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イギリス散歩 ヘイスティングス Hastings〜ジャック・イン・ザ・グリーン ファンタジーな緑のお祭り

5月1日はメーデー!今でこそ労働者の日、というイメージが強いですが、元々は夏の始まりを祝うお祭りです。イギリスではジャック・イン・ザ・グリーンというお祭りが各地で行われます。特にヘイスティングスのものは有名らしいのですが、私は去年、全く知らずに行って偶然お祭りに遭遇しました。その様子をこちらでお届けしますね!

メーデーとはもともと長い冬からの春の訪れ、新たな命を祝福したり、豊穣を祝うお祭り。イギリスのジャック・イン・ザ・グリーンのお祭りはそこにケルトの文化などの影響が盛り込まれ、夏の訪れを祝うお祭りとなりました。葉っぱに包まれたグリーンマンのジャックは春や豊穣の精霊とされ、彼の葉っぱが剥がされると、夏の精霊が解放されるのです。ジャックの葉っぱを掴んだ人はその後一年幸運が訪れるといいます。

葉っぱがいっぱいのクリスマスツリーみたいなのがジャック。よく見ると顔がついてます。

ヘイスティングスでは毎年フォークダンスのモリスダンサーズやジャックの取り巻きであるボギーに仮装した人たちがジャックと共に街を練り歩きます。この衣装がとても豪華!みんなめちゃくちゃ凝っていて、ファンタジー映画に出てくるキャラクターのようです。

映画ホビットとかに出てきそうな。みんな衣装がすごく凝ってる!

この日は何も知らずにヘイスティングスの街へ行ったら、みんな花冠とかしてたので、なんかヒッピー系なロックフェスとかでもあるのかと思ったら、このお祭りでした。見物客も心なしか緑の服か花柄が多い。実は偶然にもこの日私は緑の服を着ていました!

オールドタウンもカラフルなリボンとグリーンで飾り付けされています。
パブも飾り付けられてます。
オールドタウンには素敵な古い家がたくさん。
飾り付けられた家も素敵です
ジャックが飾られているお家も。

オールドタウンを通り抜けたらパレードが始まるところだったので最初から全部見ることができました!気合の入った衣装に釘付け。

ジャックの顔が入った太鼓。

この緑の葉っぱを纏った人たちが、ジャックの取り巻きであるボギー。ジャックを守り、祭りを盛り上げます。

時々こうやってボギーたちは顔に緑のペイントをつけてきます。自然の力とつながる祝福みたいな感じでしょうか。

私も塗ってもらった!
お祭りには巨大人形も練り歩きます。

イギリスのフォークダンスであるモリスダンスの団体もこぞって参加してます。モリスダンスはスティックや鈴、スカーフを持って踊られるイギリスの民踊です。

このパレードはモリスダンサーズの団体や各種グループで出演してるらしく、グループごとに衣装や色が異なります。ウェールズのレッドドラゴンもいました。

プライドのグループも参加。

ワンちゃんもちゃんと衣装を着て参加してました!

街を練り歩いた後は、ヘイスティングスの二つの丘の一つ、ウェストヒルで最後のイベント。

海を見渡せる丘の上で最後の仕上げ。夏の精霊の解放です。

たくさんの人たちがパレードの後ウェストヒルに集まって宴会騒ぎです。

夕方になると、このジャックを「斬る」ことで夏の精霊を解放し、夏の始まりをお祝いします。その時ジャックの葉が飛び散り、その葉を手にしたらその一年幸運が訪れるとと言われています。

残念ながら私は去年その前に帰らなくてはいけなかったのでジャックの最期には立ち会えなかったのですが…。気になる方はぜひ行ってみてくださいね!お祭りは今年はこの週末、パレードはバンクホリデーマンデーの6日です!

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