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歩き旅を経験して

はじめに

今年2月、今後の自分の旅スタイルとして、「滞在旅」と「歩き旅」に切り分けることを考えた。先月は滞在旅を経験したが、今月は4月4日から20日にかけて東海道五十三次で歩き旅を経験した。正確には歩き旅はこれが最初ではなく、5年前に四国お遍路を経験している。四国お遍路の経験が、今後の「歩き旅」のベースになるのだろうと思う。


東海道五十三次を選んだ理由

まずは前提として、宿泊は費用節約の観点から全て快活CLUBを利用する。費用面以外に、快活CLUBの付近には必ずと言っていいほどコンビニやファーストフード店が数多くあり、食糧の調達には困らないというメリットもある。

旅の行き先は中山道や九州一周等も候補に挙げたが、道中に快活CLUBがない地域がある。関西から関東の太平洋側は大きな都市が多く快活CLUBが非常に多い。宿泊先の候補が多いと旅の工程の自由度が高くなる。そして都市部は道中に商業施設が多いので、食料や生活消耗品は必要な時に必要な分だけ供給すれば良い。ザックの荷物を必要最小限に維持できるメリットは大きい。これらのことから東海道五十三次の一択となった。

日程

江戸時代の人の、東海道五十三次の平均的な旅の日程は12泊13日だったらしい。これを参考にして、2週間くらいの旅を予定していたが、結果17日かかった。ただし、以下に示す歩かなかった日を考慮すると、実質の歩いた日数は14.6日相当なのでほぼ予定通りだった。

  • 1日目は15時30分に京都三条大橋をスタートし2時間だけ歩いた。(-0.7日)

  • 5日目の午後は雨で、午前中だけ歩き、午後は銭湯で過ごした。(-0.5日)

  • 6日目の午前も雨で、午前中は映画館で過ごし、午後から歩いた。(-0.5日)

  • 16日目の午後は横浜中華街と船の見学をした。(-0.3日)

  • 最後の日は13時30分に東京日本橋にゴールした。(-0.4日)

雨に教えられる

東海道五十三次の歩き旅は、4月1日に出発する予定だったが、4月3日から4日にかけて雨予報だったので出発の日を遅らせた。3日から降り始めた雨は4日の午前中に上がったので、4日の午後に自宅を出発した。

今回の17日間の歩き旅は天候に恵まれた。雨は歩き旅5日目の午後から6日目の午前にかけて降ったのみ。それ以外は深夜に2回ほど降ったので歩くことに影響はなかった。雨具としてポンチョを持って行ったが、これは緊急用であり、雨の中を歩き続けることは考えていない。

雨が降った、歩き旅5日目の午後から6日目の午前にかけては歩かなかった。5日目の午後は銭湯で過ごし、6日目の午前は映画館で過ごした。雨の日の過ごし方を経験して歩き旅の新しい発見があった。脇目も振らず歩き続ける旅もありだが、歩く以外のイベントを挟むと、歩き旅がより深く味わいのあるものに変わることに気付いた。

この気付きにより、9日目は雨ではなかったが、午前中は浜松城を見学し、そのあと映画館で過ごした。16日目も雨ではなかったが、午後は横浜中華街を散策し昼食を摂った。そのあと氷川丸という船舶の見学をし、山下公園のベンチで過ごした。

出発前から雨に対して異常に神経質になっていた。旅の途中の雨が不安だった。歩き旅を終えてみると雨が好きになっていた。雨を経験したことにより、歩く以外の旅の楽しみ方を知った。そして天候によらず歩かない日もあって良いのだと気付いた。

おわりに

5年前の四国お遍路でも比較的天候に恵まれたが、雨の日はポンチョを着て歩き続けた。雨の日でも歩けたのは、四国お遍路に修行的要素を感じていたのかもしれない。しかし、これからの歩き旅は違う。ゆる〜く深く楽しみたい。今回の歩き旅で雨を経験して、歩く以外の歩き旅の楽しみ方に気付いたことは大きな収穫だった。

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