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♯2 日向坂46と僕〜3回目のひな誕祭in東京ドームを終えて~


東京ドーム、なんぼのもんじゃい!

2022年3月31日(木)
日向坂46 3回目のひな誕祭 IN TOKYO DOME

あれから一週間が経とうとしています。

今回はあの夢のような時間をずっと忘れないためにその時の出来事や気持ちを綴ろうと思います。長いですが、よろしければお付き合い下さい😌

東京ドーム

はい!千秋楽へ行って参りました!!
2019年の「ひなくり2019」にてサプライズ発表されてから2度の延期を経て、やっとたどり着いた夢の場所 東京ドーム 。個人的にも初めてのドームだったので、連れてきて頂いた日向坂46の皆さんには本当に感謝です。

一番の推しメンの渡邉美穂さんです!

写真が馬鹿デカくてすみません。とにかく楽しみにしていたライブだったので、今までで一番ライブに適したシンプルイズベストスタイルの服装で参戦しました。落下傘フリーフォールを背景に良い感じですね~。リストバンドとライブTシャツを買って、いざドームの中へ!

会場外に鎮座するデカポカ

入った瞬間のファーストインパクト。

「でかい!広い!!凄い!!!」

欅坂のドームライブ映像を擦るほど観たつもりなのですが、それでもあの空間の雰囲気や実際の規模感は現地でしか感じ取れないものがありましたね。思わず語彙力がすっ飛びましたよ。

座席は二階の三塁側。座席発表時は肩を落としつつも、「まぁオフィシャル選考だし。」と気持ちを切り替えていました。けれど実際に着いてみると、コレが意外に良かったりするんですよ。会場全体を少し右斜めに角度をつけながら見られるメインステージとは逆側の二階後方座席。しかもほぼ前列!たぶん二階でも結構良い方だったと思います。席の善し悪しは行ってみないとわからん!!
加藤史帆さんと齊藤京子さんの影ナレがあった後、
開演時間になるまで、友人とそのときを待ちます。

準備万端!!

「あの日の約束、覚えてる?」

開演時間の17:30を少し過ぎて、会場の照明が徐々に暗くなっていく。そしてステージの大きなモニターに映像が流れ始めると、

「あの日の約束、覚えてる?」

というキャプテン佐々木久美さんからの問いかけから、今日この約束の彼の地へとたどり着くまでの彼女たちの歴史が振り返られた。

まず言わせてください。この映像を制作してくださった頃安監督、本当に素晴らしかったです!!けやき坂46の時代から、監督として、そして1ファンとして関わってきて下さったからこそ映像を通して伝わるものがありました。

日向坂46(けやき坂46)の映像作品に沢山携わってくださっている頃安監督。
推しメンは高瀬愛奈さん。

オーディション時や初期の映像では笑みがこぼれてしまう部分もある一方で、あるパートではグループとして上手くいかなかったひらがな時代やメンバー個々に抱える葛藤、夢半ばで訪れるメンバーの卒業・度重なるライブの延期などが思い出されて、気づけば目から涙が止まらなかった。嬉しいこと、悲しいことの全てが今日までの振りになって、今日という日を特別な日にすることができた。

48グループ、乃木坂、欅坂(櫻坂)の先輩方が作り上げてくれた歴史のおかげは大いにあります。でも、やっぱりあのステージに立つのはそれだけでは不可能だし、これまでの彼女たちの努力の一端を知っているからこそ素直に「おめでとう」と思えるんです。待っているだけの2年なんて短いものです。ここまで全員揃ってたどり着いてくれてありがとうございます。
約束、果たしてくれてありがとうございました。

ひらがなけやきと日向坂の軌跡を見事に体現 「約束の卵」編、これにて完!!

