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ひと踏み考察 〜Compressor〜

前回も書きましたように、ともさんはコンパクトエフェクターが大好きです。
そのくせして事実上の初回となる前回に、いきなりスイッチャーですよ。
本末転倒な内容ではなかったですが、少なくとも好きなものから書いていくのがこういったサービスにおける本懐ですよね。
なので今回は前置きもそれほど置かず、本題に入ります。

ともさんはそもそも派手なエフェクトが大好きで、おわかりの方には伝わりやすいところだと、古いZOOMのマルチとかギタリスト時代にはガンガン使ってました。そうそう、bomb!とかのパッチを躊躇なく使っちゃうタイプ。
わからない方に補足すると、エフェクターにギターつないでジャーンってやると、出る音が「ボーン!」っていう爆発音になるんです。
そんなのガツガツ使ってる人でした。

しかしベーシストに転向してからはそもそも好きなベーシストの関係もあり、結構質実堅固というか基本のサウンドであったりを主軸に音作りをしていくようになっていきました。前がそうじゃないっていうと語弊はありますが、飛び道具ありきで考えなくなったということです。

そこで頭に浮かんだのは、コンプレッサー。「コンプ」なんて呼ばれることが多いですよね。実際マルチ使う人だとパッチ名とかでそう目にしてることが多いかもしれません。
結構ギタリスト時代から固執するほどにこだわっていましたが、ベーシストとして考えるとまた主眼点が変わったように思えます。
色々なコンセプトの製品も増えてきてますからね、コンプに限っても。
そんな中で最近使用してみたコンプをいくつかご紹介します。
個人的な所感も載せますので、ご自身のフィルター通した上で何かの参考になれば幸いです。

・BOSS LMB-3 ベースリミッター/エンハンサー 

BOSS LMB−3

ベースを始めた頃から使用していた、それこそ定番中の大定番機種。ともさんも20年近く使い続けたくらい扱いやすく、奥も深くもあります。
リミッター/エンハンサーという名の通り、エンハンサーとして使うためのノブがついています。これすごく優秀で要は音を前に出してくれる、輪郭をハッキリさせるという感じ。結構上げ気味に使ってたことがあります。(あんまり上げすぎるとギラギラしてうるさいですが)
だがしかしちょっと優等生すぎる印象が抜けきらない。良くも悪くも個性があまり感じられないように思えました。定番商品になるくらいなら当然かもですけどね。
だからこそ使える場面の多さはまた魅力でもあります。実は売っちゃったけど、今は買い戻したいくらい後悔してます。

・Ashdown Hayden The Tourniquet (Dr.Greenシリーズ)

Ashdown Hayden The Tourniquet

非常にかかり具合等の効果は好み。しかしともさんの環境ではノイズがのってしまい、それが気になるレベルだったので手放しました。個体差とかの問題かもしれませんが見た目も操作性もすんごい好みだったので、本当に残念。
(考えてみればシールディング処理とか試してからでも遅くなかったかもと今は後悔してます。また見かけたら購入するかも。)
特色としては高音域の抜け方が特徴的で、それでいて耳に痛い感じがない。  あと設定はノブがinputレベル・outputレベル・RATIOと3つでしますが、これもまた素晴らしい。
よく見ていただくとコンプに関しての設定はRATIOのみ。元々コンプはノブが少なめなことが多いのでそれほど不思議ではなくとも、便利なところがin /outのレベルが個別に設定可能なのです。
案外どっちかしか設定項目がなかったりしますが、コンプの設定によって特にoutputレベルを整えていくのが常。こういった配慮だけではなく、こうだからこそ可能なのは、inputを高めにRATIOと調整していくことで、ちょっとだけドライブした感じも表現可能。面白い発想だとは思います。
ただ、inputとoutputの差し込みが通常とは逆に配置されてます。まぁ上部に配置されてるとはいえ、そこは地味に不便でした。

・VOX CT-05CO TUBEコンプレッサー

VOX CT-05CO

鏡面仕上げの見た目のインパクトや真空管仕様といった魅力的な機種です。RATIOの感度をHighにしても、想像するほどの効果は得られず。控えめセッティングだと結構綺麗めなコンプ感を得られた。真空管使用のため、しっかり効果を感じ得るには通電からしばらく時間が必要。
鏡面仕上げとか表面に描かれたコブラとかめちゃくちゃかっこいいんだけど、デカイ。
とにかくデカい。
ボードのインパクト優先なら置いとくだけでもいいかもしれない。

・Providence VLC-1 VELVETCOMP

Providence VLC-1 VELVETCOMP

有名なシルキーサウンドとか評されるお上品なコンプ。
実はベース用が販売されていることを知らずに購入。もちろんギター向け。
手持ちのギター用のエフェクトボードに移動。
ギターでも鳴らしてみましたが確かに効果はあるけど主張が少なくて、それでもちゃんとバンドの中で埋もれない音作りが出来ました。
人気がある理由はよくわかったので、いつかベース用も試したいです。

・K&R パコーーンプ フルキット コンプレッサー

K&R パコーーンプ フルキット

現行で使用しているのがこれ。DIYキットみたいな基板含めパーツがバラバラの状態で届く。
こういう細かい作業や組み上げることでの満足感を得たい人にはオススメ。
しかしそのようなところだけでなく、出音は結構な曲者。
各パラメータをちょっと動かすだけで強力な効果が変化。効果は極端なMXRのdyna compみたいな感じ。
ノイズもレベルを結構上げても少ないので、音色や特徴を気に入ってしまうのならかなりお得かつ有用。
挙げた内容全てが癖に刺さり、そのまま採用へ。
現状不満もなく絶賛稼働中です。

・最後に

その昔、というか今でも一部の人たちからは、コンプを使うのを辛辣に評されることもある。
しかし実際には様々なメーカーから様々な効果の製品が販売されている現代、真に「エフェクターの一つ」としてサウンドメイクの要所を担っていることは否定できない。
それに効果のいらないところで切ってりゃいいという話もあるので、サウンドメイキングの一助としての否定はどうかなと思う。
ま、結局好きずきなんですけどね。エフェクターってそんなものだとも思ってますので。

コンプ回、いかがでしたでしょうか?
次は同じくらいハマっているフィルターのひと踏み考察などさせていただければと思います。
ではまた〜。

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