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毎日の読書で📖非常時に備える💪

「1週間後、プロレスラーとリングで戦って下さい」

人生はいつも突然だから「はい」と言ってリングに立てる準備を怠ってはならない。

そんな訳あるかい、芸人やないんやし!
って思いたいが、そんな訳はちゃんと現実にあるし、私は芸人では無い。

私が突然のプロレスラーと戦った記録↓

何事も“備え“というのは大切である。
私は目立つのか、いじりやすいのか、なんなのか分からないが、アミューズメントパークに行けば指名を受けて前に出され、知り合いのおばさんの手伝いで海外に行けば何と間違われたのか写真を撮りまくられ、推しに会えたと思ったら寝技をかけられる。
超かまいたくなる体質らしい

なので、いつどんな時に戦いが始まったり、前に担ぎ出されたり、宇宙から戦闘民族が攻めてきても、自分にとって最高レベルの対応が出来る心構えを忘れないようにしている。

そんな度肝を抜かれる肝の座り方をしている人間だが、それでもやはり、体力や技術面では不安が残る。

そんな私のバイブルがこの本だ。

「〜もしも戦争に巻き込まれたらこうやって生き延びる〜民間人のための戦場行動マニュアル」(株)S&T OUTCOMES 川口 拓(一社)危機管理リーダー教育協会

この本は、自衛隊のサバイバル及び戦闘教育訓練教官を務めた著者が自助方法を解説する戦場サバイバルである。

なんで急に戦うねん。お前だけや!とは思わないで下さい。
戦争、テロ、クーデター、天下一武道会、渋谷事変。
世界では常に争いが起きています。それがいつ日本に来るかも分からない時代。
たまたま旅立った海外で巻き込まれる可能性だって誰にもある。

自分は大丈夫、そんなこと言ってたらどこにも行けない。確かに、巻き込まれるか否かは運任せな部分もある。
一生平穏無事で生涯を終える人だってちゃんといる。
でも、自分がそんな人間かどうかだって運任せでもある。

本の内容は

  1. 開戦前

  2. ゲリラ攻撃とテロリズム

  3. 開戦

  4. 占領

  5. 戦場を生き抜く技術

と、心構えからどうやって生きていくかまでを分かりやすく、順を追って書いてくれている。

戦争が始まる前って、考えたことがなかったな
私は初っ端からそれに蹴つまずいた。
そう、戦いは急に始まるもの、そこからジワジワと日常に侵食してくるもので、出会って5秒で開戦なのだ。

核弾道が飛んできてスマホのアラートがあちこちでひっきりなしに鳴り響き「どうせまた北朝鮮か」と少し平和ボケしている私達は日常に戻り、アラートを切ってスマホを開けると、日本のどこかが吹き飛んでいる。
突然、国際空港でテロが起き、混乱に乗じて陸上部隊が上陸して制圧されている。
自国の軍(日本では自衛隊)が応戦すれば、日常的に銃声や爆音が響く生活になる。
敵国に占拠されたら捕虜になって家族や故郷と離れ離れになる。

どうやって見分けるの?

本書には、個人でないテロが頻発してくると戦争の匂いがしている、と書いている。
近隣諸国との関係悪化や、宗教の問題などで関係が悪化し、組織的なテロが起きてくるのは一つのサイン。
領事館や大使館が撤退しだすといよいよ危ない。
開戦されるまで国民には知らされないので、普段からニュースは見ておいた方がいい。

テロリストが来た!

開戦前に国に混乱を生じさせるために、テロやゲリラ攻撃を受ける。政府や軍がどう対処するか観察するためだ。
関係が悪化した国が、財政的に余裕があるとは限らないので、小さな攻撃で大きな被害を起こそうとする。水道に生物兵器を流す、都市部で化学兵器を使うなど、無差別攻撃を受けかねない。

ミサイルが飛んできた!

開戦されると、高確率で弾道ミサイル攻撃が考えられる。因みに弾道ミサイルとは、大気圏外にまで上がるような弾道を描くことにより、長距離を攻撃できるミサイルの事。
これを使うメリットは自軍の損害が少ない事。大量の兵士を送り込むより、一発ドカンのが効率がいい。どこに落ちるか分からないのが難点だが、核弾道が搭載される危険性が1番高い。
次が巡航ミサイル。こっちはピンポイントで狙えるし、価格上こっちの方が一般的らしい。最近ならAI搭載ドローンもある。

敵軍上陸・・・

弾道ミサイル等の空爆の後は、敵軍が上陸し、いよいよ自分の国が戦場になる。1番想定されるのはライフルによる銃撃だ。ここからは戦争映画でもよく見る沢山の武器が使用される。


順を追って読んでみると、自分が想像している戦争は、「敵軍が上陸」したあたりの1番カオスな部分だった。

普段から格闘技を見て、プレデターやジャッキーチェン、シュワルツェネッガーで目を鍛えて妄想していても、全く役に立たない。全く備えられてないじゃないの。
だが、この本と照らし合わせて戦争映画を見ていると、していることの意味が理解できる。
銃一つ構えるにしても、脚色との差異が明確になるので、自分の中でイメージしやすい。

特に銃社会ではない日本において、銃攻撃の対処や、突然自分が扱わないといけなくなった時の操作法も事細かく書いてくれている。
正しい逃げ方、降伏の仕方、戦い方、トイレの仕方まで手取り足取り書いてくれているとても優しい一冊。
災害時にも使えるゴーバックの準備や、セルフレスキューの仕方は、戦争でなくても大きな災害時に役立つ知識になる。

読んでおくのが1番だが、避難バッグを用意している人は一冊入れていてもいいと思う。
きっとこの一冊があることで解消される不安もあるはずだから。

最後に、私が読んでいて1番響いた言葉を書いておきます。

226ページ「マインドセット」
戦争という理不尽が正しいか正しくないかを問うても、戦場では意味がない。自分と家族が生き残るために、すべきことをするだけだ。

災害時にも言えること。

いつ何時もすぐに動ける備えは自分の心と体だな。


読んだ本たち↓

普段の私の奇行↓

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