引用元:@ke3jiara さんのTwitterより

軌跡映像が終了し、会場が拍手に包まれる中、Overtureが始まる。ステージ中央には白い布のようなものがあり、それが曲が進行すると共にどんどん膨らんでいく。それはまるで今か今かと待ちわびるファンのボルテージの高まりを表しているようだった。ビッグエッグとも呼ばれる東京ドームの外観を模したそのバルーンがOverture終了と共にはじけるとメンバーが登場。劇的なライブのスタートだ。

○日向坂46の”らしさ”の根底

今回のライブを機に復活を果たされた小坂菜緒さん
引用元: 上山陽介 さん

何といってもまず触れたいのは、3月の頭に活動復帰を報告された2期生の小坂菜緒さんがこのライブを機に復活されたことです。昨年の六月から体調不良により戦線離脱を余儀なくされた小坂さん。日向坂のデビュー期から先頭を走り続けてきたプレッシャーは計り知れないものだったのかもしれません。小坂さん自身の肉体的・精神的な自己ケアは復帰までの道のりを考えると相当大変なものだったのだろうとお察しします。一時期、ファンの間でも根拠のない卒業説が蔓延するほどでした。今までのアイドルの卒業のルートとして「体調が戻りきらず、今後の活動の見通しが立たないから」というのはあるあるになりつつあるので無理もありません。

そんな憶測が飛び交う中、小坂さんは休業前の自身のブログでの約束通りグループへ帰ってきて下さいました。もちろん彼女自身のグループへの強い想いが復帰の一番の要因となったことは間違いありません。ただ、これは個人的な推察なのですが、「日向坂46というグループが持つ”超包容力”」、これが休養中の小坂さんを大きく支えたのではないかと思うのです。

ここで言う「超包容力」とは、「全員で誰かに寄り添い、誰も置いていかない雰囲気を作り出す力のこと」としておきましょう。ほかのグループも仲間と活動していく上でもちろん心得ていることではあると思いますが、日向坂46はこの力が卓越して強いなと感じます。それは彼女らの冠番組「日向坂で会いましょう(以前は「ひらがな推し」)」のシングルヒット祈願企画や外仕事・ライブでの振る舞いに大きく表れています。

印象的なエピソードで言えば、あるヒット祈願では全員一人ずつでバンジージャンプを飛ぶという企画がありました。自分でも実際、あの崖の前に立たされた時どうなるのか想像できません。その中でバンジー台までは行ったものの心身ともに飛べるような状態では無くなった者が数名出てきてしまいます。無理もありません。しかし、そのときあるメンバーたちが「この子の代わりに飛んでもいいですか?」と名乗りを上げたのです。できますか?こんなこと。言っては何ですが、飛ばなくても誰も咎めるはずもない状況です。また、数十メートルの高さの崖から下は川、そこから飛び降りるなど得意な人の方が少ないと思います。ただ彼女らはその辞退せざるを得なかったメンバーのために再び恐怖と対峙する決断をしたのです。

前述のバンジージャンプ企画が観られる「ひらがな推し」BD
ご興味あればぜひ。

これ以外でも、メンバーが体調不良等で歌番組に出演できなくなったときはSNSに上がる全体写真を撮影する際、必ずその子を想起させるポーズをして撮っていたり、休業中のメンバーがいればブログでメッセージを送ったり、個人的なやり取りで連絡を取り合ったりと、「全員で日向坂46」という意識が全体的に根付いていることを感じさせる事例は日々多々見受けられます。

これって言葉にするのは簡単だけど難しいですよね。人間関係の希薄化は僕自身もバイト先や大学の活動において日々感じています。しかし、やはり何か大きなことを成し遂げる際には一人の力ではどうにもならないことの方が世の中多そうだということも分かってきました。その中で「日向坂46」というグループのあり方は一種のロールモデルになり得ると思うんですよね。

周りの人を巻き込んで、全員で一つのゴールを目指し進んでいく。
そのために必要なことは、

  1. ひとりぼっちを作らないこと

  2. メンバーの誰ひとり置いていかないこと

  3. 嬉しいことや楽しいこと、辛いことや悲しいことは全員で経験すること(たとえそれが叶わなくともそれを全員で分かち合うこと)

