【建設対話】オープンとクローズの間を探すこと(×藤本孝)

こんにちは。

カフェで近くの会話を聞くような、作業中に聞ける気楽な会話をお届けするTransit Lounge、今回も更新のお知らせがやってきました。

▼キーワード
#オープン #壁 #クローズ #アクセシビリティ #観光客 #関係性人口 #タイムラグ #関心を抱く部外者 #ついで #負債感
▼登場人物 
・哲学者の谷川嘉浩(@mircea_morning)
・合同会社たまプラ・コネクト マーケティング担当、株式会社ニューロマジック イノベーション担当執行役員の藤本孝さん

谷川と藤本さんの関係としては、以前イベントに参加してくださって以来、意気投合して時折やりとりし、食事をしたことがあるという関係性です。

また、以下の対話で話している内容に関連するものとして、谷川嘉浩が過去に書いた小川さやかさんの『チョンキンマンションのボスは知っている』の書評記事を貼っておきます。

また、小川さやかさん(文化人類学)と谷川嘉浩(哲学)が対話するオンラインイベントも近日開催予定です。

よければぜひに。


▼キーワード
・三階建て構造、まちづくりに関わってきた身としては、割と聞いてきた
・共助的な関係性、負債を持たない、奴隷にならない共助の仕組み
・たまプラーザで実証実験をやっているところ
・やってやっている/やってもらっている感という問題はある。
・「過ごす時間を借りる」という切り口によって負債感が減るのではないかという可能性
・小川さやか『チョンキンマンションのボスは知っている』で描かれたトラストという仕組み。誰も奴隷になっていない。
・シンクロニシティ、本とラジオの内容が特に。
・資本主義/新自由主義の文化、不安定性
・壁をつくること、安定性、恒常性の確保
・ある種の秘密を持つこと
・地域ケアプラザは、誰でも使えるようにはなっているが、イベントを主催しようと思うと会員登録が必要になってくる。使用頻度などで使用可能回数なども変わってくる。
・地域のコミュニティを作るというとき、純粋なパブリックでは決してない。
・たまプラーザ団地、共助を考える会をやったときの会場は、団地の住民じゃないと借りられない集会所。
・パブリック/コモン/プライベートの設計
・地域のコミュニティスペースなどは、結果として純然たるオープンではないことは多いが、意図的にそうなっているわけではなかったりする。
・パブリックスペースのような体裁でも、誰にでもアクセスできたり、オープンだったりするわけではない。
・イメージ、権利、実質のオープンネス
・ケアプラザ、イメージはパブリック、誰でも使える。利用できるのは利用者。イベント主催者には制約がある(誰でもではない)。
・団地の集会所は、団地住民。利用者も主宰者も。
・本当はどちらも、外の人が自由に使えるようになるといい。
・観客、関係性人口、
・住民やその周辺の人たちの欲望を喚起するために、観客が必要?
・シェア街という試み。
・そこに住まなくてもいい、初代住民。関係住民。
・来なくていい関係者を可視化する(マネタイズにつなげなくても)
・子育て世代の母親層、80歳前後の初代住民の人たち、50歳前後のシニア層。
・団地の主な構成員が上の通り。これがうまく交差することはできればいいのだが……
・上の子を迎えに行く間に、下の子を見ていてほしい。体が悪い人は、買い物や家具の移動などを手助けしてくれる関係性がほしい。――などのニーズ。
・負債感が出てくる。
・縁ではなく、地域通貨を用いれば負債感が減るのか?
・香港のタンザニアコミュニティの「ついでの倫理」、開かれた互酬性。
・助けられる側もずぶといし、助ける側も適当だから成り立っている。
・オープンネスを地域だけに求めるのではなく、地域の外に対して「オープン」であること。
・人と過ごす時間を借りられる
・専門知や専門性がなくても、単に過ごす時間を借りられる。
・団地の事例だと住んでいる人だけに結局なってしまう。
・Transit Libraryは、分散型、出張型も並行してやろうと話している
・シェアリングカルチャー、シェアカル。
・課題解決型は楽しくないし、重荷になる。自分の特技を売る。
・正しいラジオ体操ができる人は、それを売る。料理がうまい人はそれを売る
・シェアカルは、やや離れたところに来てやらないかと誘われたりする。
・pinkoi(ファッションとワークショップと雑貨を並べて売る)、本来並ぶはずのないものが並ぶと面白い?
・雑多さの演出、色々なものが混じっている。
・「ついで」にできる感。旅行行く人が、「ついで」にできることをやると登録してみる。
・旅行に行く人も、色々なことが知られるメリットがあるかもしれない。
・貸出冊数に相当するものはあった方がいいかなと思っている。
・『ネガティヴ・ケイパビリティ』
・うえだそういちさん。Think the earth。さとうねじさん。二人の対談で、ネガティヴ・ケイパビリティの話になった。
・タイトルが気になって読んだ。業界では「こんなことができます!」というポジティヴな含みがある。
・元々は詩人のキーツの言葉。シェイクスピアのすごさ。鶴見俊輔も使っている。適切に公開する能力。失敗の感覚を覚えておくこと。
・withコロナ時代の対談として上の対談は行われた。よくわからないこと、答えがすぐに出ない事態に耐える力という文脈で、ネガティヴ・ケイパビリティが必要だという話になった。
・踏み込まない、意識的に関心を脱落させる。良い人か悪い人かどうか問わない。
・おもしろ動画を送ることによる、ジャブ。コミュニケーションを再開できるかどうかの、小手調べとしての猫画像。
・コミュニケーションの手段の問題。対面的コミュニケーションの手段。
・FacebookやLINEを使うのか、使いやすさ、世代等々の問題。
・『思想の科学』の読者コミュニティ、俳句や短歌の結社や機関誌。
・回覧板。町内会に入っていないと回ってこない。関係性人口を巻き込んだ、開かれた町内会を作れないか。
・シニアが中心になってアナログメディア編集/執筆することがあってもいい。絵がうまい、写真がうまいとかもあるかもしれない。
・ラグゆえに、ディスコミュニケーションや負債感をそもそも諦めやすくなる…?
・雑誌だと読んだと信じることができる。
・次号に前号の感想を載せるとラグがすごい。
・色々な時間があるということ。ソーシャルメディアの時間、雑誌の時間。
・回覧板、ソーシャルメディアだし、読まれていると信じることのできるメディア。
・アーカイブのナンバリング問題
・ハッシュタグで緩やかにつなげる?
・filamentもただ話したものをspotifyに上げている。1コマ30分くらい。

さて、音源はこちらです。

▼音源
Sportify から聴くのが便利です! Sportify - Under Construction LOUNGE
https://open.spotify.com/episode/2tTo7Yj6dFqpw5OKZGH1Il
Anchor からも聴いていただけます。
https://anchor.fm/transit-library/episodes/ep-efmcgt






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