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「おいしい」をつくる料理の新常識

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cakesで2018年〜連載していた記事です。一部は『新しい料理の教科書』(マガジンハウス刊)に収録されていますが、cakesクローズに伴いnoteに移行しました。
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2023年5月の記事一覧

魚のムニエルはバターの力でしっとりする!

魚のムニエルはバターの力でしっとりする!

『魚のムニエル』は小学校や中学校の家庭科の時間に作ったという方も多いのでは。ムニエルとは『粉屋さん』という意味で、魚や肉の切り身に小麦粉をはたいて、フライパンで焼いた料理を指します。失敗の少ない初心者向けの料理ですが、バターの性質を理解しておくと、味が格段に上がります。付け合せは定番の粉ふきいもです。

サーモンのムニエル作り方1.粉ふきいもをつくる。ジャガイモは皮を剥き、2.5cm角に切る。鍋に

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肉、トマト、豆は黄金の組み合わせ!〜鶏肉とひよこ豆の煮込み〜

肉、トマト、豆は黄金の組み合わせ!〜鶏肉とひよこ豆の煮込み〜

豆を使った蒸し煮をご紹介します。煮込んだ豆のやわらかな甘さには、他の野菜では得られない滋味があり、自分で一度作ってみるとそのおいしさを見直すはずです。

豆はカリウムが豊富で、ナトリウムの摂取が過剰になりがちな現代人にこそ、必要な食材。今回は手軽に調理できる缶詰を使って、『鶏肉とひよこ豆の煮込み』をつくります。

鶏肉とひよこ豆の煮込み作り方1.鶏もも肉は半分に切り、重量の1%目安の塩を振っておく

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初夏の風味を味わう! アスパラガスの炊き込みご飯。

初夏の風味を味わう! アスパラガスの炊き込みご飯。

先週のタケノコが春の味としたら、アスパラガスは初夏の味。上手に茹でれば塩コショウやマヨネーズをつけて食べてもおいしいのですが、今日はご飯ものにします。ポイントはアスパラガスの根元と皮を煮出した「アスパラガス出汁」。アスパラガスの旨味成分は水溶性。短時間煮るだけで旨味が抽出できるので活用しましょう。

アスパラガスご飯1.アスパラガスは根元を折り曲げ、硬い部分を除去する*。ピーラーで皮を剥き、水20

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ふっくらパンケーキは生地を寝かせるな、混ぜ過ぎるな!

ふっくらパンケーキは生地を寝かせるな、混ぜ過ぎるな!

こんがりきつね色で、ふんわり軽いパンケーキ。市販されているパンケーキミックスの原材料は基本的に小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーの3つ。つまり、ベーキングパウダー以外は台所にある材料で普通につくれるのです。(ベーキングパウダーだけは買ってください)

自作すれば経済的ですし、甘さを調節できるのも利点。今回は甘さ控えめの配合にしていますが、パンケーキづくりを通して、ベーキングパウダー、粉類を使った料理

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