【話題沸騰】NFTとは?初心者にも分かりやすく解説します
最近NFTという言葉を毎日のように耳にしませんか?
世の中の反応はどうでしょう?「そもそもNFTって何なのか分からない。」「稼げるみたいだけど自分には関係ない。」と多くの方が疑問に思っており、名ばかりが先行している雰囲気が否めません。
結論から言いますと、NFTはインターネットやスマートホンと同じぐらい社会に大変革をもたらすテクノロジーと言えます。
何だか難しそうに聞こえるかもしれませんが大丈夫です。本記事では、NFTの仕組みから稼ぎ方までを丁寧に分かりやすく解説していきます。
・NFTが何なのか分からないけど興味はある。
・でも今さら人には聞きづらい。
・NFTで稼いでみたい。
というお悩みをお持ちの方は必見です。ぜひ最後までご覧になってください。
【NFTとは?】
①唯一無二の価値を持つデジタル資産
Non -Fungible-Token(非代替性トークン)と訳せます。トークンとは「印・証拠・代用貨幣」という意味がありますが、ここでは電子マネーのような資産をイメージしてください。これだけ聞いてもピンと来ないと思うので、もう少し噛み砕いて説明していきましょう。
代替性があるものでの具体例としては、通貨が挙げられます。
AさんとBさんが持っている一万円札は、それぞれ同じ価値があり交換可能です。これらには代替性があります。
それに対して非代替性の具体例としては、コンサートのチケットが挙げられます。
Cさんの持っている最前列のチケットと、Dさんが持っている最後列のチケットでは、同じチケットではあっても価値が違い交換できません。これこそが非代替性なのです。
つまりNFTとは、交換できない通貨(通貨に準ずる価値を持つもの)であり、さらに言い換えると「唯一無二の価値を持つデジタル資産」と言い換えられます。
この非代替性をデジタル資産(音楽・画像のデータや文字情報)に持ち込んだのがNFTなのです。
②デジタル資産を共有から「所有」へ
今までデジタルなモノを本当の意味で所有していたでしょうか?
従来であれば、デジタルデータ(音楽・画像)はコピーして共有されていました。
なぜなら、それらはコピーしても減らないからです。そのためデジタルデータには価値がないと認識されています。
その状況に困り果てていたのが、アートや音楽業界の権利の所有者たちです。
商品を生み出しても瞬く間にコピーされて出回ってしまい、全く利益が出なかったからです。
そこへNFTが登場したことにより、デジタルの世界に革新が起こりました。
コピーされていたデジタルデータに固有IDのような情報を与え、コピーできない1点モノとして扱えるようになったのです。
これによりデジタル資産を所有するという概念が生まれたのです。
③NFTの価値を保証する「ブロックチェーン」
ブロックチェーンとは「分散型記録台帳」とも呼び、その仕組みは以下の通りです。
・ブロックの中にデータを入れる際に、参加者全員で中身を確認する。
・ブロックに蓋をして暗号化する。
・それがチェーン状に連なっている。
・データ(中身)のリストは全員で共有する。
・皆が同じリストを持っているので、何者かが不正をしてもすぐに見抜ける。
・転売されてもデータ履歴を追跡できるので、その作品を本物だと証明できる。
ブロックチェーンによってNFTのデータは価値が保証され、唯一無二のデジタル資産として扱えるのです。
【NFTから生み出されるビジネス】
唯一無二のデジタル資産だとなぜ儲かるのか?
どうして世界中でビジネスチャンスとして捉えられているのかを解説していきます。
①注目されたキッカケ
2021年3月、とある高額取引が世界中を驚愕させました。
米国・Twitter社のCEOジャック・ドーシー氏がオークションに出品した同氏の初ツイートのNFTが約3億円で落札されたことにより、世界中に「デジタルなモノに価値が付く」と知らしめたのです。
続いて米国人アーティストのBeeple(ビープル)が製作したデジタルアートが、NFT作品の史上最高額となる約75億円で落札されました。
それらはデジタルの世界に多大な影響を与え「価値があるもの」と「価値がないもの」の線引きが明確になりました。
ここで注意すべきは、NFTとはデジタル資産を所有できるようになったという技術であって、必ずしも値段が付く保証はないということです。
例えば誰のか分からない卒業アルバムのデータをNFT化したところで、需要がないことは容易に想像できませんか?
価値がないNFTが多数存在する反面、希少価値のあるものは売れやすくなっていくことは間違いないです。このニュースをキッカケに世界中でNFTをビジネスチャンスにしたいという思惑が広まったのです。
②NFTマーケットプレイス
NFTを売買できる取引所(マーケットプレイス)も登場し、LINE・メルカリ・GMOなどがいち早く名乗りを挙げました。
その中でも群を抜いているのが、全世界のNFT取引で90%以上(2021年12月現在)も行われており、世界最大級のマーケットプレイスであるOpen Seaです。
NFT取引を始めたいなら、必ず使っておきたいマーケットプレイスと言えるでしょう。
マーケットプレイスには音楽や画像に限らず様々なジャンルのデータが売られており、それらの取引の際は、基本的にイーサリアム(暗号資産)で決済します。
なぜイーサリアムが使われているのでしょうか?
