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旅する本。

「まだ読んでくれない!」

本棚から、そんな声が聞こえてきそう。



どこにでもいる、いたって普通の(たぶん)会社員。
8時から17時まで仕事して、時々 残業もして帰宅。

夕食を取り、一息ついてお風呂に入る、その後なんとなーくスマホを手に取りSNSをチェック。ずるずるとあっという間に時間が経ち、気づけば23時。

あー今日も本読めなかった。(反省)

気になって買った本たちが並ぶ棚を見て「明日はきっと・・・」そう言って誤魔化しながら、数日?いや数ヶ月が経った。

「こりゃいかん、どうする?わたし」

読書を目的とした「旅」に出よう!と。

どこへ行こうか? 「水平線」を見に行こう!
360度を山々に囲まれたこの場所から、どこまでもつづく空間へ

太平洋へ(というか、鎌倉へ)


木曜日のランチタイムに、ホテルと特急あずさを予約。
「さあ行くよ!」棚から3冊取り出し「華の金曜日」仕事を終え、あずさに飛び乗った。

わたしの読書の仕方は、1冊目を読み終えてから2冊目を読むのではなく、いつも同時進行的に2〜3冊読むことが多い。

決して読書家ではない、図書館の雰囲気が好きで小・中学生時代に図書委員だったけど「1ヶ月に〇〇冊読みます」というほどではない。

あずさに乗り、早速1冊目を読む。
八王子で横浜線に乗り換え、小田急線に乗り換えホテルのある藤沢へ向かった。

22時 ホテル到着。

朝8時前の江ノ電に乗る。
空いているだろうと思ったら、剣道やテニスラケットを持った学生さんがたくさん乗っていた。

途中の駅で、たくさんの人が下車した。


藤沢から、鎌倉までは他に最短ルートがあるけれど「読書旅」なので、ゆっくりルートを選択。それに江ノ電に揺られながら、太平洋を見たかったから。

家族が「鎌倉、桜が満開らしいよ」と教えてくれた。
鎌倉駅からタクシーで建長寺へ向かった。

建長寺

せっかくここまで来たのだからと「鶴岡八幡宮」ヘ歩いて向い、鎌倉駅でお茶をし本を読み、江ノ電に乗って長谷駅で降りる。

駅から徒歩6分、密かに気になっていた場所「光則寺」へ。

光則寺(長谷寺の近く)

拝観料100円を賽銭箱に入れて、中へ進む。
「ホーホケキョ」「キーキー」「チュンチュン」様々な鳥たちの会話を聴きながら、綺麗に咲いている季節の花々を愛で、癒しのひとときを過ごした。

孔雀がいるんです(威嚇された)


さて、
目的の「読書旅」へと舵を切り、太平洋へと向かいます。

「あぁー、水平線だ。海だよ海…」
海なし県民(信州人)は、海を見たら「海だ!」という説。笑

どんより、肌寒い。

「ぽかぽか、暖かい春の日差しはどこ?」寒さのあまり持参したカイロを腰にはり、ストールを肩にかけ本を読む。

この本は好きすぎて常に持ち歩いている。
座るところがなくて、このブロックの端に座った。

波の音を聞きながら、読むこと約40分。 
「寒い、ホテルに帰ろう」15時、早々とホテルに戻った。ベットにダイブして残りの2冊を黙々と読み、お風呂に浸かり、そして寝た。

帰りの電車でも、本を読む。2泊3日の読書旅は終わった。
(1日目は移動だけだったけど)

極力スマホを使わず、本を読み、「桜、きれいだ」と上を向き、フィルムカメラで写真を撮り、海を眺め、ゆっくりと流れる時間を過ごせた。

棚に本を戻し、次はどの本と、どこへ行こうかな?

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