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ポーカープレイヤー向けNotion活用法: ゲームプランをまとめる

先日、Notion Essential Badgeという認証制度に合格しまして、これで僕はNotion公式さんも認める卓越したNotion使いであることが証明されたことをご報告致します。Notionは楽しい。

以前、『ポーカープレイヤー向けNotion活用法: ダッシュボードを作る』という記事を書きました。思いのほか、好評を頂き、Notionテンプレートも多くの方に購入頂きました。改めてお礼申し上げます✋

Notion活用法の続編として、今回は「①フロップヒューリスティックの学習シート」と「②ゲームプランのまとめ」を紹介したいと思います。
続編と言っても、何も繋がりはありませんので、前記事を読んでいなくても大丈夫です。

①と②は元々、別のソースで学んだものを自分流にアレンジし、Notion上でミックスしたもので、後ほど説明しますが、①で作ったデータベースが、②のまとめページに内包されるイメージになっています。

内容に移る前に、まずそれぞれのアイデア元を紹介します。

「①フロップヒューリスティックの学習シート」の元はGTO WizardのYouTubeで学んだ集合分析レポートを使ったフロップ戦略の学習方法であり、少し前に👇こちらの記事で翻訳をしてます。今回はNotionの使い方にフォーカスして説明をしますので、ぜひ事前にチラっと目を通しておいて頂けると理解しやすいと思います。

「②ゲームプランのまとめ」については、FreenachosによるRun it Onceの動画を参考にしています。この動画は簡易戦略について語っているもので、Notionの使い方は全く本題ではないのですが、画面に写り込んだNotionの使い方がなかなか良かったので参考にしました。

そして、今回もこの記事へ投げ銭頂いた方向けにNotionテンプレートを配布します。
ただ、前回と比べて、今回は若干Notion的な難易度が高い部分があります。テンプレートをそのまま使ってもらう分には構造を深く理解する必要はありませんが、自分なりにアレンジしたくなると思うので、その際は多少Notionデータベースの理解が必要になるかも知れません。
ぜひこれを機に覚えてもらって、世のNotionリテラシーが高まることを祈念しております。


1. FLOP HEURISTICS (データベース)

まずは、フロップヒューリスティック学習シートから紹介します。

FLOP HEURISTICS イメージ

上述のnote記事に書いた通り、これはフロップのボードテクスチャーとポジションに応じて、どのようなフロップ戦略を取るべきかを、集合分析レポートを使ってまとめたものです。

「SRP IP PFR (BTN vs BB)」で「ペアボード」の時はCB頻度が〇%、チェック頻度が〇% …
みたいなことが延々書いてあります。

GTO Wizardの元動画ではGoogleスプレッドシートを使っていますが、それをNotionデータベースで作っているイメージです。
もちろんGoogleスプレッドシートやExcelを使っても同じことができますが、この後説明するゲームプランまとめページ内に組み込むことができるので、僕はNotion上に作っておくと便利です。(というか、僕はすべての情報をNotionにまとめたい人なので、Notionでできることは基本Notionでやります)

上の画像では小さすぎると思いますので、プロパティ(列)について説明します。

"Name", "Position"

「Name」は、ボードテクスチャーの名前を記入します。「ペアボード」とか「モノトーン」とか「Aハイボード」とか。

「Position」は、ポジション関係とプリフロップアクション(SRP、3BP等)を入力します。
・SRP IP PFR (BTN vs BB)
・3BP OOP PFC (CO vs BTN)
・BvB SRP OOP PFR (SB vs BB)  みたいな感じ

"Filter%", "High", "Mid", "Low", "Suits", "Pairing", "Connect"

各ボードテクスチャーの具体的な内容を記載していきます。集合分析レポート上で、どのようなフィルターを掛けたかメモをしておくイメージです。

"Filter%" は、全フロップ1755種のうち、そのボードが何%に相当するのかを記載しておきます。頻繁に発生するボードなのか、ごく稀なボードなのか、という感覚を育むのに役立つ気がしてます。

"High", "Mid", "Low"とか、"Suits", "Pairing", "Connect"の意味は、GTO Wizard等のツールを使っていればわかると思うので説明を省きます。

"B/R%", "X/C%", "F%"

これは具体的なアクションの頻度を記載する部分です。
・ベッター側なら、Bet%, Check% を書く。
・コーラ―側なら、Raise%, Call%, Fold% を書く。

ポイントとして、"X/C%" と "F%" 欄は手入力で、"B/R%"だけ「関数」プロパティを使った自動計算になっています。
僕の場合、bet/raiseはサイズ毎の頻度までは見ずに、bet/raise全体の合計頻度をまず見たかったので、
  100% - ( "X/C%" + "F%" )
みたいな感じの自動計算式を入れて "B/R%" に表示させています。
※実際のNotion関数の記法について知りたい方は公式ドキュメント

Bet/Raise頻度はちゃんとサイズ別に見たいぜ…という方は、サイズの数だけプロパティを追加すればよいと思います。

Notion豆知識
一般的なスプレッドシート(Excel等)だと、セルごとに関数を入力できますが、Notionデータベースではセル単位ではなく、列単位でのみプロパティ設定ができるので、関数を入れる場合も列単位で入力されます。

"Flop Strategy"

