アミューズ用のミニタルトの作り方
アミューズの話の続きです。
一口のタルトも最近、すごく見かけるメニューです。タルト生地にはバターに粉を混ぜたパートブリゼを使うのがふつうですが、ミニサイズで作る場合、口に入れた時に生地の主張が強くなりすぎ、バランスをとるのがやや難しいところ。そこでバターを入れない配合のタルト生地がよく使われます。
この生地の長所は原価の高いバターが入らないので「コストが安い」こと。作り方はかんたんですべての材料をボウルで混ぜ合わせます。生地を寝かせる必要があるレシピです。
こねすぎると粘り気が出て生地が固くなるのでまとまればOKです。ちょっとべたつく生地ですが、まとまらない場合は粉を少し足します。卵の大きさにはよりますが硬いというケースはあまりないはずです。今回は昆布の粉末を少し混ぜて風味をつけています。3時間以上冷蔵庫で寝かします。一晩でもOK。多少、粉気が残っていてもラップで包んで冷蔵庫に入れておけばなくなります。
小さなタルト型にスプレーオイルを吹いておきます。
うちにあるのは昔からセパレという製品ですが、もちろん溶かしバターや油を刷毛で塗ってもOKです。ただスプレーオイルには大豆レシチンが配合されているのでくっつきにくい、という特徴があります。
生地に粉を打ちながら綿棒で薄く伸ばしていきます。
セルクルで抜きます。
生地をタルト型に載せて、、、。
サンドイッチにします。これを繰り返していきましょう。
170℃のオーブンで10分〜12分間焼成。焼き上がったら熱さが残るうちに型から外して(軍手をすると作業がしやすいです)冷まします。
焼き上がりました。なかに魚や海老のタルタルを詰める、あるいは野菜のピュレをいれたり、サワークリームで伸ばしたクリームチーズを詰めて上に野菜や果物をトッピングする……鶏レバーのムースを絞るという手もあります。
タルト生地は湿気ないようにすれば数日は保存が可能なので、ここまで仕込んでおくことも可能です。
撮影用の食材代として使わせていただきます。高い材料を使うレシピではないですが、サポートしていただけると助かります!