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【日本史8】平安史備忘録6(桓武天皇の改革)

平安時代の学習を深めていきます。

本日の学習は、

①桓武天皇は蝦夷討伐した地域以外では農民兵を廃止した。
そして郡司や有力農民の子弟などから弓馬が得意な健児を採用した。少数軍隊である健児制を設けた。

②国や都に定員以上に配置された国司や郡司の廃止、国司前任者と後任者の継承の不正の監督役を用いる解由制度の導入をした。国が強制的に稲を貸しつけ収穫とともに回収する出挙の軽減を取り入れた。

③また青年の地方労役である雑徭の最大日数の半減を取り決めた。こういった改革は重税に苦しむ農民への致し方がない措置であった。しかし農民の負担は軽くならなかった。

④桓武天皇は805年(延暦24年)に藤原緒嗣と菅野真道という信頼する2人に善政について議論をさせた。これが徳政相論であった。

緒嗣は桓武天皇が皇太子になれるよう尽力した藤原百川の子どもであった。

⑤緒嗣は「軍事(蝦夷討伐)と造作(平安京の造営)によって天下は苦しんでいる。この2つを中止すれば百姓は安らかとなる。」と述べた。

⑥真道は造営を担当していたのでこの案に反抗した。こうして桓武天皇は両事業の停止を決断した。

⑦これ以上続けると民が疲弊して財政破綻しかねないという懸念と一定の成果は即に得られたという実績により事業は終焉した。

■参考文献 『1冊でわかる平安時代』 大石学 河出書房新社

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