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【クラフトビール醸造】ビールの季節を迎えて

TPM BREWING寺田です。静岡生まれの41歳です。山梨県西桂町に移り住み今年で8年。2年前から町内でクラフトビール醸造所を立ち上げ、コツコツ醸造して生活しています。noteでは日々の醸造のこと、今取り組んでいる直販店開業準備のことなど、ブルワリー運営に纏わるあれやこれやを活動日記として具体的に書いていこうと思っていますので、クラフトビールに興味がある皆様のフォロー宜しくお願いします!!

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4月に入り、仕込みと充填作業、配達など忙しい日々が続いていた。明日から5月か。4月から急に暖かくなってきて初夏のような暑さの日もあり、一気にビールの季節に突入した感じだ。先日も大量注文が入り在庫が一気に減って、慌てて3日連続の仕込みをした。うちは一度に約100Lしか仕込めないし、エールタイプのビールは仕込んでから飲めるようになるまで2~3週間は必要なので早く飲み頃になってくれと毎日チェック。昨年度は月に4回の仕込みで充分在庫は足りていたのだけど、今の販売ペースが続くようなら今年度は5~8回は仕込まないと回せなくなり、いよいよ一人で醸造することが出来なくなる。仕込み回数を増やすか、一度の仕込み量が増える発酵タンクを増やすという2つの解決策があるが、今はまとまった投資資金がないので頑張って醸造回数を増やすしかない。醸造に関わるスタッフを雇うのも投資だけど、タンクよりは緩やかなものなのでこちらを選択する。

そんなことを書くと景気のいい話だなと思われるかも知れないけど、毎年のことながら1月から3月までシビアな経営状況だった。シーズン中は取引がある酒屋さんからの注文が無くなるし、卸している小売店の販売もグッと下がってしまう。真夏の勢いのある販売と比べると何とも寂しく、春以降もこんな状況が続いたら…と不安に駆られることもあったが、3年連続同じ動きをしているので最近はようやく不安感が減ってきた。春から秋にかけて出来るだけ販売を頑張って運転資金をプールしておき、冬は冬眠のような日々を過ごすというのがサイクルになってしまっているけど、このサイクルをどうにか変えていきたい。もっと運転資金に余裕があれば冬のうちにラガー系を大量に仕込んでおき、春からはエール系に仕込みを切り替えていくことができれば閑散期を有効に活用した経営ができると思うので、今期からはその部分を意識していきたい。冬の間に仕込みたいハイアルコール+バレルエイジドの商品も今のうちから準備していく。
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