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かんたんマーケ講座⑰ 誰よりも考えていれば、そうは負けない

いろんなマーケ本の中で、“おざわせんせい” ほど私のプレゼンスタイルに衝撃を与えてくれた書籍はありません。

今は書店に行ってもあまり売っていません。ネットで中古を買うか、大きめ図書館で探すか。

今の時代では、パワハラ系とか鬼十則系とかのジャンルに入るので、若いマーケターには少々刺激の強すぎる本かもしれません。が、
そこにはコンペにおける “勝利の真実” がぎっしり詰まっています。

図34

オリエン直後から、調査の準備を始めたとして、結果が分かるのは2~3週間後。コンペ準備は終盤の段階。それを待っての、戦略立案はありえません。

ストプラは  “覚悟”  を決めて、戦略を「調査結果の前」に提示する必要があります。調査結果は後付け理論くらいのつもりで。
「それって、調査やらないとわからないよね」という議論は不毛。「調査の前にストプラは結論を出す」 これ絶対です。

図35

常々、チームに「マーケティング戦略」の前に「コンペ戦略」を考えようと呼び掛けます。
「プロダクトに最適なマーケティング戦略」を考えたところで、「競合プレゼンに勝利するコンペ戦略」に負けてしまえば、元も子もないから。

“競合製品への勝ち方”よりも、“競合代理店への勝ち方” をどう考えるか、これを見失っていませんか?

「俺たちは、何をもって、このプレゼンに勝つのか?」何度も、何度もチームに問いかけます。

図36

クライアントにとって、コンペは、「誰が、自分達やプロダクトのことを、トコトン考えてくれたか」その恋人を判断する場です。「嘘」や「仮面」は、どうしようもなくバレてしまいます。

プレゼン後に、代理店チームに2~3の質問をすれば、どこまで本気で向き合ったかは、すぐに底が知れてしまうもの。

1枚のスライドのために、世界中探し、どれだけの情報を調べたか、メッセージ一言のために、どれだけ時間と議論をつぎ込んだか、すぐに分かります。

伝えようとしている「もの/こと」に愛情を持ちましょう。好きなものであれば誰よりも「熱量」を注ぎ込み、誰よりも熱く人に伝えたくなるもの。おのずから気迫のこもったプレゼンになるはずです。


ぜひ、“おざわせんせい” どこかで見かけたら手にとってみてください。

おざわせんせい 
博報堂「おざわせんせい」編集委員会 (著)

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