生まれ持った繊細な気質。
2022年
自分が繊細さん(HSP)だと知った。
「ねぇ!これ、とーこの事じゃない」と、母が愛読していた[レタスクラブ]の付録冊子。
「繊細さん」とは、HSP(Highly Sensitive Person)非常に感受性が強く敏感な気質を持った人という意味で、公認心理士の武田友紀さんが手がけた著書で、HSPの繊細な気質を「いいもの」としてとらえ「繊細さん」と呼んだことがきっかけで、多くの方に知られるようになりました。
これらは、生まれ持った『気質』であることがわかっていて、日本人の5人に1人があてはまると言われています。
「ほぼ!いや、全て当てはまる!わたしの事だ」もっと知りたくなり、本を買いました。
今まで、ただ真面目で気が弱く、心配性で人の顔色をうかがいながらビクビクしている性格だと思っていたけれど、これらが「生まれ持った気質」なのだと知り、気持ちが一気に楽になりました。
挨拶一つで相手の機嫌がわかる
「おはようございます」とことばを交わす「おはよう」と帰ってくることば、
あれ?なんだかいつもと違う!怒ってるの?
そんな些細なことでも、気がついてしまう。(大抵あたってる)
「わたし何かしたのかな?」と心配になってモヤモヤしながら仕事をする。
でも、その後「実は家でいろいろあってさー」と原因は他のことだったということがほとんど。
相手が機嫌が悪いと「わたしが原因?」と思ってしまう。これも繊細な気質のせいだという。
大勢の人がいると疲れる
信州から都会へ行くと、人の多さにいつも驚く。
日帰りだとしても「あぁ、一年分の人間を見た。疲れた」と思ってしまう。
駅など人が多い場所で、人の流れ(スピード)に沿って歩き、自分のペースが乱れ疲れる。徐々に人の少ない壁際によって、群衆が過ぎ去るのを待ってまた歩き始める。
これはきっと、周りの刺激を受けやすく、疲れやすいという点があてはまります。
他には、さまざまのことに興味があるわたしは、ワークショップなどに参加する機会があります。もちろん、その時間は楽しく過ごしていますが、終わって一人になると「はぁ。何だか疲れたな!」って感じることがあります。
実は、大好きな推しのライブの最中にも…
「何だか疲れたな、家に帰りたくなってきた!」と急に感じることがあります。
それは、ライブ会場の大きな音と、確実に大勢の人の空間にいるからだと考えます。
衝撃映像は見たくない
ニュース番組で事件や事故の話題が放送されますが、それ以外に最近多くなった視聴者が投稿した「事故の映像」や「あおり運転」「トラブル映像」など目から入る衝撃映像がとても苦手です。
これは、繊細気質の「共感性」や「五感が鋭い」という点が当てはまると思います。まるで自分が体験してかのように感じて、しばらくどんよりした気持ちになってしまうのです。
ネットニュースのネガティブな記事も嫌いです。
誰かを批判したり、ドラマが面白くないとか、嫌いな〇〇ランキングとか…
最近はネットニュースは見なくなりました。
その分情報は、新聞やラジオニュースを聴くように変えたら、どんよりする気持ちが改善されました。(でも、事件事故などは変わらず悲しい切なくなります)
香りが強すぎる人
五感が鋭い繊細さんの中には、香りが強い人が苦手な人がいるようです。
まさに自分は、特に香水や柔軟剤の匂いが強い人が苦手です。
特急電車や、飛行機など長時間同じ空間(隣席)だと逃げ場がないときは大変です。
これは、自分でも気をつけるようにしています。
香水は使用しない(つけたことない)、柔軟剤などは無香料を使用しています。
気づきやすい気質だから、続けられている仕事
繊細気質が、実はとても仕事に役立っていたのだと知りました。
製造業で品質検査の仕事をしています。
(1年間のアルバイト期間も含めると今の職場は19年目)
出来上がった精密部品の外観キズやバリの有無、図面を見ながら測定検査を行っています。ほぼ毎日同じ部品の検査をするので、小さな違いに気づきやすいこの気質がとても役に立ち、ひとりで黙々と作業するこの環境はとても自分に合っていると思います。
ちなみに、同じ製造業でもたった1ヶ月で辞めた仕事もあります(20代前半)
自身が「繊細さん」だと知ったことで、過去を振り返ると「だから、そうだったのか!」と気がついた事がたくさんあります。
それと同時に、この繊細な気質とどのように付き合っていけばいいのかを考えるきっかけになりました。
次回、もっと詳しく「同じ製造業なのに、19年続く仕事と1ヶ月で辞めた仕事の違いは何か?」を話したいと思います。
その違いに「繊細な気質」がとても関わっていたことに気がつきました。