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ライティングとはそもそも○○である

ライティングについて考えるときにそもそもの前提として認識しておくべきことがある。これをわかってないとライティングではどこかで行き詰まるし、人に影響を与えられる文章なんて書けない。

「ライティングとはそもそも○○である」

この空欄に入る言葉は何なのか?答えは、「」。そう、「ライティングとはそもそも嘘である」ということをしっかりと理解した上でライティングに向き合うのとそうじゃないのとでは、そもそもの仕事の成果とか効率性に大きく影響してくる。でもそんなことを言われると、


👉「ウェブライターの仕事が嘘まみれの仕事だって言いたいの?」

👉「これからコピーライティングを学ぶつもりなのになんてこと言うの?」

👉「いやいや、ライティングには私は誠実に向き合ってる!」


て、なりそうだけど、そもそもライティングの目的って、人に何か行動を取らせることだよね。

例えば恋愛商材で、

「ブサイクで低収入な男が誰もがたった半年で羨むアイドル級の美女やモデルを彼女にする方法とは?」

というキャッチコピーを書いたとしよう。このコピーの中には①明確なターゲット、②限定性、③強烈なベネフィット、などの要素があって読者の心を揺らしついついポチッとしてしまいたくなる欲求を刺激する。

でもこの中には嘘がいっぱい含まれている。例えばブサイクという言葉を一つとっても、何歳の年収がどのくらいのそして日頃どのような悩みを持っている、っていう要素は適切に省いて、必要な情報だけを抜き出した結果「ブサイク」という単語に落ち着いている。つまり、編集している。意図的に編集することで読み手の行動を促せるようにうまい具合に演出されているってこと。

あとは、そもそもだけど未来のことを書いてる。だって将来こうなれるよっていうベネフィットは未来のことであって、今のことではないから誰にもわからないっていう意味でこれも嘘だ。

だからこそ言ったものがちだし、広告にはときに過度な表現への制限はかかるし、その辺のバランス感覚はとっても大事なんだと思うけど、それでもコピーを書く人間に大切な発想力は邪魔されてはいけない。でも、初心者の人であればあるほど、現実をなるべく誠実に書かなくてはいけないという思考が邪魔をしてしまう。

しかし、ありのままの事実を書き残すことなんて不可能だ。なんなら過去でさえ嘘だ。なぜなら歴史の教科書だって目的に沿ってガッツリと編集されて、それによって教育上余計な情報は削ぎ落とされているから。

そもそも嘘を書くのが仕事なんだってことをまず受け止めておくと、自由な思考展開への足かせは減らせる。これってコピーライティングに関わらずあらゆるライティング作業をしていく上でめちゃくちゃ大切なこと。





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