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数字以外も大切にしたい

作品を出す、人に知ってもらう。私にとってどちらかだけでは不十分で、どちらも続けたいと思って日々行動している。
noteやZINEに文章を書く。もっといい表現を、もっといい構成を。過去の体験や日々思うこと、自分の中にあるだけのものを振り絞る。濡れた雑巾から、水分を最後の一滴まで絞り出すように。書いた後は脳が疲れきってしまうので、甘いものを食べる。
私は決して有名ではないので、知ってもらう努力も必要だ。noteを書いたらTwitterで拡散し、告知もこまめに行っている。最近はインスタも開設し、ZINEの作品紹介や制作過程、本の感想も書くようになった。手間はかかるが、目に見えて反応があると嬉しい。

もっといい文章を書きたい、もっと知ってもらいたい。時にそんな気持ちに駆られる。ファンが増えれば嬉しいし、ZINEが誰かに届けばもっと嬉しい。上を求めればキリがない。ノルマがあるわけでもなければ、ZINE一本で生計を立てているわけでもない。それでもつい「もっと」を求めてしまう。
実際に情報を発信する際も、実績として数字を用いる人は多い。数字は誰にとってもわかりやすく、説得力がある。自分より有名な人、優れた結果を出している人は時にあまりにもまぶしい。比べても仕方がないことは百も承知なのに、どこか焦りや劣等感を持つ自分がいる。
一方で、売上やフォロワーの数だけが結果ではない。個人制作のいいところは、ニッチな内容でも自分の創作意欲さえあればGOが出せる点だ。たとえたった一人しか買わない作品でも、その一人に深く刺さるならそれは価値がある作品だと思う。数字も大事だが、数字に見えないものも大事にしたい。

先日、「FLEA ZINE MARKET in 堀ノ内」でZINEを買った。
テーマも好みだったが、一番の決め手は作った方の言葉だった。そのZINEは彼女がnoteに書いた内容をもとにしているが、どの記事を載せるかは「スキ」の数ではなく自分の決めた基準を大事にしたという。彼女の潔さが、なんだか気持ちよかった。
SNS自体は悪くないが、反応が数字で見えるのは時にノイズになりうる。数字ばかり気にしていると自分が本当に書きたいもの、読者に届けたいものを見失ってしまうかもしれない。

次はどんなZINEを出そうか。『毒親育ちの恋愛事情』はかなりシリアスだったので、次はまた旅行記でも出したい。旅先で何もしなかった話とか。


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