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Bリーグ2023-24 第2節 GMAE1【vs宇都宮ブレックス】(10/14)


PICKUP PLAYER

レオナルド・メインデル(勿体ない)

13pts / 3AST 
今日もチームの勝利に結びつく活躍を見せてくれたブラジル代表。3Pは0/2だが、外は波があるので仕方がない。その分、宇都宮のWエースの1人であるDJ・ニュービルに対して根気強いDFも披露してくれた。

――が、個人的には今回の試合に関して評価は高くない。
今シーズンの宇都宮はニュービル、エドワーズ等の高さと走力が補強された。その結果、以前のハーフコートバスケから、トランディションが速く、速攻を多用するチームとなった。そのため、メインデルはDFでニュービルに走られてはならないのだが、今回はそこまで抑えられなかった。特に目立ったのは、メインデルが積極的にリバウンドに向かうため、フロントコートへ走りこむニュービルに追い付けないという展開だ。ゴール下からのメインデルより、フリースローラインから走るニュービルの方が先に逆サイドへ走れるのは仕方がない。しかし、そのためにメインデルは今回の試合ではリバウンドをインサイド陣へ託してよかった

加えて、ホーム開幕戦の緊張からか、前半はスペースの無いエリアへ突っ込むことが多く、TOを繰り返していた。テーブス海が抑制していたので止まって欲しい。
その後、ロシターからの声掛けもあり、後半からは通常の彼らしいプレイが行えてたので、その辺の切り替えが素早くできたのは良かった。

何にせよ、明日のDFでは対ニュービルに比重を置き、得点を潰して欲しい。OFは今日の切り替え後のままでOKだ。
残りの懸念点は鼻。折れてないと良いのだが、読者の中で現地の所感があれば教えて欲しい。明日も彼が要なことは変わりないのだ。

インサイド組

サイズとグダイティスは良く頑張った。
宇都宮はインサイドの運動量が高く、ORを積極的に奪いに来る。この試合でも14ORを奪われたが、宇都宮のインサイドプレイヤーで2桁を獲れた選手はいない。確率も40%を上回らせなかった。2人で被ファウルが10と、ハードな環境を耐えてくれたことにも感謝だ。

特にセバスチャン・サイズは完璧であった。
DFは上記の通り、OFは3Pが2/4と意外なアウトサイドを披露。2Pも5/7と確率が高く、フリースローは5/5で100%だ。
グダイティスも好感触だが、フリースローが50%なので唯一そこだけが心残りである。

見どころ記事でインサイドには分があると書いたが、その通りの活躍をしてくれたので僕の面子も保たれた。

98年組

小酒部はDFの際に、宇都宮スイッチからマッチアップがニュービルになっても、対日本人選手と変わらないDFが行えていた。また、ロシターに対してOFでセットを要求し、自分のOFでシュートまで持っていった(外れれてはしまったが……)。僕が期待していた、ハンドリング 〇、3P 〇、DF◎の、『エースの小酒部泰暉』の片鱗が見えた。

テーブスの成長速度に度肝を抜かれている。
シュート確率は高く、持ち前のフィジカルを活かしたDFがメキメキ伸びてている。(今日はインサイドが混んでいたのでASTは伸びず)
課題のボールは運びで危うい場面が見受けられたので、他の箇所での成長を考えると、ハンドリングも伸びればと思ってしまうのがオタク心理。
あとは橋本さんに今日の試合コントロールを添削して貰っておくれ。今日の橋本さんの試合リズムの変え方は上手かった。

吉井はDF力ですかねぇ……。
相変わらずファウルが多発しているが、それでもインサイドでのDF力は圧巻。P&Rでマッチアップが誰になろうと関係なし。「FIBAWCに比べれば」と言わんばかりの圧力だった。
3Pも1本入ったので、可能であれば+2本ぐらい貰えると良いのだが、(後述する)OF展開で苦しんだので今日は貰えなくても仕方ない。明日はガンガン声を出して、ボールを貰いに行って欲しい。
(でも、OFで意思疎通が出来ないことが多々あるため、現状は完全フリー出ないとパスは出しづらい)

OFに関して

宇都宮のDFが良すぎた。前半はスペースが潰され、P&Rは効果が低くなっていた。これはA東京が苦手としているゾーンDFを基礎として、ゴール下を狭めるトラップDFがハマっていた。パスは出せず、メインデルは暴走気味。P&Rのエリアは狭く、個のプレイも行いえない。また、A東京は3P投試数が少ないため、安藤へのDFを執着すれば外は止まると、安藤に対しては徹底的な潰しが陰で行われていた。
前半はテーブスのミドルで首の皮一枚が繋げたが、このままではズルズルと宇都宮のDFに抑え込まれる……!!

