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楽しく永遠に学べる環境を

1. 大学教員の業務

 2009年、非常勤講師として佛教大学で法学の授業を担当していた私は、帝塚山大学で専任講師に就くことができました。

 それから10年。研究活動、教育活動、入試や教育体制の構築など学内業務に追われる日々でしたが、それでも充実した毎日でした。

2.新型コロナウイルスのパンデミック(2020年)

 ところが、2020年に始まった新型コロナウイルスのパンデミックにより、それまでの常識が一変することとなりました。

 そうです。大学では4月からの授業が、「遠隔授業」というこれまでにないスタイルの授業が始まりました。

 私は「自分には法律の専門的な知識しかない。伝統的な紙、印鑑文化に染まった考え方しかできない」と自問自答し、絶望する日々が続きました。

3.Youtube上の教育動画の衝撃

 どのような授業を始めればよいか、途方に暮れていたときに、ふとyoutubeで配信されている教育系の動画をみたときでした。

 ものすごい衝撃が走りました。ネット環境さえあれば、費用をかけずとも、こんなに面白い教育を受けられるのか・・・と。しかも、この傾向は法律や経済などあらゆる分野で進行しているのではないか。

 これらが意味していることは、1人のスーパー教員がいれば、世界中どこからでも良質な授業を受けることができるということなのです。

「私は、これらの者たちと同じ土俵に立たないといけないのか・・・」。教育にそこそこの自身があった私の心がポッキリと折れてしまいました。

4.オンラインサロンへの加入

 そんな私のピンチを救ってくれたのが、オンラインサロンでした。

 オンラインサロンって何だ?と思ったものの、オンライン上で人が集まり、学び合い、部活のような交流を行うことができるものだと勝手に解釈し、何もわからないまま飛び込んでみました。

5.ICT環境とSNSとの格闘

 しかし、すぐさま私のICTへに対する理解があまりにも不足していたことに気づきます。文字を中心とする法学の分野では、エクセルやパワポですら使う場面があまりなかったのです。

 またメールは頻繁に使っていたものの、LINEなどのSNSはほとんど使っていませんでした。そのためオンラインサロンを利用する上で必要となるFacebook、twitter、インスタグラムに悪戦苦闘する日々が続きました。

6.卒業生の助っ人が現れる

 それでも少しづつSNSの課題を克服していくと、ある日、IT関係の会社に勤めている卒業生が、私のインスタグラムを見つけてくれて、私に力を貸してくれることになりました。

 それ依頼、オンラインサロンからたくさんの情報を仕入れることができた結果、インスタライブで授業を配信したり、OBSとZOOMとFacebookライブを組み合わせた授業を提供できるようになりました。

7.自らオンラインサロンを作ってみた

 長年、自らの専門分野を深めることだけを追究してきました。しかし、ふと周りを見渡すと、そこにはさらに面白い世界が広がっていることに気づきました。役に立つ知識は、縦に掘り続けるだけでなく、横にも掘り続けることが大事なのだと。

 また帝塚山大学の卒業生が、私にとっての貴重な資産であるということも、新たな発見でした。そんな彼ら彼女らと永遠に学ぶことができるコミュニティを作ることができないかと考え、自らオンラインサロンを作ることにしました。

 歴史上、世界は民族の移動によりイノベーションが生まれてきました。オンライン上でも人が集まることで、新たなイノベーションが生まれるのかどうかを、このオンラインサロンで検証してみたいと思っています。


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