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わたしが広報になった理由 - 「楽しい」という感情を優先した結果、HERPに入社しました -

noteを書くのはかなりお久しぶりです。てらみ(@trmn_min)です。
能町みね子やぱいぱいでか美のようなネームに憧れがあり、てらさかてら美に改名しようか悩んでいます。

先日ご報告をさせていただいた通り、2021年12月で株式会社キャスターを退職し、2022年2月より株式会社HERPに「広報」というポジションで正式に入社しました。広報と名乗っていますが、主に採用広報の領域を担当しています。

株式会社HERPに広報として入社と聞いて、わたしをよく知る皆さんはどのように感じたでしょうか?

わたしのこれまでのキャリアは、新卒で入社したWeb制作会社や株式会社LIGでWebディレクターが4年ほどで、株式会社キャスターに入社してからは、商材はWeb制作に限らず、Webマーケや発信などを成果物を提供することで支援を行うディレクターを行っていました。

ですので、わたしにとっては、クライアントワーク、制作ディレクターから自社サービス、広報という畑も役割も大きく変えるようなキャリアチェンジ、選択をしたと思っています。

【いつも応援いただいている皆様へ】では、尊敬する石原さとみさんのご報告の文章を参考にさせていただきましたが、ここに書いているHERPへ入社への思いは嘘偽りはない自分の言葉です。

この入社エントリーでは、この言葉の背景を明らかにできるように、以下について書いていきます。

・なぜ広報にキャリアチェンジしたのか
・なぜHERPを選んだのか

なぜ広報にキャリアチェンジしたのか

まずは自分のこれまでのキャリア観や、前職で感じていたことをお話できればと思います。

ディレクターの次のキャリアはPM?PdM?

記事に関係がありそうで特にない趣味の写真を添えたいと思います

「Webディレクター」という言葉から、みなさんはどのようなキャリア設計を想像しますか?わたしはWebディレクターの中でも、Webサイト制作のディレクターをメインでやっていたので、制作や開発のディレクション・マネジメントに強みがありました。

Webのスキルや、制作や開発のディレクションスキルは比較的需要が高く、キャリアアップするならPMやPdMなどありえそうです。そこからさらに事業責任者やプロダクトオーナーへというキャリアもありえたと思います。
もしくは現場でWebディレクターとして専門性を磨いていき、数値で成果を上げていくことにコミットするというのもありそうでした。

わたし自身も新卒の会社でWebディレクターをしていたときから「もっと大きなプロジェクトを動かせるようになりたい」「ビジネスをやれるようになりたい」と思っていたので、自分は順当にPMやPdMといったキャリアを登っていくのだろうと、つい最近まで思っていました。

2021年に株式会社LIGを退職し、株式会社キャスターに転職しました。転職先のキャスターでも引き続きクライアントワークに携わることになりましたが、転職当初は「新しい支援サービスを立ち上げるのでその一人目の推進役」という形で入社していたので、自分自身の期待としても、事業の開発に関わることが大きかったです。

「自分がつらさを感じていること」に向き合うこと

ちなみにminolta p'sというフィルムカメラで撮っています

ですが、6月ごろにひとりで多くの仕事を抱えすぎてしまい、体調を壊し休職することになりました。LIG在籍時の2020年にも休職をしており、2年連続2度目の休職です。そのときごとに、業務上大変にならざるを得なかった理由はありましたが、それはわたし以外経験していることであり、仕事をしていて「心や身体がしんどくなってしまう」理由や、双極性障害という生涯付き合っていく自分の性質について、向き合わざるをえなくなりました。

休職する以前、仕事はまったくつらくなかったのかというとそうではなかったです。振り返ると新卒2年目の頃から、仕事がつらくなっては病みというのを毎年繰り返していたなぁとしみじみ思います。よく頑張ったなぁと思いますが、あまり健康的ではないなぁとも思います。

それはWebディレクター自体の仕事自体のつらさもありましたし、組織ごとの固有の事情もどちらもありました。つらさの中でそれを乗り越えるやりがいも感じていましたし、周りから称賛されたり、必要とされること、感謝されることが活力にもなっていました。

