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Bリーグ2023‐24 第2節【vs宇都宮ブレックス】個人的みどころ


DJ・ニュービルはズルい

僕は昨年のBリーグには殆ど触れていなかったので、まずは宇都宮について再度触れ直すとこから始めたのだが、新加入のDJ・ニュービルがズルい。
A東京ブースターが何を言ってるのかと不満はあるだろうが、それでも隣の芝生は青い。キタニタツヤの曲くらい青い。

感想

個人的には『PG』のポジションを『個』で見た際、Bリーグで最も優秀なのは彼だ。PGの1on1大会があれば優勝する。大会での勢いや環境が作用しても決勝までは来るスペックだ。(ただ、チーム作りは掛け算であり、Bリーグの公用語が日本語なので、河村・富樫・安藤誓哉に比べてチームを勝たせられるかは別の話)

実際どうなの

で、昨シーズン30試合ほどのスタッツを見た結果で抱いたのはDJ・ニュービルは「自分をPGだと思っているPF」という所感である。これは「自分をPGだと思っているC」のガードナーに近い。
このタイプは身長があり、自分でボールを運べ、得点もアシストも出来る。ただ、基本的な得点源はゴール下、付随する形で両角45度の3P。公式のショットチャートは満遍なく確率が高いが、上記2ヶ以外での試投数はそこまで多くない。(調子が良い時のミドルが高確率)DFはフィジカルはあるが、稼働範囲はそこそこ。抑えるべき2~3ヶ所を徹底できれば、彼単独への対応は現実的だ。

比江島慎がいる

……でも、比江島慎がいるんだよなぁ。
ニュービルに対して過剰にDFを割けば、直ぐ近くの比江島慎の自由度が上がる。ニュービルの得点源であるインサイドへのドライブに注意を割けば、3Pの比江島がフリーになる。逆に、ニュービル2つ目の得点源の3Pを抑えるために外角にDFを広げれば、比江島ステップが切り込んで来る。
単騎で切り込め、外も強いというシンプルな強さは国内トップ。それをレギュラーG陣の2人が有しているのは非常に魅力的だ。言い換えれば、2人いるからこそ効果的に働き、片方が欠ければ深刻なOF力の低下が発生する。(+α 比江島は代表選出なので、彼が活躍すると会場が盛り上がるのも利点)
僕はニュービルの性格を詳しく知らないが、外国籍のオラオラが無く、比江島を立てるために黒子に徹する時間を作ってくるならば相手チームは手を焼く。

で、A東京はどうすんの?

強い奴には強い奴ぶつけとけ

このサイトはA東京の密着なので、その辺もしっかり。
比江島に対しては安藤と小酒部で守り切る。ここは昨シーズンまで何度も対決していた組み合わせなので、エース相手に-2ポゼッションなら許容範囲だ。
そして、ニュービルにはメインデルで守りたい体格やスピードは類似しているため、1on1の形から始まるセットOFにも対抗できる。橋本さんのDF力は高いが、年齢もありフィジカルで大きく不利を取るため、現状はテーブス以外でマッチアップできるG陣がいない。そのテーブスでも長時間は耐えられないため、万が一は吉井との併用でスイッチDFを可能にしたい。
――と、言うことでメインデルにニュービルを任せられると楽なのだが……。

不安点

①SFであるメインデルがPGという普段とは異なるマッチアップに対してDFが出来るのか。(ニュービルの得点以外にも、アシストへの対処は出来るのか)
②またチーム作りの期間でレアケースのDFを行って良いのか。
得点源のメインデルに、DFでも重役を任せるのか。彼が不調の場合、試合内での役割再分配が困難になる。

とは言え、ね!!

メインデルの不確定要素は多いが、CSで負けないために苦戦してでも試す価値はある。駄目なら次は使わなければ良い。それにテーブスの成長を考えれば、外国籍であるニュービルとぶつけて得られる経験は多い。
加えて、インサイドと選手層には分があるので、仙台戦同様にインサイドから試合を有利に運び、試合を通してリバウンドを制したい。
もしくは何処からでも得点が取れると、40分間的を絞らせないOFを汲むのも可。寧ろそれがA東京の強み。 

まとめ

第2節から天王山。それもホーム開幕戦で1敗が惜しい。この状況がチームにとって重圧になるのか、やる気になるのか。そこはA東京ブースターの応援が非常に重要なファクターになるので、会場へ行ける人たちは是非とも大きな声援を飛ばしてほしい。(僕も行きたかったよ……)

ちなみに【個人的見どころ】シリーズは不定期掲載です。

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