その展開を打開したのは本日MVPのサイズとグダイティスだ
3Q中盤で両チームがセカンドユニットに切り替わると、2人が高い位置からOFを展開。ローテを変えて3Qのスターターを 【サイズ➡グダイティス】に変更したので、体力を回復したサイズがフィジカル×速度で押し切ってきた。
そのおかげで安藤にもスペースが空き、前半では触れることさえ難しかったコントロールを行い、攻撃の起点へ。また、橋本さんには打たせて良いDFを逆に利用して、パスコースの確保。宇都宮の走るOFをA東京が行った。
そのまま4Qでも勢いままに、足が止まる時間帯でも高い位置からDFを仕掛けてスティールからの速攻で突き放した。

宇都宮のハードDFを耐えて掴んだ機会を離さなかったのが勝因。

DFに関して

宇都宮の速攻にやられた。
この試合でA東京のTOは10なのだが、その内の5つが1Qで発生した。そのためDFが形成される前に速攻で得点されているため、出だしはチームとしてDFが作れなった。
また、宇都宮が大きくスペースを取り、OFセットを開始するので、宇都宮のアグレッシブな動きに着いていけず、フリーで3Pを打たれる状況が何度もあった。もしも、1Qで宇都宮の3Pが1/8ではなく3/8であったら、この試合は宇都宮が取っていた。

ただ、DF力はA東京も十八番。ハーフタイムがあれば修正可能。
メインデルには、ニュービルへのDFを再設定。グダイティスの守備位置を数歩広くして宇都宮のエリア潰し。前半ではズレていたスイッチの判断を統一。吉井のDF力を信用して自由度を上げる。
後は先に述べたように、逆に速攻を仕掛けてホームアドバンテージの声援でA東京のリズムを作った。

DFが揃えばA東京のバスケが遂行できる。この試合は今シーズンの宇都宮のOF変化に対応できない部分もあったため、明日は出だしから硬いDFを発揮して欲しい。

宇都宮に関して

今回は3Pの確率が悪く勢いを逃したが、点差よりも内容は接戦していた。A東京同様に1Qを掴めれば楽だった、という感じだ。
個の主張をOKとし、その個も実力があるため、OFは金丸、比江島、桜木JRが在籍していたころの三河を思い出した。しかし、チーム連携がシーズン開始直後の現段階で既に高いため、過去の三河よりも密度の高いOF力が見えた。(時代が違うから正確な表現ではないが)
ただ、3QではニュービルがOFで何もしない時間帯があったので、それはどうしたのか聞きたい。実はスタミナ無いタイプなのだろうか。もしくは比江島を活かすためなのか。
DFはトラップがしっかりと機能していた。しかし、後半は疲れもあり、斜めに入るDFが増えてファウルが重なったのが勿体ない。また、DFで相手を囲むために常に走っているので、A東京がオフボールの場所で同時にフェイクセットを掛けると釣られて移動し、ボールマンのエリアが空いてしまっていた。
あとはBリーグ全体で考えると、インサイドのフィジカルが足りないので、名古屋Dや三河など、破壊力のあるセンターを有するチームへの対策は他チームよりも苦労する。

まあ、なんだかんだ今年も強い。怪我がなければCSに入って来るし、優勝だって狙える。厄介ながら、ワクワクする相手。それが宇都宮ブレックス。

その他

・橋本さんはリバウンドを見越してのシュートだと思うんだけど、もう少しリングで跳ねるように打たないと。あと、打たせて良いと思われているのは危険。実際、突っ込んで外しているのもアカン。ベテランだから、修正できるとは思うのだが……。(仙台戦からなんだよなぁ……)
・当社比で活躍が抑えめの安藤。活躍は明日に期待。
・サイズのハイタッチ(ロータッチ)カッコいい。
グダイティスのボールコールが犬呼ぶときのソレ。(3Q|残1:19 /)
・宇都宮は髪型が変わり過ぎて誰か分からなくなった。
・おかしい……。仙台戦を見ていた限り、ホーム開催の時は実況はA東京側ではないのか!? どういうことだい、バスケットライブ君?


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