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「死んでもいいわ...」♡

私は何もも忘れてしまつて、
握つてゐた手を引寄せると、手は素直に引寄せられる、
それにれて身醫からだ寄添よりそう、
シヨールは肩を滑落すべりおちて、首はそつと私の胸元へ、
えるばかりになった唇の先に來る……

死んでもいわ…

ツルゲーネフ『片戀』(1896) 二葉亭四迷訳


「そうだったのかー!」

先日、プロの翻訳家のはるちゃんが「研究のための翻訳」と「一般書の翻訳」はぜんぜん違うってことを教えてくれました。

「原文の意味を変えちゃダメ」っていうのがアカデミアの鉄則でした。翻訳するときに、言葉のチョイスを翻訳者のセンスで変えるのは御法度。なので、訳した文章が脚注だらけで読みにくくても、原文に忠実ならマルだったの。でも一般書の翻訳は「いかに原文の言語が透けてみえないように訳すか」が大切なんだって!真逆じゃん!笑 とっても優しいはるちゃんは、翻訳のコツもたくさん教えてくれました。

「翻訳ってほんとはクリエイティブで楽しい世界なんだ」って、新しい扉が開いた気がしてとっても嬉しかったの。確かに、二葉亭四迷がツルゲーネフの『片戀』(1896) をロシア語から翻訳したときに、ヒロインが好きで好きでたまらない人に抱擁されながら'ваша (yours)…' とつぶやいたのを「死んでもいいわ…」と訳したのも、二葉亭四迷なりの乙な解釈が入ってる…!

「もう私はあなたのもの」=「私を好きにしていいよ」=「死んでもいいわ…」 

翻訳の質が上がるにつれて、ワクワクの質も上がってきてとっても嬉しい♡「訳者冥利」ってこういうことかしら。今翻訳中の「神さまが書いた本」も、「英語が透けて見えない翻訳」を心がけて訳し直したので、ワクワクしたら読んでください。エネルギーが全然違うのでまた違う情景が心に浮かぶと思います。アトランティスとイントロを訳したら、出版社に持ち込もうかな!ワクワク翻訳は続きますよ✨


あとはるちゃんが字幕をつけた「インタビュー・ウィズ・ED」がめちゃくちゃ面白いです♪UFOや宇宙人が気になる方、ぜひみてください👽❤️


セドナ&ハワイの旅のまとめ👽🛸❤️‍🔥

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