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誘導関連

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催眠関連のまとめ
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記事一覧

催眠パフォーマンスにおける目標と戦略

マジックマーケット2024春に出そうと考えている『はじめて以前の催眠術(仮題)』に載せようと思っている内容です。 内容的に note で公開した記事やセミナーの範囲を超えたくないと考えていたわけですが、逆に note で出してしまえば良いのでは?というバカな思いつきでこの記事を書いています。 ということで、催眠パフォーマンスにおける目標設定についての話となります。 イメージとしてはステージよりは、カジュアルな場で1〜5名くらいの個人や少人数グループを相手にしている想定で

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催眠誘導の速度の話

伝わる言葉で伝えましょうと同じくらい重要だと感じているのが催眠誘導の速度です。 テンポやリズムとかも今回は速度に含めています。 何を当たり前のことを…と思う方は読む必要はありませんが…もし以下の状況に心当たりがあれば役に立つ可能性が僅か(?)にあります 催眠感受性が高い(と思われる)対象に誘導がうまくいかない 説明など最初の段階でなんとなくダレて、対象の集中が途切れたように感じる ステップをどこまで省略して良いかわからない 催眠感受性が非常に高く、ほとんど誰がやっ

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味覚変化について緩く考える

催眠現象で味覚を変化するものがあります。 過去に出したレクチャーなどでも「味覚変化は簡単だよ」って話はよくしていますが、それをもう少しだけ深掘りする感じです。 なお、今回は緩めの考察なので、裏どりはそこまでしっかりしていません。 ちなみに、これもあちこちで言っていますが、味覚変化も催眠の文脈を必要としない現象の1つであり、擬似催眠現象と呼べなくもない手法も存在します。 味覚変化現象大きく以下の4種類に分けることができます 味の濃淡が変わる 無味の物から味を感じる、

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誘導の効率化において要らないものを考える

個人的に様々な手法を考える上で消去法的な考え方を重視している傾向があります(オッカムの剃刀的な) 日本語のみで催眠に関する情報を取得している人は気がつき難いかも知れませんが、海外の研究では割と定説が覆っていることが多くあり、既に否定されている要素は排除した方が手法が洗練されるのでは?と思っています。 (そもそも定説だったものの多くが経験則であり、無根拠だったのも大きい) とりあえず、現在までに否定されている言説をここでは紹介し、最後に否定されているものでも利用はできるよね

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後催眠について質問が来たので軽い考察を

後催眠について知りたいって意見が来たので、過去に書いた記事をベースに改めてまとめました。 ※ 画像はChatGPTで生成したものですが、単純に後催眠のイメージを出力させたらこうなっただけで、意図してホラー的にしたわけではありません。 後催眠或いは後催眠暗示、後催眠暗示効果とも呼ばれる現象で、催眠後に特定の合図で事前に設定されていた通りの行動をする現象…という認識で話を進めます。 そこそこ高度な現象といいますか、被験者の能力にかなり依存しそうな現象ってイメージがあるかもし

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催眠状態は必須では無いが役に立つ

以前から定期購読マガジンを読んでいる人は既にご存知かと思いますが、催眠現象を起こすのに催眠状態は必須ではない、ってのがここ半世紀くらいの研究により指摘されています。 ただ、必須ではないものの、催眠状態を経由したほうが掛かりやすいと感じる経験のある人が多く、それが一体何故なのかが今回のテーマとなります。 なお、今回の投稿はパズル作家であり催眠術師でもある たきせあきひこ氏 のポストを見たことがきっかけなので、まずそちらを紹介します。 ちなみに、本投稿の内容は 2023年1

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現代人は幻覚を見やすい?

少し前に出したレクチャーをご覧の方等はご存知かと思いますが、ここで言う催眠は便宜的な呼称であり、本投稿の内容は類似現象も含みます。

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カウントダウンによる誘導を考える

"Eye Fixization" と並びオーソドックスな誘導手順として使われるカウントダウン。これがどのようにして機能しているかの考察です。 正式な名称(がまずあるのか)を知らないので勝手に『カウントダウン』と名付けていますが、よく見かける「10から逆に数えていきます」系統の方法ですね。一応、逆にカウントアップで、1から数字を大きくしていく手法もあるため、まとめて『カウント系』と呼んでも良いかも知れません。 (※ これだとイカサマ用語の "カウンティング / Countin

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身体操作を応用した誘導のちょっとしたコツみたいなもの

お嬢様マジシャンの記事内で私の記事があったので急遽先に出すことにしました。 どうも催眠に関して鋭角な団体 Trick or Mind です。 特に当研究会では古武術と比較的最近の神経・認知科学をベースにした誘導手法が標準装備なので、先鋭的であるという意味では鋭角かも知れません(超雑) ここ最近の研究会でも話題になるのは古武術ネタばかりで、一体何の研究会なんだと周囲からさぞ思われていることでしょう…(というか実際に言われたことが…) 共同運営マガジン及び研究会のメンバー

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誘導スクリプトを構築する上で基本となる考え方

暗示文についての質問があったので簡単に答えます。 なお、ここでは「暗示文=スクリプト」として扱うため、主に催眠におけるスクリプトについてとなります。 ※リライト記事です スクリプトの重要性スクリプトが重要であるかどうかなのですが基本的には重要です。 ただ、催眠誘導に必須かと言われるとかなり微妙なんですよね… というのも、スクリプト以前の要素の方が誘導率に強く影響するので、まず前提が成立していなければスクリプトの効果はあまり期待できない問題があります。 前提については

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身体傾倒術

『マジックマーケット2022秋』に同じ内容のレクチャーを出す…かは未定ですが、最近実験的にやっている現象の簡単な解説を先にこちらで出しておきます。 ※マジックマーケットで出す予定があるレクチャーは今回のとは別の現象です 基本的に内部資料としての側面が強く、購入してまで読む必要は無いと個人的には考えています。 今回解説(?)するのはこのツイート内に含まれている2つ目と3つ目の動画についてです(note の埋め込みでは1つ目の動画しか表示されないため、動画を見たい方はTwi

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0を1にする催眠の効率的な習得法 & 上達のためのアプローチ

※ 自サイトで書いていた幾つかの記事のまとめです 催眠誘導を最短で覚える方法についてです。 0 を 1 にするために:催眠誘導を既に実践している人だけでなく、まだ実践したことがない人も感じていることだと思いますが、催眠誘導は未経験と経験者に大きな壁があります。 それこそ、0か0以外かみたいなレベルの差であり、世の中の催眠に関するコツは基本的に0を超えた人のためのものがほとんどです。そもそも、催眠経験があるとないとでは感じ取れる物が違うので、催眠をやったこと無い人にとって

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催眠の定義や原理のまとめ

レクチャー用に作っているものであり、内容は以前に投稿されたものの簡易版となります。既にそちらを読んでいる方は当記事を読む必要はありません。

非催眠条件下で起こる催眠現象と、催眠条件の優位性について

過去の実験で催眠特有の現象だと思われていたものが、催眠条件以外でも起こることが観測されています。 先に結論を言ってしまうと、ほとんどの催眠現象が非催眠条件下でも起こります。まずはそれらの現象の紹介から始め、最後に催眠条件で優位に起こる一部の現象について言及します。 伝統的アプローチでは催眠状態の段階の基準となっている忘却や幻覚も非催眠条件下で起こるため、トランスを軽中深(6段階)或いは 記憶保持段階 / 健忘段階 で分けることが如何にナンセンスであるかが分かります。 定

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