ここは自由記述欄です。具体的な戦略や気づいたことを書きます。僕の場合、ベットサイズに関する傾向もここにテキストで書くことにしてます。

シンプルビュー

これでほぼ「フロップヒューリスティック学習シート」については説明終了ですが、小ネタとして、僕は表示するプロパティを減らした「シンプルビュー」というものを作っています。

すべてのプロパティが表示されているビューはデータ入力用、シンプルビューが普段見るビューワー用として使ってます。

Notion豆知識
Notionは、1つのデータベースをソースとして参照する複数の「ビュー」を作ることができます。あるビューでデータを編集するとすべてのビューにその変更が反映されます。
ビューの種類も色々ありますが、今回のnoteで登場するのは「テーブルビュー」という一番スタンダードな表形式です。

2. GAME PLAN

次にゲームプランのまとめページを紹介します。下の画像のように、各ポジション、プレイラインごとにページを分けて、それぞれの簡易戦略をまとめています。

全体像はこんな感じです。お気づきかも知れませんが、僕はカラフルなグラデーションが好きです。

GAME PLAN トップページ

今回はPOSTFLOP(主にフロップ)のページを紹介します。

PREFLOPの部分には、僕は自分が使ってるレンジ表を置いているだけです。
※配布するテンプレートには、PREFLOPのページは含まれていません。

また、ターン以降はそもそも勉強の仕方も自分的に難しく、まだあまり詰められてないので、今回のテンプレートも、ターンは簡単なものだけ、リバーは含まれていません。
今後少しずつ作っていくつもりですが、多分リバーはフロップやターンのように各スポット毎の個別ページを作らなくていい気がしてます(分岐が細かくなりすぎるので)。

各ポジションのページを開くとこんな感じです。

各ポジションの個別ページ (イメージ)

見てわかる通り、GAME PLANというトップページの中に、複数の階層構造でページを作っています。

  • 親ページ:GAME PLAN トップページ

    • 子ページ:各ポジションの個別ページ (例: SRP IP PFR)

      • 孫ページ:各スポットの個別ページ (例: SRP IP PFR の Flop CB vs X)

ちなみに、僕はこのGAME PLANを作る前に、ゲームツリーを書き、各スポットの発生頻度と発生時の平均ポットサイズを調べて、各スポットの重要度を算出してみたりしました。
ゲームツリーに存在するすべてのスポットのページを作るのは大変すぎるので、重要度の高いスポットから、深掘りしていくのがいいんじゃないかと思います。 

各スポットの戦略サマリー

例として、SRP IP PFR: Flop CB vs Xのページを開くとこんな感じです。

各スポットの個別ページ (イメージ)

ページ上部の薄いグレーで囲われてる部分に戦略をまとめています。

僕の場合、GTO、エクスプロイト両方の観点を踏まえつつ、あまり長くならないよう、簡単なサマリーだけ書いてます。
(ここは人によってだいぶまとめ方が変わりそうですね。Freenachosはvs REGとvs FISHで異なる戦略でプレイするため、ページも分けていました)

小ネタとして、戦略を考える時に相手側の戦略を確認したくなることがよくあるので、すぐ移動できるよう、相手目線である「SRP OOP PFC: Flop vs CB」へのリンクをページ内に貼ったりしています。
同じように、次ストリート・前ストリートのページへのリンクも貼ってると便利です。

Flop Heuristics

各スポットの戦略ページの中に、先述の「フロップヒューリスティック学習シート」のデータベースをソースとしたリンクビューを貼っています。

リンクビューのフィルターを使って、「SRP IP PFR」のデータのみ抽出しています。もちろん他のページでは、そのスポットのCB頻度だけが表示されるようになっています。

正直、このnoteで一番紹介したかった「工夫」がこれです。

Notion豆知識
「リンクビュー」とは、他のページにある既存データベースを参照して表示するデータベースのビューです。
リンクビューで表示方法を変更(フィルタリング、並び替え、プロパティ表示/非表示など)しても、元のデータベースに影響はありませんが、リンクビュー上でデータ内容を編集すると、元のデータベースにも変更が反映されます。

その他情報(exploitネタなど)

ページ下部は、エクスプロイト戦略のネタとなるような、プールの傾向などをまとめています。Hand2Noteを使って、プレイヤーの傾向を分析して、そのスクリーンショットを貼ったりしています。
(ここから導き出された具体的な戦略は、ページ上部のサマリー部分に記載しておく)


おわりに

以上が自分流、ゲームプランとフロップ戦略を整理するためのNotion活用方法でした!

もし説明が足りないところやご質問があれば、コメントまたはTwitterでリプライ頂ければと思います。

テンプレート配布

投げ銭 (500円) をして頂ける方には、紹介したNotionのテンプレートを配布いたします。記事の有料部分にテンプレートのURLが記載されています。24時間以内返金可です。

自分のNotionアカウントにコピーを作成することができますので、お好みでカスタマイズして頂ければと思います。

・特に品質保証とか、サポートみたいなことをお約束するものではないこと、ご了承ください。ご質問等はTwitterのDM等でご連絡ください。
・返金希望の方は、noteの「購入した記事」の一覧から返金依頼の手続きをしてください。仕様上、24時間経過後は返金ができなくなります。


以上です。読んで頂いてありがとうございました!

皆様からのリアクションがnoteを書くモチベーションになっています。ぜひスキ・フォロー・拡散で応援して頂けると嬉しいです!


※以下の有料部分に、NotionテンプレートのURLが記載されています。


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