけで、ログラインと面白かったポイントを今日もまとめます!

①レベッカ

ログライン
田舎娘の「わたし」は妻を亡くした大富豪と結婚するが、上流階級の生活に馴染めず追い詰められた末、前妻の死の真相を知ってしまう。

面白かったポイント
終盤、真相が明らかになるも真相が二転三転するところ。
中盤にボート小屋が出てきた時点で「あやしいな〜」と思っていたけど、想像通りで終わらせない。
はじめは周りの人の言いなりになっていた「わたし」が、ことの真相を知ってから急に肝が据わって大人になるところ。

タイトルにもなっている「レベッカ」が一度も登場しないところ。わたしの結婚相手マクシムの前妻の名前がレベッカなんだけど、回想シーンもないし、映画の中で一度も姿を見せない。ただ、マクシムや家政婦など周りの人からの話で耳に入るだけ。姿が見えない分、すご〜〜〜〜〜く想像力を掻き立てられる。見えないと逆に気になるの典型かもしれない。みたい!レベッカがどんな美女だったのか、みる人の頭の中にそれぞれ強烈にイメージさせられた。

強烈といったらもう一人。レベッカにずっと仕えていた家政婦のダンヴァース夫人。「わたし」を頑なに奥様と認めない、レベッカ命の家政婦。怖い。もう最初から最後まで顔が怖い。でもこの人がいるおかげで物語が怖いし、なんか怪しげですっごくいいキャラ。

②見知らぬ乗客

ログライン
列車の中で知らない男に交換殺人を持ちかけられ、聞き流すが相手の男は妻を殺してしまい「次はお前の番だ」と執拗に迫られる。

面白かったポイント
カメラワークが独特だったこと。殺人のシーンが妻のかけていたメガネを通して映し出されたり、すっごい引きで撮ってる画面にポツンと映る付き纏ってくる男が写ってたり。
テニスのシーンでみんな行ったり来たりするボールを顔を左右に振って追う中で、一人だけ主人公をじっと見据える男が怖い。
印象に残るシーンがたくさんあって、映画ならではの楽しみだと思った。

主人公の妻が浮気して、違う男と子供まで作っちゃうようなイケイケ女なのに、ビン底メガネかけてなんかもっさりしてるし、なんで……?って思ってたけど、あのシーンを見せるためだったのね、と納得。
この殺された妻について笑ってしまったシーンがある。
主人公の恋人の父親と恋人の妹が、主人公の妻が亡くなったことについて話すシーン。
妹のバーバラが「ひどい女だった」と非難したのに対し、父親が咎めるのにこう言った。
「だが人間だぞ」
フォローになってなくて一人で爆笑。

最後の回転木馬のシーンもかなり斬新だったけど。
1951年にこんな斬新な映画を作っていたヒッチコックって一体何者?

監督自体に興味がでた2作品なのでした。
『サイコ』しか観たことなかったなんてもったいなかった。

そんなわけで残り79本。


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