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音楽をつぶやく|tribute 音楽をシェアするマガジン

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音楽をシェアするマガジン tribute の別冊です。 何気ない音楽のつぶやきが載っているマガジンです。
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2022年8月の記事一覧

あいみょんと村上春樹と甲子園球場

あいみょんは、甲子園球場に歩いて行ける距離と自慢。 私も歩いて行けるっちゃあ行ける。1時間ぐらいで。 甲子園に住む友人は、高校野球の季節など全く有り難くないと語っていますが、その位の距離がある私にとっては、やはり球場は郷土の自慢の一つです。 村上さんも子供の頃、無料で入れる外野席で高校野球を観戦、かち割り氷をちゅるちゅるすすり、甲子園浜で泳いで体を冷やしていたとか。 昔の蔦でびっしり覆われた球場は、今はリニューアルして壁が見えております。今の蔦は全国の高校で苗を育てて、持

ゆらゆら帝国③「太陽の白い粉」

アルバムについて所持:済 好き度:★★ 1999年に「ミーのカー」に引き続き発売された5曲入りのEP。 ガレージ、ルーツ色が濃かった「ミーのカー」だったが今作の内容は5曲ともそれぞれ曲調も雰囲気も違っており、結構ポップな内容となっている。 また、前作同様インディーズ時代の曲の再録もあるので、実はミーのカーで収録漏れした曲集だったりして。 曲ごとの感想01.太陽の白い粉 タイトル曲。危ない雰囲気を醸し出しているタイトルだが、女性コーラスが初めて入っていてスローでゆったりと

ゆらゆら帝国②「ミーのカー」

アルバムについて所持:済 好き度:★★★ 1999年に発表されたゆら帝のメジャー2枚目のアルバム。別にこのアルバムに限った話ではないものの90年代末に出たアルバムは全部世紀末的な終末感を感じるのは、自分が後追いだからなのかもしれない。 前作よりも曲数も多く、よりガレージサイケ感が強い作風になっており、更にインディーズ時代の曲の再録もいくつか収録されたものになっている。 曲ごとの感想01.うそが本当に 前作とは打って変わって静かな曲から始まるので違いにぎょっとしたのが初

ゆらゆら帝国①「3×3×3」

もし、自分の中で一番好きなバンドを聞かれたとしたら、たいして仲良くない知り合いにはスピッツと答えるが(もちろんスピッツはゆら帝に並ぶくらい好き)ある程度バンドを知ってそうな人には必ずゆら帝を挙げる。 大学1年生の時、それまでメジャーの音楽しか知らなかった自分に強い衝撃と共にオルタナティブな音楽の存在があることを教えてくれた偉大なバンドである。細かい自分語りは割愛するとして、とにかく私にとって思い入れが深いバンドであり、去年勝手にやっていたサイケ振り返り企画でも取り上げようと思

ベテランバンドの新しいアルバム。the band apart - Ninja of Four

上京した際、the band apartの豊洲公演を観に行きました。コロナ禍が始まって以降、久しぶりのワンマンライブ。ライブハウスは、座席が設けられていました。これまでは立見で、ビールを飲みながら開演までじっくり過ごします。 the band apartは、フェスで初めて観て、ワンマンに足を運ぶようになり、かれこれ15年になります。「Eric.W」や「夜の向こうへ」は彼らの代名詞的な曲ですが、私は「K. and his bike」がとてもエモくて好きです。 「今回のツアー

BBC PROMS オーケストラでベートーベン生解説

BBCプロムス22今年もBBCプロムスの季節。大好きなバイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤ目当てのコンサートへ。 プロムスのベースである、ロイヤル・アルバート・ホールにて。 パトリシア・コパチンスカヤは今回も裏切らない熱演ぶり。毎度、裸足でステージに立つ。 でも、この記事では、オーロラ・オーケストラ創設者で指揮者であるニコラス・コロンの試みについて書きたい。 BBCプロムスは、BBCラジオ2(クラシック音楽チャンネル)で生中継される。今回のコンサートの音源はこ