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毎朝が新しい朝であるということ-923【924】

※犬が吠える
2008年9月23日渋谷AX
INUGAHOERU
by Takashi Igarashi
with
kono
yoko
joe-ko

犬が吠える初ライブ
【924】のライブレポ。とにもかくにも、五十嵐隆がsyrup16g解散から半年あまりでステージに戻ってくるとは思わず、再び東京にやってきた。

先にあげたレポより犬が吠えるへ言及少ないのは気持ちがいっぱいだったのだろう。残響レコードの面々、特にkono社長とブンブンのサポートだったyokoさんらとのバンドの始まりには期待していた、、、のだが、、、、。


渋谷AXにて行われた【924】についての文章。
人生で初めてスパルタローカルズを見ましたが、あれだな、初期のライブに行ってみたかったなあと思いました。格好いい。そしていい意味で狂っておる。博多マインドがびんびんと伝わってくるロックバンドでしたバイ。初期の彼らの曲の方が好きなんだけど、最近の曲もガシガシきていて、こういうロックバンドがあるって言うのは大切な事なんじゃないかと思いました。一緒に行ったマイミクであり朋友の義さんの体の揺れ方が格好良すぎた。さすが!!


PEOPLE IN THE BOX。残響の鬼ッ子。時間がもうちょっと長く見たかった。ライブであれを演奏できるんだろうかと思ったら全然余裕で弾いていたのがびっくり。やはり声がいいなあと改めて思いましたが、正直ドラムの彼のMCはイメージと全く違ったので唖然と。ゆらゆらしているのと、突然壊れる世界の顔とか、いいバンドだと思う。というか残響レコードが彼らを見つけて契約したってのはWARPレコードmaximo parkと契約したのと同じくらい画期的な事だと思うんだ。

新作にも期待。


で、the telephones。ええ、やっつけられました。化け物です。どうとっていただいてもいいんですが、完全に狂っております。なんというか、DANCE ROCK~NEW WAVEって言葉で片付けてはいけないバンドだと思います。某掲示板で叩いている人もいましたが、全般的に一番当日出演した4バンドで会場を沸かしたバンドであるのは間違いない。
音源で聴いていて、かっけえなあと思っていましたが、ライブでみたら、全くの別物というか、より化け物的な何かでしたね。

売れればいいのか、それがいいのか分からないけれど、売れて、もっと大きな場所で、多くの人に観てもらって踊ってもらいたいなと思いました。なんかTHE JERRY LEE PHANTOMのライブを見た時のことを思い出した。あのバンド、売れなかったことを未だに理解できないままでいる私です。格好良すぎたのか。


そして、あの日会場に行った人の七割八割は目的だったであろうと思われる(少なくとも、僕は上京する気になったのは彼の出演が決まったから)五十嵐隆の演奏が・・・。


賛否両論どころか、否定的な意見がネットには多かった五十嵐隆率いる【犬が吠える】。
UKロック、シューゲーゲーザー、ポストロックの香り。メンバーにte'のギターの河野さん、ベースにapenaのjoe-koさん、ドラムにoakのyokoさんという全般的に音響系だと言えるバンドの方たちがいて、その彼彼女たちを選んだのが五十嵐さんだということは、これから始まっていく彼の音楽の一端しか見てない時点で断言はできないけれど、Syrup16gとは全く違うものだという事だなと思いました。


あれこれ、色々な方のコメントや日記を読ませていただいて、がっかりしたとか、これがやりたいことなのかとか否定的なものが目についたけど、同時に、これからどうなるんだろうとか音源で歌詞をじっくり読んでみたいとか、これからどうなっていくのかに期待をしている人も同じくらいいて嬉しかった。

たぶん、Syrup16gの幻影や亡霊を求めてしまう人がいるってのは仕方のないことだと思うんです。半年しか経っていない。半年も経った。どちらともいえるけれど、僕にとっては半年も経ったんだなと、半年という期間でまた音楽をしてくれるんだなという気持ち両方がありました。

だからステージが開いて、髪の伸びた五十嵐さん、ベースとドラムの女子、ギターの彼という4ピースが姿を現したときには、まずびっくりした。ドラムが女子ってのは中畑さんのイメージを持っている人に対しては、戦略的に言うならばあるんだと思う。そして曲でも全くタイプの違うドラマーだったことから見ても、あの解散があって今があるということも。


たぶん、がっかりしたって人の気持ちは理屈じゃないんだと思う。前のバンドの姿をだぶらせるなとか、新しいバンドが前のバンドと同じ音のわけがないじゃないかとか、そういう事を言う事自体が無粋なんだろうなと。

その上で、僕はこれから始まる犬が吠えるの活動で五十嵐隆がどんな世界観を示していくのかが楽しみでなりません。

ライブ終わりでPさんとお会いする事もできたし、Yさんとは高速バスに乗りっぱぐれる寸前までご飯を食べて語れたし、本当に楽しい日だったし、衝撃的な日でした。東名阪のツアーが11月から始まるけど、今度もまた来られたらいいなあと。


同じ日がやってくることはけしてないし、次の日には前の日とは違った時間が流れていくものです。それを悲しいと思うのも、嬉しいと思うのも個人の自由だと思う。けれど僕は新しい日を待ち望めるようになりたいし、新しい日々を望んでも、過去を慈しめないということもないんだと思うんだ。

五十嵐隆がまた歌った日。それはとても晴れた暑い日でした。

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