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[翻訳] 効果的な座学とは by Kevin Rabichow

前回投稿した『あなたのエッジはどこにあるのか』に続いて今回も、Kevin Rabichowのブログから「座学」に関する記事を取り上げて、翻訳したいと思います。

Kevin Rabichow @KRabichow

Study

投稿日: Sep 2, 2022

以前のブログで、すべてのポーカープレイヤーは自分の強みと弱みを知った上で、それを念頭に置いたゲームプランを立てるべきだと書きました。今回は、同じ考え方を座学に適用する方法についてお話ししたいと思います。

まず、私がゲームにおける「強み」と言った時、それはあなたの理論的な知識や実際の戦績によって、自分の戦略の中であなたが自信を持っているスポットのことを指します。ゲームツリーの中で、あなたがエッジを生み出していて、かつどのように生み出しているか、自分で理解できている部分です。
反対に「弱み」とは、まだ詳細に勉強ができていないスポットのことであり、プレイ中に確信が持てず、不安を感じることが頻繁に起こるポイントです。

当たり前のことに聞こえると思いますが、あなたの座学時間はこの弱みに対処するよう構成されているべきなのです。ゲームツリー全体を見て、最も課題の多いシナリオを書き出してみましょう(最も発生頻度の高いスポットから始めて、徐々に頻度の低いほうへ進めていくほうがよい)。現実として、ほとんどのプレイヤーはどこに注意を払うべきか考えておらず、座学からどのような成果を得たいのか、その意図を明確にできていません。

私が最もよく見かけるのは、特に目的もなく、ポットが大きいハンドを分析しているものです。このやり方は「自分のプレイが悪かったのか、ただ運が悪かっただけなのか」を確認して、気持ちを落ち着けるだけの座学方法です。あなたが本当に集中しなければいけないのは「自分の戦略全体において、確信が持てないと度々感じることがあるのは、どのシナリオか」という問いです。

オンラインプレイヤーの場合は、自分の強みと弱みを特定するための非常に具体的な方法があります。それは、自分のデータベースをレビューすることです。現代のソルバーは集合分析レポートを作ることができます。これを正しく使えれば、自分のスタッツはいくつであるべきか調べることができます。ターゲットを絞った座学ができるようになるため、データベースレビューは私のコーチングの中でも、最も人気かつ効果的です。

自分のスタッツと理論的なベンチマークを比較することで、自分がどのスポットを優先的に取り組むべきか素早く特定できます。ベンチマークだけでなく、自分がプレイしているゲームにおけるベストなプレイヤーがどうプレイしているかも確認するべきでしょう。自分にとって最もタフな相手5人は誰?彼らのスタッツはどうなってる?自分は気づいていなくて、彼らは知っているエクスプロイト的なエッジはある?あるいは自分が彼らに直接エクスプロイトされているところはある?

もしあなたがライブプレイヤー、またはオンラインプレイを記録していない場合でも、生データを使わずにこのプロセスを行うことはできます。その場合のやり方はより定性的になるため、自分の考えを他のプレイヤーやコーチと議論してみることを強くお勧めします。プレイ中に自分がうまくできていることと、欠けていることが何なのか、誰かに正直に評価してもらいましょう。

実際にゲームツリー全体を紙に書き出して(全ポジションで、自分がよくプレイするラインすべて)、各ノードにおける自分の戦略にどれくらい自信があるか自己評価してみるのもよいでしょう。このプロセスによって、自分がこれまで見過ごしていた盲点を見つけられると思います。

盲点、つまり自分が認識していない戦略上の欠陥は、最も危険な「弱み」です。私の生徒は皆、フォーカスすべきシナリオを考えていますし、理論的な理解を深めるための質問を私に訊いてきます。しかし、長くその生徒のことを見ていると、私は彼らが聞いてこない質問や、勉強していないシナリオがあることに気付きます。
盲点を発見することは、キャリア初期によく体験したであろう、ひらめきの感覚 (aha moments) に似ています。あなたが以前は存在も気づかなかったリークを修正した時、本当の進歩が始まるのです。

座学の方法は数多くありますが、そのすべてがあなた特有の弱みを修正するための正しい方法ではないのです。あなたは、ソルバーを使って基礎的な理論を学ぶべき段階かも知れないし、理論と実践の間にあるギャップを埋めるためにGTOトレーナーに時間を使うべき段階かも知れません。
以前、The Rake Podcast に出演した時に、戦略的弱点と座学方法をマッチさせるためのアイデアをいくつか議論していますので、もしこのトピックに興味があれば聴いてみて下さい。
最も重要なことは、一歩引いて、自分の座学方法を評価し、最も実績に対して大きなインパクトがあるところから取り組むことです。

翻訳元: Study (kevinrabichow.com)


翻訳は以上です。読んで頂いてありがとうございました!

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