大きな責任を負うことにもやりがいを感じます。ですが、一方でそれは自分への重圧にもなりました。自分自身に求める水準は高く、それはスキルを磨いていくことに繋がりましたが、完璧主義はときに自分を追い詰めました。

PMやPdMになり、ゆくゆくはPOや事業責任者という大きな夢を描き続けることも悪くない選択肢ではあったと思います。ですが、二度の休職を経験することで、「自分がつらさを感じていること」に向き合うきっかけを得て、まずは自分がその仕事をやっていて楽しい・好きだと感じて生きていけることを大切したいなと思うようになりました。簡単に言うと、生き方の中に仕事というバリューが定義された感じです。

1992年生まれで今年で30歳になる予定ですが、生きていく上でとても大切なことに気付くことができたな、と思っています。

自分が持っているつよみの自覚

ちなみに花や植物も好きです

1年足らずで退職することになりましたが、株式会社キャスターでの経験は必ずしも悪いものばかりではありませんでした。前述の通りキャスターに入社してからは、Webマーケや発信などの支援サービス(当初は「at Online」という名称。後に「bizhike」という既存のサービスに統合されました)を担当していましたが、Web制作という支援の枠組みからも開放され、また、決まった職種の役割を超えていろいろなことを実行できるようになりました。

会社発信のコンセプトの設計、note記事等の制作、顧客の新規サービスの立ち上げの支援、アイキャッチやWebサイトのデザイン、STUDIOでのサイト制作、ウェビナーの準備進行、ホワイトペーパー制作、プレスリリースの作成、調査リリースの実施など、進行の管理やディレクションはもちろんですが、自分自身が手を動かすことで多くのことを実施し、お客様に提供しました。

もともと「Web制作のディレクションしかやったことがない」というコンプレックスがありましたが、役割や業務範囲を取り払ったときに自分ができることの多さに気付き、また社内外で自分ができる価値提供を通じて喜んでもらえることで、「わたしやれば何でもできるじゃん!」という自分が持つ強みの自覚、自信を得ることができました。

  • 自分がその仕事をやっていて楽しい・好きだと感じて生きていけることを大切したい

  • 自分には多くのできること、つよみがある

上記のような価値観の変化・自己認知の変化があり、あたらしいキャリアを探してみたくなった、というのが転職の理由です。

その中でも「広報」は、キャスターの仕事で小さな経験や実績をつくることができており、また、Webディレクターのバックグラウンドからくるスキルや思考回路を融合させることで、自分独自の仕事ができるのではないかという仮説をもっていた職種でした。

なぜHERPを選んだのか

では、わたしがキャリアチェンジを希望する中で、どのようにHERPと出会い、なぜHERPで働くことを選んだのかをお話できればと思います。

きっかけはYOUTRUSTでのスカウト

ちなみにストリートスナップを撮るのも好きです

キャリアチェンジしたいなという気持ちを持っていたのですが、明確に軸を持った転職活動はできていませんでした。あえて持ちたくなかったというのもあります。ただ、ひとつの可能性として「広報できそうだな」という仮説も持ってはいたものの、現実としては、明確に「これをやりたい!」というものがなく、どこに応募するべきか分からず困っていました。

そのためYOURTUSTなどの媒体を中心に利用していましたが、キャリアや実績ベースでスカウトを待つような転職活動をしていると、どうしてもWebディレクターやPdM、PMなどの職種のスカウトが多くなってしまう困りもありました。それらの中にも魅力的なチャンスはありましたが、前述のような経緯のため、できればそれ以外の道を考えたいと思っていました。

そのような感じで、スカウトがあった企業やポジションに対し、話を聞いて面接などに進んではみますが、自分自身も気持ちが前のめりになれていないこともあり、あまり良い縁には結びつきませんでした。

そのため転職活動は一時的に諦めよう…と思っていたところに、代表の庄田から広報という職種でたまたまスカウトを受け取ったのがきっかけです。HERPのことはなんかイケてるスタートアップなんでしょ?という認知がなぜかあり、広報という職種でスカウトをもらえることもレアだったので、流石に話聞くっしょ!と喜んで返信しました。