それは「スマートコントラクト」という機能が備わっているためです。この機能があるからこそ、デジタルデータに固有のIDが付けられ唯一無二の資産としての証明書が発行されるのです。
【NFTの始め方】
ここまでNFTの定義とビジネスの可能性について解説しました。
ではNFTを始めるには、一体どうすればいいのかについて解説します。
以下の3つの手順で始められます。
・イーサリアムを購入する。
・専用ウォレットに移動する。
・マーケットプレイスで購入する。
なお、イーサリアムの購入には暗号資産取引のため、専用口座の開設が必要になります。
そしてマーケットプレイスでNFTの取引をする際には、「ガス代」と呼ばれる手数料がかかってきます。
当初は手数料だけで2〜3万円もかかり、そのため手数料負けしない高額取引しか行われていませんでした。
ですがこれから先、手数料が下がれば(後述のマイニング技術革新にて解説)安価な取引にもNFTは広まっていく可能性があります。
【NFTの稼ぎ方】
NFTには今までの常識では考えられなかったような稼ぎ方ができるようになり、可能性は無限大です。それらについて詳しく解説します。
①アートで稼ぐ
NFTアートもリアルの絵画と同様に取引ができます。
特に優れている点は転売記録が残り、履歴の追跡が可能な点です。
もし履歴の中に著名人の名前が入っていたら、アートの値段がさらに跳ね上がることも有り得ます。
NFTアートの中でも注目度が高いのがCrypto Punks(クリプトパンクス)です。
Larva Labs(ラルバラボ)が製作したドット絵のようなアイコンで、1万点ものアイコンが存在しています。
クリプトパンクスの特徴は全てにおいて顔が違う所です。つまりは唯一無二のアイコンであり、近年のNFTの盛り上がりによって段々と人気が上昇し売買が活発化しています。
2021年8月には、カード会社大手のVISAが約1700万円でアイコン1点を購入し話題を呼びました。
時を同じくして日本では、小学3年生がNFTアートで数百万円を稼いだニュースが飛び込んだのは記憶に新しいですね。
NFTには無限の可能性があるのは間違いありませんが、絶対に稼げる保証はないので要注意です。
②ゲームで稼ぐ
アートや音楽のみならずゲーム業界も次々と参入してきており、大いに盛り上がりをみせています。今やゲームは稼ぐためにするもの(Play-to-Earn)という言葉があります。
2-1 唯一無二のキャラクターやアイテムが作れる
NFTゲームのメリットはオリジナルのキャラクターやアイテムを作ることができ、希少価値を高められることです。
そしてゲームが終了した後でもその価値は残るので、それらを欲しいと思っている人がいれば、暗号資産による取引で売買できます。
2-2 複数のゲームとの互換性がある
NFTゲームの中には複数のゲームとの互換性があり、手に入れたキャラクターやアイテムは相互利用も可能。つまりは手持ちの数が増えるほど需要も増えるので稼げるチャンスがより増えます。
2-3 豊富なゲームの種類
NFTゲームの種類は豊富にあります。以下に人気ゲームをまとめてみました。
自分にあったもので楽しく稼ぐことも可能です。
・Axie Infinity(アクシー・インフィニティー)
最も人気のあるモンスター育成ゲーム。
・Crypto Spells(クリプト・スペルズ)
非中央集権型のトレカゲーム。
・The Sandbox(ザ・サンドボックス)
マイクラ好き必見のゲーム。現実世界のように土地の売買ができる。
・Sorare(ソラレ)
現実のサッカー世界と連動したカードゲーム。
・My Crypto Heros(マイクリプトヒーローズ)
歴史上のヒーローを操る本格トレカゲーム。
いずれも暗号資産の口座を開設することで、ゲーム内での取引が可能になります。
【NFTの今後の課題】
NFTに対する期待値が高いことは間違いありませんが、まだまだ未知数な部分があります。今後より良いものにしていくためにも、以下の課題はクリアしなければいけません。
①認知度が低い
現段階において、NFTゲームはスマホゲームより認知度がまだ低いと言えるでしょう。
ですがこれから先、大企業や有名人がNFT業界に参入することになれば大いに活気づくことが期待されます。
例えば、大物アーティストがNFT限定で楽曲を販売するという形になれば、その楽曲の価格が高騰する可能性もあります。
②法整備が確立していない
世の中に登場して間もないため、法整備が確立しておらず罰則規定も決まっていません。そこを狙って詐欺などが起きる恐れがあります。
例えば、イラストなどをNFT化して販売された場合に、その販売しているアカウントがクリエイター本人なのかどうかの判断が難しいです。現状では、他人のなりすましに気づきにくいと言えます。
対策としては、クリエイター本人と判明している外部情報などを利用して本物かどうかを確認することが考えられます。
③決済方法が限定されている上に手数料が高すぎる
決済通貨が基本的にイーサリアムのため、暗号資産の口座開設や専用ウォレットなどを作る手間がかかります。
それに関連して世界ではデジタル通貨を作る動きが活発化しています。
仮に円やドルなどでデジタル通貨が誕生すれば競争が激化し、手数料の引き下げが可能になるかもしれません。
もう一つの原因が、暗号資産のマイニング(採掘作業)による膨大な電力消費です。その採算を取るために、どうしても取引コストが高くなってしまいます。
しかしマイニングに技術的革新が起きれば消費電力が抑えられ、それによる手数料の引き下げが期待されます。
【まとめ】
改めてNFTのポイントを押さえていきましょう。
・唯一無二の価値を持つデジタル資産である。
・デジタル資産の所有証明書であり、さらに転売履歴も残せる。
・マーケットプレイスで取引されており、基本的にイーサリアムで決済する。
・アート、音楽、ゲームなど様々な業界でビジネスチャンスがある。
・法整備や利便性などで、改善の余地がある。
以上がまとめになります。
これから先、NFTと関係を持たない業界はないと言えるでしょう。それほど社会に大変革をもたらすテクノロジーなのです。
ただし「何となく儲かりそうな気がするから始めよう!」は、損失のもとですから絶対にオススメしません。正しく理解して無理のない範囲から進めていきましょう。
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