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MacBook Airの軽量化を試みる(失敗)

MacBook Airの重量は1,080g。その内、内蔵バッテリーの重量は360g。
MacBook Airの重量の1/3を内蔵バッテリーが占めている。iPad mini6の重量が293gなのでMacBook Airの内蔵バッテリーだけでiPad miniよりも重い。

MacBook Airからバッテリーを取り外せば、MacBook Airの重量は720 gに軽量化できる。

内蔵バッテリーの目的は、(1)AC電源がない場所で使える(2)スリープ状態にして持ち運べるというこの2点だろう。スリープ状態にしておけば、ノートPCの画面を起こせばいつでもすぐに使える。

自分の場合、(1)については、外出先では必ず電源コンセントのある場所を利用しているので関係ない。(2)については、スリープ状態で持ち運べることは便利だが、スリープ状態で持ち運べるメリットよりも持ち運び時の重量が軽いというメリットを選択したい。

内蔵バッテリーの取り外し

MacBook Airのバッテリーの取り外しは以下のサイトを参考にした。

必要な工具

・下部ケース裏蓋の取り外し:1.2mm星型ペンタロープネジ
・バッテリー取り外し:T5トルクスネジ

下部ケースを開けると、半分以上の空間をバッテリーが占めていた。

ほとんどのスペースをバッテリーが食ってる

内蔵バッテリーなしの不具合点

内蔵バッテリーを取り外したが、2つの不具合点があった。

1. AC駆動は低速になる

ACアダプタを繋いで電源を入れるとmacOSの起動が非常に遅い…。
「バッテリー無しのAC駆動ではCPUクロックが低速に切り替わる」というのは本当だったのか?
数値的にそれを確かめるために、Geekbench 6でベンチマークテストを行った。
Geekbenchソフトの起動も非常に遅い。ベンチマークテストも時間がかかった。

ベンチマークテストの結果より、AC駆動はバッテリー駆動の1/3〜1/4のスピードに落ちることがわかった。

  • MacBook Air (11-inch Early 2015)【バッテリー駆動】:
    シングルコアスコア 844、マルチコアスコア 1608

  • MacBook Air (11-inch Early 2015)【AC駆動】:
    シングルコアスコア 201、マルチコアスコア 562

[参考] iMac (24-inch Mid 2021):
シングルコアスコア 2350、マルチコアスコア 7814

M1 iMacは早いねー

SafariやNumbers等を使ってみたが、レスポンスが遅くてほとんど使える状態ではなかった。

2. 後ろに傾く

バッテリーはなんと電源以外にも役目が合った。バッテリーを取り外したMacBook Airの画面を起すとMacBook Airが後ろに傾いてしまった。内蔵バッテリーは(3)重心位置を最適化させるという目的もあったのだ。

Vシットやっているみたいになった
Vシット

後ろに傾くのは後ろに台を敷くとか対策がありそうだが、処理速度が爆落ちして通常の使用に耐えれなくなるのは対策のしようがない。

バッテリーは全く膨れていないので、とりあえず元に戻した。全体を掃除して下部ケースを閉じた。

綺麗に掃除してバッテリーを戻した。スッキリ!

あとがき

これまで外出先で使っていた iPad mini + Magic Keyboard + Magic Mouse に比べると、MacBook Airの重量は重い。このデメリットを何とか解消したかったが失敗に終わった。

Appleには内蔵バッテリーがないMacBook Airの開発を希望する。バッテリー駆動をしたい場合やスリープ機能を使いたい場合はモバイルバッテリーが使える。近年のPD対応のモバイルバッテリーの高性能化の状況を考慮し、ノートPCの設計思想も見直す時期が来たのではないかと考える。

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