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「おいしい」をつくる料理の新常識

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cakesで2018年〜連載していた記事です。一部は『新しい料理の教科書』(マガジンハウス刊)に収録されていますが、cakesクローズに伴いnoteに移行しました。
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2023年8月の記事一覧

さっぱりした甘さとひんやり感が心地いい、江戸時代生まれのスイーツ

さっぱりした甘さとひんやり感が心地いい、江戸時代生まれのスイーツ

玲瓏(こおり)豆腐は江戸時代の料理本『豆腐百珍』にも掲載されている有名な料理です。当時は酒のつまみとして辛子醤油で食べていましたが、現代では黒蜜をかけて甘味として楽しむのがオススメ。氷が貴重だった江戸時代、氷に見立てた寒天で豆腐を包むことで、見た目から涼をとっていたのでしょう。

今回、覚えるべきは寒天の使い方。さっぱりとした甘さとひんやりした感じが楽しい、古くて新しいデザートです。

玲瓏(こお

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冷たいビールに最高に合う! ナスのやみつき山椒揚げ

冷たいビールに最高に合う! ナスのやみつき山椒揚げ

ナスは夏から秋にかけてが旬。様々な料理に使えますが、やっぱり定番は揚げ物。今回は薄く衣をまぶしてから揚げ、香り油と花椒塩で味付けしました。冷たいビールと最高の相性です。

ナスはトマトやきゅうりと同じ果菜類。94%が水分ですが、果汁が出にくいという特徴があり、加熱してはじめてジューシーさが出てきます。この唐揚げは高温短時間の加熱で水分を内側に留めるのがおいしさのポイント。

ナスの山椒揚げ1.ナス

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ナスの味噌炒めを油っぽくさせないためのテクニック

ナスの味噌炒めを油っぽくさせないためのテクニック

ナスの油味噌炒めは新潟の郷土料理。本来は青じそが入るところを生姜に変え、甘めの田舎風の味に仕上げました。ポイントはナスをレンジにかけてから油で炒めること。この一手間で油の使用量を1/3に減らすことができます。

ナスの油味噌炒め1.ナスはヘタを切り落とし、1.5cm幅の輪切りにする。

2.1のナスをボウルに入れ、ふんわりとラップをして、600wのレンジで2分30秒加熱する。

3.フライパンにサ

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