第10期京都ライター塾 第5回受講レポート
京都在住エッセイスト・ライターときどき大学講師の江角悠子さん主催[第10期京都ライター塾]を受講しています。
【第5回 原稿の書き方(2)】
インタビューをしてみて
第4回受講後に、ひとり60分間(45分インタビュー/15分雑談や質問など)江角さんにインタビューして、原稿を書き提出しました。
初めてのインタビューは案の定、緊張しました。
どのように質問を投げ掛ければいいのか?事前に質問事項を書き出し、自分の想定では45分以上かかってしまうかもと思っていましたが、実際は想定の半分20分で用意していた質問を全て出し尽くしてしまいました。
その後、インタビュー動画を見るとなぜ短時間で終わってしまったのか、明確にわかりました。
5W1H(どこで・だれが・いつ・なにを・なぜ・どのように)で、細かく質問ができていなかった。
事前に「これを質問するぞ!」と決めすぎていて、他は聞かなくても大丈夫だと思ってしまっていた。
そして、インタビュー原稿を書き始めてさらに気がつきます「なぜこの部分もっと突っ込んで(深く)質問をしなかったのか?そのせいで、素材が少なすぎて原稿が書けない」ということに…。
受講生からも、同じような感想があがっていました。
細かく質問できなかった件に対して、江角さんは「今回原稿を書くときに自分が困ったことで、徐々にインタビューのときに何を質問するべきか、気づけるようになってくると思います。いい原稿を仕上げるためには、遠慮せずに相手に聞くべきことは必ず聞くことが大事になってきます。」とおっしゃいました。
インタビュー原稿の添削
自分が想定する媒体の過去記事を参考に原稿を書きましたが、まだまだ過去記事の研究不足を添削された原稿を見て痛感しました。
受講生全体の添削された内容(特に気になった部分)は以下になります。
想定した媒体の句読点の位置と異なっている。例「〇〇でした。」の書き方と「〇〇でした」。(媒体によって文字の書き方が違う)
表記統一されていない。[わたしは]←→[私は]
悪口と捉えられるような書き方をしている。
〆の言葉がない
誤字脱字がある
口語と文語を区別して書く
インタビューで聞いた全てを詰め込まない
説明不足で分かりにくい部分がある
わたしが提出した原稿は、じっくり確認して提出したにも関わらず誤字脱字があったり、説明がないと伝わりにくい部分があったり、〆の部分が書かれていないなどの指摘を受けました。
他には、インタビューで自分と取材相手はわかっていることでも、読者には言葉を補わないとわからない部分があること。取材相手の言葉を、そのまま文字にすると「きつい言葉」になってしまう場合があるので、注意が必要だと学びました。
『インタビューで得た全てを原稿に詰め込むのではなく、読者に伝わる文章にするためには、不要な部分を削る作業が必要です。例えば、削って削って磨いてキラキラのダイヤモンドに仕上げるみたいに』と江角さんはおっしゃっていました。
また、取材相手の言葉が悪い印象にならないように、ポジティブに言い換えることや、時系列(過去→現在→未来)にすると混乱しないと学びました。
ブログに実績を紹介していく
課題のインタビュー原稿もブログ等に掲載しておけば、今後仕事の依頼をする側の人が見たときに、どのくらい書ける人なのか判断材料の一つになると教えてもらいました。
ブログがあれば、どんな人なのか?どんな記事が書けるのか?どんなことに興味があるのか?がわかるので、ブログを書いて自分をアピールすることは仕事を得るためにも重要な場所だと学びました。
そして、ブログやSNSのプロフィール部分にも、それぞれの媒体にあわせて自分の関心、趣味、特技などを盛り込んでみたり「本が好き」を「ミステリーが好き」のように、より具体的に書くことで伝わりやすくなると学びました。
まとめ
インタビュー原稿を書く課題は、想像していた以上に大変でした。
まだ1歩目(0.5歩かも)を踏み出したところですが、読者に伝わる文章を書けるようになりたいと強く感じました。そして、過去記事の研究を怠らないようにします。
全6回の講義、残すところあと1回となりました。
最終講義は京都で行われます。江角さんと受講生の皆さんに会える事をとても楽しみにしています。