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リゾートバイトで働く(ホテル暮らし編)

近年増えつつあるアドレスホッパーや多拠点生活。固定の住所を持たない住み方。それを可能としている裏側にホテル暮らしなるものがある。
書いて字のごとくホテルで暮らすことだが、実際のところどうなのか。

私はリゾートバイトでホテルの客室利用で住み込みをしていた。いわゆるホテル暮らしと同等の生活環境だったので、その時の体験をレポートしておく。
※リゾバなので宿泊費はかからない。金銭的な面では全く参考にならないのを承知でお読みいただきたい。

リゾートバイトで客室利用(客室寮)になるのは、大抵ホテル側が社員寮を保有していない場合である。その際はシングルルームの客室を利用する。

私が経験した客室寮は
・ビジネスホテル
・リゾートホテル
での2パターンだった。

部屋の設備としてはベッドのほかに机、テレビ、冷蔵庫、湯沸かしケトル、三点ユニットバスがあるという、ごくごく普通の簡素なもの。ホテルによりけりだが、部屋に電子レンジが備えてある場合もある。
暮らしとしてはいたってシンプルだ。


ビジネスホテルの場合

ビジネスホテルでのホテル暮らしの際は、幸いホテルから徒歩5分圏内にフレスコとコンビニがあったので食料調達には困らなかった。
各部屋に電子レンジが用意されていたので温め必須の弁当でも問題なく購入することが出来た。
しかし冷蔵庫が45L程度のワンドア小型タイプだったため備蓄が出来るというわけではなかったのでこまめな買い出しは必須だった。

ホテル自体は築浅だったこともあり、ユニットバスは比較的綺麗で広かった。浴室の窓も換気程度の開閉が可能で、どの部屋にも二ヵ所に窓がついている設計だったので空気の入れ替えがしやすかった。

ベッドに関してはシングルルームでもセミダブルベッド。横文字メーカーの良いマットレスで枕は二つ常備。睡眠に関しては問題なく(むしろ睡眠の質は向上した)生活ができた。

テレビがシングルルームのわりに大画面だったのがプラスポイントだ。

しかしカーテンがロールカーテンだったため、採光しつつ目隠しになるようなものがなかったのが不便だった。

ドアの下部に若干の隙間があるため、廊下での話し声が響くと感じることもあった。

洗濯は1階にあるコインランドリー(1回300円/洗剤別売)を利用。連泊者が多い日は洗濯機の利用が多く不便するが、リゾバで住み込みをしていると時間に融通が利くので日中、洗濯機を利用する人が少ない時間帯を選んで選択できる。

リゾートホテルの場合

私が利用したのは築年数30年以上で、昭和末期から平成初期に建てられたリゾートホテルだった。客室の大々的な改装・修繕が入っていなかったので年季を感じる造りだった。

部屋の設備としてはベッド(セミダブルorダブルベッド)、机、テレビ、冷蔵庫、三点ユニットバスは同じ。
こちらのホテルの良かった点は天然温泉の大浴場があること。リゾバなので無料で毎日温泉に入れるのは棚ぼたである。もちろん部屋のユニットバス利用も出来るのでその日の気分に合わせてシャワーだったり温泉だったり選べる。

近場に食料品を買える場所がなかったので週1の頻度で車で買い出しにでかけた。冷蔵庫は80Lくらいのワンドアタイプ。
(ここのリゾバで不便だったのが食事の提供がないことと10日に1回程度の部屋移動があること。食料を買い込みすぎると部屋移動の際に大変なことになるので、そうならないように注意が必要だった)

電子レンジは偶数階のエレベーター前のみ、ということだったので不便だった。4月から7月頃のことだったので冷麺系をよく買って冷蔵庫に備蓄していた。

洗濯機は従業員(リゾバスタッフ)用が用意されていて無料利用可能。乾燥機も無料。


ホテル暮らしのメリット・デメリット

リゾバという前提があるので宿泊費用の面では参考にならないが、長期間ホテルに滞在するという部分で良かった点、悪かった点をあげる。

メリット
・いいベッドが使えるので睡眠の質があがる
→正直メリットで一番なのはこれだろう。様々な場所にリゾバに行ったが、どこよりも、ヘタすれば自分の布団よりも寝心地が良かった。
・必要最低限の生活が出来る(足るを知ることが出来る)
→ミニマリストでアドレスホッパーをしていたのでとても身軽になれた。

デメリット
・床が土足エリアなので常にスリッパが必須
→これは地味にストレスだった。実家でもスリッパではなく裸足で生活していたので、常にスリッパを履いていないといけないのは不便さも感じた。最終的には床にバスタオルを敷いて過ごしていた。
・収納がない
→ハンガーをかけられる場所が少ないため、荷物置き(特にインナーなどの小物類)に困った。スーツケースを開いたままにしておくと場所をとるし視覚的ストレスもある。


以上が私がリゾバで経験したホテル暮らし(仮)のレポートである。
正直な感想としてはホテル暮らしはもういいかな、である。


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