なんだと彼女たちを見ていて思います。この「超包容力」こそが日向坂46の”らしさ”を生み出している根底なのではないでしょうか。

今回のライブでも直前に2期生の濱岸ひよりさんが新型コロナウイルス感染が発表され、念願の「全員で東京ドームに立つ」という夢が事実上叶えられなくなってしまいました。しかし、1日目のアンコールではメンバーの皆さんが濱岸さんのタオルを持って曲を披露されたそうです。最新の活動においても日向坂らしさは健在でした。

リハ等で着用されたらしい 「HIYOTAN!」Tシャツ

○ライブ内容を覚えてる限り感想戦!!

さ、前置きが長くなりましたが、ここからは感想戦!
参戦した2日目の内容を覚えてる限り話していこうと思います。

まず、セットリストを見ても分かるとおり、今回のライブは日向坂46の楽曲だけではなく、前身のひらがなけやきの楽曲が多く盛り込まれた構成になっていました。その上、1日目と2日目でその内容は大きく変わり、数々の名曲がこの二日間で披露されました。

1日目の一曲目は「ひらがなけやき」でしたが、2日目は「キュン」からスタートするなど、要所要所で対比が見られるのも印象的でしたね。

歴史を感じさせるのは楽曲だけではありません。
まず演出!これが途中から気づいたのですが、背景のモニターで演出されるステージが歴代のライブの世界観を思わせるものでいっぱいだったんですよね。そして衣装替えも沢山あったのですが、新衣装に加え、ひらがな時代の印象的な衣装もリバイブされたので、出てくるたびに「おぉ!」という声が自分含め周囲で上がっていました。おそらくは今回を機に当面は見られないものだと思うので、本当にスペシャルなライブだったと思います。

一期生のひらがな時代の衣装
引用元: 上山陽介 さん
ひらがな時代のチェック柄を模した新衣装
引用元: 上山陽介 さん

ライブ中忙しかったのが何といっても「ペンライトの色の切り替え」。日向坂とひらがなの楽曲が交互に披露されることが多かったので、空色、緑、空色、緑…と色を変えない時が無かったんじゃないかな(笑)そして、色の切り替えといえば、日向坂46の「JOYFUL LOVE」という楽曲。この曲が始まると、まるで客席に魔法がかかったかのようにパッ!とペンライトの虹が架かるんです!!今回僕は初めてその虹を俯瞰して観ることが出来る位置に座れたのですが、これがもうホントに綺麗でした…。席ブロックごとで統制のとれた色分けが美しいのはもちろんのこと、日向坂のライブを作り上げる一部に観客がなれていること、そしてそれを成し遂げるために会場全体が協力しようとしているその現地の空気にいつも感動するし、今やライブの楽しみの一つになっています。今回は我々おひさま(日向坂のファンの総称)の放つ光だけではなく、暗闇の中で灯火を纏うような衣装に身を包んだメンバー皆さんの光も合わさり、とても特別な「JOYFUL LOVE」を観ることが出来ました。

「JOYFUL LOVE」にて観客席に架かった虹 僕は左の黄色あたりに座ってました。
引用: 上山陽介 さん

本編が終わり、アンコールでは、最終日に発表された2022年5月11日に発売される7枚目シングル「僕なんか」が披露されました。正直なところ、このときは「これだけメモリアルなライブに安っぽい新曲解禁は少し勿体ないなぁ。」と感じていたのと長時間ライブの疲れであまりしっかり聴けていなかったのですが、後に公開されたMVでもう一度聴き直すとコレがまた素晴らしい一曲!!センターは、4枚目シングルぶりに小坂菜緒さんが務めます。この楽曲のお話もまたどこかで。個人的には、推しメンのキャプテン佐々木久美さんが日向坂の表題で初のフロントを務めることが本当に嬉しかったです。おめでとうございます!