ちなみに庄田が代表であることは当時知らず、人事の方?と思っていました

カジュアル面談(結果的に一次面接)で代表の庄田とお話し、二次面接でCOOの徳永とお話しました。どんなことを話したかはあまり覚えていないのですが、おふたりとも飾らず、率直で話しやすい人だなという印象でした。

他に印象的だったことは、自己紹介パートで、京都での思い出話の情報量が多いので京都ヂカラを試されているのか…?と思いましたが、どうやらおふたりとも積極的に自己開示をすることやおしゃべりが好きだっただけのようです(とわたしは思っています)。不思議さを感じましたが、人間的な部分を感じられて「なんかこの人、個人的には好きだな」と感じられました。

トライアル入社で感じたHERPの"凄み"

ちなみにファッションも好きで『GINZA』を愛読しています

トライアル入社を通じてわたしが真っ先に感じたのは、HERPの持つ"凄み"です。”すごい”ではありません。あえて凄みと表現しました。

あえて別の言葉に置き換えるなら"ヤバい"が適当かもしれません

HERPの選考プロセスでは、二次面接のあとにトライアル入社(課題)があります。Googleアカウントが発行され、SlackやNotion、Scrapboxなどツールに招待され、ほぼ実際に入社するのと同等の情報へのアクセス権を付与してもらえます。本当にほぼ入社です。これ、凄み①です。
リモートワークの働き方が主流になった現在だと、これほど情報開示されているとその会社での働き方がかなり具体的にイメージできるので、コミュニケーションツールのアカウント発行やオンラインドキュメントの開示などはぜひ他の企業でも取り入れてほしいと候補者目線で感じました。

候補者にはお題が出されます。1週間〜2週間ほどSlackのコミュニケーションや社員への1on1でのヒアリング等を通じて、仮説の検証や施策の立案等を進め、最終的に自分が作成したアウトプットを発表し、議論するというような流れです。わたしのお題は「HERPの採用における有効応募(書類選考を通過する方からの応募とする)数を増加させるために解決すべき課題とその解決策を検討してください」というものでした。

ひとつひとつを説明しているとこのnoteが1万字くらいになってしまいそうなので割愛しますが、ひとつだけ取り上げるとすれば、全員が「成果に向かう」ために組織が一枚岩となっていることでしょうか。これが凄み②です。トライアル入社時には、週次全体会議にも出席をさせてもらえるのですが、全校集会のようなダレた雰囲気はなく、熱血野球チームのような一体感を感じました。

「成果に向かう」というのはHERPのバリューの一つになっています。言葉にしてしまうとありきたりかもしれませんが、体験入社している第三者から見てもそうだと感じられるくらい、成果や価値を意識しながら、職種や役割に関係なく全員が課題の解決に向けて取り組んでいる姿は、純粋にすごいな…と感じたし、奇跡的だなとも思いました。一人目の広報という役割の都合上、周りを巻き込んで仕事していくことが必須になりますが、巻き込みに応じてくれる社員がたくさんいるというのはとても安心できることでした。

これ以外にも凄み⑳くらいまでありました。

この人たちと働くのはきっと楽しい!と思えた

ちなみにこれは前職の同僚との楽しかった思い出の写真です

トライアル入社の正直な感想としては大変だった部分ももちろんありましたが、社員の方とコミュニケーションをしながら抽象度の高い課題について紐解いていく協業の時間はとても楽しかったし、やりがいを感じられました。

トライアル入社のアプローチの仕方は候補者によりますが、わたしがSlackでとてもおしゃべりさんなこともあり、1on1のヒアリング以外でもたくさんのコミュニケーションや議論をさせてもらったなと感じています。

また選考を通じて、経歴や実績だけで判断するのでなく、わたし自身のもっている能力や考える力をしっかり見ようとしてくれている、その上で必要としてくれていると感じることもできました。

制作系クライアントワークをしていると課題にコミットした経験や成果にコミットした経験を得づらいことがあり、とくに事業会社への転職を希望する場合に実績貧乏になりがちだと思っています。

