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【Common Disease】 インフルエンザ

最近、インフルエンザが流行っていますね。
ありきたりな疾患、つまりCommon Diseaseのインフルエンザです。
新しい知識としてはないかもしれませんが、知っておいた方がよいことはあります。
基礎的なことから、私が伝えたいことまで、一緒に学んでいきましょう!

結論

インフルエンザ感染症は原因の明らかである感冒(風邪症状)であるが、軽症から肺炎による死亡が見られるほどの重症まで幅が広い
ワクチン接種によって、重症化や病気にかかりにくくなる利点がある。
抗ウイルス薬はリスクがある人には勧められるが、それ以外の人にはケースバイケース。


インフルエンザってなに?

大体の方がわかっていると思いますが、インフルエンザウイルス感染症を短く表現したものです。
ウイルスには主にA型、B型のタイプがありますが、それぞれにも複数の種類があります。
A型の方がかかりやすく数も多いのは、A型は抗原シフト・ドリフトと呼ばれるものにより少しずつ違ったタイプに変身するためです。(B型も抗原ドリフトはありますが、A型ほど変身しません)


どんな症状がでる?

一般的な風邪と同じで、一般的なウイルス感染の症状とほぼ合致します。
子どもには10%程度で嘔吐や下痢などの胃腸症状もみられます。
こちらも確認ください!


ワクチンについて

結論としては当たり前ですが、ワクチン接種した方が良いです

ワクチンには数種類ありますが、日本で承認されているのは注射のものです。
先ほど説明した通り抗原シフト・ドリフトの影響で必ずしも感染予防できるわけではありません。
ただし一般的には発症率を半分以下に抑えることができます
(参照:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29388196/
また、死亡率や重症度を減らす効果もあります
(参照:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34090700/
つまりワクチン接種により、感染しにくくなり、感染しても軽めの症状で抑えられるということです。

余談

私はワクチン推奨派でも否定派でもありません。あくまで個人の責任のもと決定したらいいのではないかと思います
他人を巻き込む(するorしないよう勧誘・強要)ことは良くないです。
ちなみに私はこんな仕事をしてますので、インフルエンザワクチンは当たり前のようにしていますが、一般職であればしていないかもしれません笑
それでインフルエンザになったりそれをうつしたり、重症化しても自己責任でしかないと思います。


治療、対応

インフルエンザはいわゆるかぜのため、原則は対症療法(症状に応じた対応をする:咳止め、解熱剤、安静など)です。以下参照を!

…なにいうてるねん!特効薬があるやろがい!
…わがります。
飲み薬(タミフル、ゾフルーザ)、吸い薬(リレンザ、イナビル)、点滴薬(ラピアクタ)があります。点滴薬は入院患者に使われることが主です。
これらの抗ウイルス薬はリスクがある患者や入院患者にはよく使用されます。
リスクの例は以下です。

  • 5歳未満(特に2歳未満

  • 65歳以上

  • 妊婦、出産後2週間以内

  • 持病あり(肺の病気、心臓病、糖尿病など)

上記のリスクがない人には発症48時間を基準として判断します。
48時間以上経過している場合は抗ウイルス薬は使用できません
48時間未満でも医師の裁量によります、つまりケースバイケースです。
というのも、抗ウイルス薬を使用しても、症状の改善が最大で十数時間早まるくらいです。
また、副作用もあります。(小児は要注意)

リスクのない人は抗ウイルス薬をもらわなくても、上記のことを頭に入れておけば誤解はないかもしれませんね!


最後まで読んでいただきとても嬉しいです、ありがとうございます!
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疑問などあればコメントください、お待ちしております!
それでは、お疲れ様でした!

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