「ねえ、結婚しよう？」 は人生で最悪の瞬間。
Your head will collapse and there’s nothing in it
And you’ll ask yourself
'Where is my mind?'
君の頭は壊れてしまって中身は空っぽ
そして君は自問するんだ
「わたしの心はどこ？」
素敵な恋人にプロポーズされたら、大抵の人は嬉しいんだとおもう。'Yes♡' の感動的な映像はネットに溢れてるし、きっとそれが「人生で一番幸せな瞬間」。でもわたしの場合はそれが人生で最悪な瞬間だった。大好きな恋人に遠回しにそう聞かれたとき、急にストレスのドキドキが止まらなくなって、イヤな脂汗が吹き出てきて、手が少し震えだしたの。そして、とっても微妙な沈黙のあとに、「どうしてそんなこと言うの？」って混乱しながら聞き返してしまった。さっきまでの目の奥の光は瞬く間に消え失せて、綺麗な長いまつ毛に引っかかってる涙をみながら、「ああ、最悪なことをしてしまった」っておもった。一方で、恐怖に囚われた自分の体は凍りついてて、0cmの距離にいるはずの彼が100光年先に行ってしまったような感覚になった。今おもえば、無意識のうちにトラウマのトリガーが誘発されて、パニック起こしちゃったんだな、とおもう。
小さい頃に色々あって、「家族」は「牢獄」だとおもってたし、「家族愛」は「自分を殺すこと」だとおもってた。やっと日本の牢獄から脱出して、地球の裏側に、あったかくて快適な居場所を彼の隣に見つけたのに、プロポーズなんかされたらまた牢獄に引き戻されるような気がした。もうあんな息苦しい場所には戻りたくない。「好きならずっと恋人でいようよ。」って言ってみた。でも、とっても愛情に溢れた家庭で育った彼は、「好きならちゃんと結婚しようよ。」っていう考え以外はあんまり理解できなかったんだ。そんな彼とのビターな別れ話を友達にしたら、「未来はいくらでも変えられるんだから、自分が好きな家族をまたつくればいいじゃん」って言われて、わたしは目から鱗が出たの。「そんなことできる？」「なんだってできる、そう信じればね。」
もしも「なんだってできる」なら、「家族」は「世界で一番安心してリラックスできるところ」だったらいいな。「家族愛」は、「お互いにあったかくて心地いいもの」だったら死ぬほど嬉しいな。そんな新しい定義を日記に書き留めて、ふわふわの猫から無条件の愛をもらいながら、来る日も来る日も「家族」に関するネガティブな感覚を手放し統合してみた。そして、誰かと恋に落ちるより、まずは自分に夢中で恋できるぐらい、この女性を大切にして愛してみようとおもった。それができれば、恋人いてもいなくても、結婚してもしなくても、もう揺るがずに幸せに生きれる気がしたんだ。以前は友達に「もっと自分に優しくしなよ」っていわれても、その身体感覚がよくわからなかったんだよね。(「もっと第369チャクラを開いて！」っていわれてるのと同じ。笑) でも超マイペースに幸せそうに生きてる愛猫をみてたら、だんだん自分軸っていうものがわかってきて「自分に優しくする」感覚が掴めるようになってきたの。
そうこうしてるうちに、2020年がやってきた。「もう準備できたでしょ？はい、Ok！次は、実際に自分バージョンの『家族』を具現化してみて？」ってハイヤーは優しく微笑みながら、わたしを奈落の底に突き落としたの。「家族」が怖くて地球の裏まで逃げてたのに、帰国した時、わたしの「家族」は高いジェンガみたいにゆらゆらして次の一手で崩壊しちゃいそうだった。母のがんにできる治療はもう無くなってしまった。そんな時、父の浮気が発覚した。そして、余命の短い母を裏切った兄の心には「愛」がひとかけらも無いことがわかった。とっても胸が苦しくて逃げ出したくなった。でもここで逃げたら、わたしはずっと「家族」から逃げることになる。新しい「家族愛」を今ここでわたしが体現できないと、誰にプロポーズされても、また脂汗かいちゃう。キャリアも大切な人間関係も全部イギリスに置いたまま、それに別れを告げてでも、わたしは「家族」っていうテーマで本当に「なんだってできる」ことを証明したいとおもった。友達が結婚したり(離婚したり再婚したり)、親になったりしていく間、自分は生まれ育った家族に全てを捧げることにした。だって、八方塞がりなんだもん。もう涙を拭いて上に上がるしか道はなかった。そして、「愛」の意味を知りたくて仕方なかったんだ。
長くなるので後編に続きます♡
♾️
Love
セドナ&ハワイの旅のまとめ👽🛸❤️🔥
マウイへのチャリティ受付中です🌏❤️
神さまが書いた光のマガジン📖✨ (今なら無料！)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？