伝え方の技術や会社選びの側面もあると思いますが、実績貧乏なことから、転職活動では職務経歴書に書ける文字情報や面接で話し映えのある話題などにわたしはいつも困っていました。その結果、似たような業種・業態・職種に転職してしまうことになり、本来自分が歩みたいキャリアに対して回り道してしまっていたなと感じる部分があります。

なのでわたしにとって、トライアル入社はとてもよい候補者体験でした。話を脚色したり、自分をよく見せようとしたりする必要がなく、ありのままの自分でできることをぶつけられ、それを判断してもらえるというのはとてもフェアだと感じられました。HERPで4社目になりますが、自分の能力や業務の役割においても最もギャップがなく、気持ちよく働けていると感じています。

あとは、社員の皆様の多様性や面白い人柄に純粋に惹かれました。とても多種多様な経歴や価値観を持った方が在籍しており、トライアル入社という短い接点の中でも、Scrapboxに溜め込まれた自己紹介コンテンツやSlackでの雑談を通してよく知ることができました。

現状ではその魅力をまだまだ発信ができていませんが、この人たちのことをもっと知ってもらいたいな、自分ならこの人たちの魅力を引き出して伝えられるんじゃないかという。「採用広報」という業務に対してとても前向きなモチベーションを持つことができました。

こういった豊かな経験通して、楽しい・楽しそうと心が動いた結果、HERPに広報として入社することになりました。入社してからも、普通に普段の会話やコミュニケーションが面白おかしすぎて笑いすぎて楽しくすごしています。

おわりに

長くなってしまいましたが、転職に至るまでの自分の考え方の変化や、トライアル入社を通してなぜHERPに魅力を感じたのかを中心にお話させていただきました。最後に自分がHERPで成し遂げたいことについて書いて終わります。

楽しい広報組織をつくること

例えば、社員を巻き込んだ広報活動の代表としてブログの発信がありますが、カルチャーとしてブログ発信が活発な組織に所属していたときでも、周囲のメンバーから「ブログを書くのはつらい」という声が多くありました。HERPでも同じ声があります。

業務時間にブログを書いてよいなどのルールがあっても、よいコンテンツを執筆しようと思うと、わたしの場合は休日を返上して書くことも多かったし、やはり文章を書くことにはどうしても得意・不得意があるのでその負担感や痛みはとても理解できます。

ルールや制度でマネジメントすることはできるかもしれませんが、本来的に自己表現をすることや発信をすることは楽しくあるべきだし、楽しく発信することが自然体で魅力的なコンテンツづくりにつながると思っています。なので、まずは、みんなで楽しく広報できる仕組みや組織づくりという理想を掲げて頑張ってみたいと思っています。全社一体型の「スクラム採用」の概念を掲げるHERPではそれができるのではないかと思っています。

採用広報のノウハウやTIPSを世の中に届けていくこと

「採用を変え、日本を強く。」をミッションに掲げるHERPでは、採用活動を組織でとても重視しており、あらゆる企業にとってよりよいスタンダードを作っていけるようなプロダクトづくりや価値提供を目指しています。その中には、採用活動のノウハウや知見を、スクラム採用の先駆者となって提供していくことも含まれています。

わたしが担当する採用広報は、採用活動の一部であり、また世の中の多くの企業が悩みを抱えている領域だと思っています。わたし自身が取り組んだ採用広報施策については、なるべく多くをオープンにして世の中に公開していきたいし、また多くの企業の皆様と交流して情報交換をしていきたいと思っています!

Meetyで情報交換しましょう!

採用エントリー公開にあたりMeetyをつくりました!採用広報で悩める方々とおともだちになりたいです!

Twitterもやっています。フォローしてね。

広報も引き続き、採用しています!

わたしが採用されたから広報・PRのポジションはクローズということはなく、引き続き募集しています。主に採用広報を取り組んでいますが、やればやるほど、プロダクト広報やコーポレーションの広報まではとうてい一人ではできそうにない現状です。広報・PRの経験がある方の力をぜひとも借りたい!です

その他、全職種採用中なので、気になる方はこちらからチェックしてください。

以上、てらみでした!


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