見出し画像

太陽光発電 ヤバい発電所集 Vol.2

皆さん、こんにちは!今回は、弊社がメンテナンスを行った中でも特に危険度の高かった、「ヤバい発電所」をご紹介します。太陽光発電業界の世直しも含め、メンテナンスの重要性を共有します。

いつ倒壊してもおかしくない 水の侵食

まずはこちらの写真をご覧ください。


太陽光用地に流れこむ水
流れこんだ水が太陽光の杭を侵食し、地面がえぐれて杭が効いていない

こちらは太陽光発電所の土地の一部分です。
写真を見てわかる通り、こちらの発電所には水が多く流れ込み、それが土地内に水の路を作って太陽光発電を支える架台の杭を何本か侵食していました。

このまま発電所を放置すると周りの土を侵食された杭が宙に浮き、発電所が倒壊しかねません。
その結果大惨事となる可能性があります。倒壊した発電所を直すには数百万、場合によってはそれ以上の膨大な費用がかかります。

【保険があるから別に壊れても良い】ではいけない

太陽光発電所のオーナーの中には、仮に倒壊しても保険ですべて手直しできるから構わない、と思っている方がいます。
そもそも保険というのは不慮の事態に備えるものであり、オーナーの管理不足を補うためのものではありません。
昨今太陽光の倒壊が全国で相次ぎ、太陽光発電所の保険は軒並み金額が上昇、保険会社によっては新規の加入を受け付けない、という事態まで発生しています。

オーナーは自らの発電所をしっかり管理し、必要であれば災害を未然に防ぐための補強工事、対策工事を行うべきだと考えています。

土地内に水が流れ込まない対策を講じ、倒壊を防ぐ

現地での点検の際にこの事態が発覚し、すぐにオーナーに知らせて対策工事の提案をさせていただき、工事を行いました。


土地に流れこまないように水の路を作り、対策
土が侵食していた杭回りもしっかり補強

事前対策を行ったことで、費用はほとんどかけずに倒壊を未然に防ぐことができました。もし倒壊していたらこの数十倍の費用がかかっていたことでしょう。

同じような発電所はまだまだたくさんある

今回と同様の事象が起きている発電所はまだ日本全国にたくさんあります。
特に田んぼの跡地に設置した太陽光発電所は、水が流れ込みやすく土地自体が沼地のようになってしまうこともあります。

発電所のオーナーさんは、このような事態にはあまり関心がありません。なぜなら倒壊するまでは発電量に影響がないからです。

人間に例えるなら、健康診断の血液検査で異常な値が出たときのようなものですね。自覚症状はなくても、しっかりと日々の食事を気を付ける等の対策を講じないと、後に大きな病気につながることがありますね!
(そう言いながら私もダイエットをしないといけない立場です💦)

大災害につながるまえにしっかりと対策工事を行うことをお勧めします!

弊社ではこのように、太陽光のメンテナンスをする際は
発電量や電気のチェックだけでなく、災害の対策まで視野に入れたご提案をさせていただいております!

日本全国の発電所が健全で長期的に運営ができるように、日々尽力いたします!