年末年始おすすめの本 2023 - 働く女性とその周りの方に届けたい本
今回は、毎年恒例、年末年始おすすめの本特集です。
今年はジェンダー関連の本を多数読みましたので、「働く女性とその周りの方に届けたい本特集」としてご案内します。
タイトル長くなりましたが、あえてこの言い方にしました。
つまり、男性限定という職場を除いては、働く人全員が対象です。
男性も、女性も、ぜひ読んでください。
今の日本の企業文化の多くは、良くも悪くも男性の価値観や働き方がベースに形成されています。
そうでなくても、日本は世界で最も「男性性」が高い国です。(ホフステードの6次元モデル。下記3冊目)
私のように、40代以上の女性の多くは、男性に同化することで生き抜いてきたと思います。
女性を雇用しているようでいながら、文化的には男性中心文化のままです。
そのことに、私自身、何の疑問も問題意識も持っていなかった —— このことに気づいたことが私の今年の収穫です。
今の日本は、良い意味で変わってきていると思います。
女性だけではなく、男性も、もっと違う働き方を求めてもいい時代になっています。
女性の働き方を考えることは、日本人の「働く」そのものを検証する入り口にもなります。
社会は常に変わりゆくもの。
ご自身の脳内や、企業内の文化をアップデートすることに役立ってくれるだろう本を選びました。
URL上段がアマゾン、下段がここみち読書録へのリンクです(読書録はないものもあります)。
ご購入は「ここみち書店(神保町Passage bis!内)」、もしくは、つぶれないでほしい実店舗の本屋さんでぜひ。
Amazonで購入される際は、こちらのメール内のリンクもしくは「ここみち読書録」内のリンクを経由して購入いただけますと、このお便りが役立ったことがわかり励みになります。また、わずかな紹介料が積もり積もって、次の本を購入する資金になります。(どなたが購入なさったのかなどはこちらにはわかりません)
「男性中心企業の終焉」浜田敬子 著
戦後〜これまでの日本企業の文化とその影響、それを変えようとしている企業の取り組みなど。
「働く女子と罪悪感 「こうあるべき」から離れたら、もっと仕事は楽しくなる」浜田敬子 著
男女雇用機会均等法世代の体験記。そして、その家庭と仕事の両立の仕方がもはや古いという気づきからの若い世代への応援メッセージ。
「経営戦略としての異文化適応力 ホフステードの6次元モデル 実践的活用法」宮森千嘉子・宮林隆吉 共著
日本の文化の特異性について。そのことの企業文化への影響についての国際比較。
「早く絶版になってほしい #駄言辞典 聞いた。言われた。言ってしまった。無意識の思い込み。」日経xwoman 編
「その一言、失礼ですよ」と言いたくても言えずに溜まった無神経な言葉の辞典。後半のインタビュー記事がおすすめです。
「さよなら、男社会」尹 雄大 著
今年読んで最もよかった本に入る一冊。私が生きてきたのは社会じゃなくて(男)社会だったという衝撃の気づき。
「男社会がしんどい」田房永子 著
読むのも正直しんどかった漫画。女性ですら目を逸らしたいことをズバリ描いているから。
「LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲 」シェリル・サンドバーグ 著
ぜひ読んでほしい本です。初版から10年の今が、日本ではちょうど読み頃と思います。勉強や仕事を頑張ってきた女性は更に共感度が高いはず。
「デュアルキャリア・カップル - 仕事と人生の3つの転換期を対話で乗り越える」ジェニファー・ペトリリエリ 著
INSEADの教授の本。夫婦ともにキャリアをあきらめない、これからのカップルの在り方についての指南書。
「男らしさの終焉(原題:THE DESCENT OF MAN)」 グレイソン・ペリー 著
新しい時代のジェンダーとしなやかな男性の在り方を模索する本。末尾の、男性が主張して良いはずの8つの権利は、本当にそうだなあと思います。
【番外編:その他、今年読んでとても良かった本】
「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎 著
驚異的ロングセラー。この先も読み継がれてほしい本。執筆された時代背景とともに著者の思いを感じてほしい1冊。
「ブルシット・ジョブ ー クソどうでもいい仕事の理論」デヴィッド・グレーバー 著
ホワイトカラーの人はぜひ読むべき1冊。辛辣。痛快。そして本質がぐさりと突き刺さる。
頑張って通読してください。読書録はこれから書くつもりです。
気になる1冊はありましたでしょうか。
良い読書になりますように!
◆今日の写真は、今年初めて選書させて頂いた企画が展示された出版クラブの本棚。入場無料。
この記事は、2023年12月20日配信のここみち便りをリライトしたものです。
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【年末年始おすすめの本シリーズ】
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