「JOYFUL LOVE」にて観客席に架かった虹 僕は左の黄色あたりに座ってました。
引用: 上山陽介 さん

気になった方、ぜひ1度聴いてみて下さいね~。

そして、次がアンコールラストの曲になるのですが、披露されたのは「日向坂」という楽曲。この曲は、日向坂46初のライブであるデビューカウントダウンライブの時に秋元康さんが日向坂の皆さんへ向けて書いた楽曲なのですが、その当時と今回では全く違う聴こえ方になっているんですよね。

ちょっと遠回りをして どうにかここまでやって来た 
全力で登るだけ 僕たちは日向坂

日向坂46「日向坂」

当時は、けやき坂46というグループで欅坂46の妹分であった彼女たちが中々日の目を浴びない長い時期を乗り越えて、日向坂46としてデビューし、「これからどんどん夢を叶えていくぞ!」という想いを歌った感じが大きかったですが、
東京ドームに立つというグループとしての一番大きな夢を叶えた後の「日向坂」は、ここまでやって来られた自分たちを労うと共に、次なる夢を叶えるため再び歩き始めた彼女たちを歌っている曲に聴こえてくるんです。アイドルの楽曲の魅力は、聴き手に重なる部分だけでなく、歌っている彼女たち自身に重なる部分も多いところにあると感じています。グループやメンバーの成長と歩調を合わせるように、曲も別の顔を見せるようになったり、最初とは違う聴こえ方がするようになったりするのも面白いです。長くファンをしているとよりそういったことを感じますね。だから応援するのを止められないのかもしれない(笑)

個人的にはここで終わるのが一番綺麗な終わり方だと思っていたのですが、やっぱり”あの曲”やらないと終われないですよね。

Wアンコール
引用:上山陽介 さん

WアンコールでライブTシャツに身を包み、再び出てきたメンバーの皆さん。全てを出し切った皆さんの顔はとても清々しく見えました。キャプテン佐々木久美さんからの熱いスピーチを聴かせていただき、自分自身の日向坂46への想いが今一度強いものになったところで、このライブ本当にラストの曲。

約束の卵

ひらがなけやき時代から現在の日向坂、ライブのラストでいつも歌い継がれてきたこの曲。メンバーもおひさまも「約束の卵」を通じて、長い間東京ドームへ想いを馳せてきました。2度そっぽを向かれ、「今の全員がいる間にこの夢は実現するのだろうか。」と何度も思ってきたことだろうと思います。3度目の正直。やっと東京ドームは彼女らの方へ振り返ってくれました。「待っててくれてありがとう。」とあなた方は仰いましたが、違うんです。改めまして、

「僕らをこんな素敵な場所へ連れてきてくれてありがとう!」

当分、「約束の卵」とはお別れですかね~。ちょっと寂しい!

○僕にとっての日向坂46

この「3回目のひな誕祭」というライブにて一つ節目を迎えた日向坂46。
これまでを総括すると、僕にとって日向坂46は「夢の叶え方を教えてくれた存在」だったように思います。

彼女らが今回東京ドームに立つまでの道のりは決して平坦ではなかったと思います。活動の全てを見てきたわけではないし、ましてや影の努力など我々には知るよしもありません。だけど実際は、メディアに露わになる部分だけではなく、世の中に見せない所での彼女たちの姿勢や頑張りが周りの方々の評価へと繋がっていったと思うんです。「愛されるための振る舞い」ではなく、「愛してもらうための振る舞い」。言葉遊びのようにも思えますが、私にとって前者と後者の印象はまったくの別物です。媚びへつらって好かれようとするのではなく、常日頃から誰に対しても感謝の気持ちを忘れずに活動すること。「評価されたい」「好かれたい」という気持ちが先行して、人の目につく場所だけで自分をよく見せてる瞬間って何故だか感じ取っちゃいますよね。それで成り上がっていく人ももちろんいらっしゃると思いますが、やはり見ていて気持ちのいい人の方が応援したくなると思うんです。日向坂にはそれに足る”誠実さ”と””が備わっているように感じます。デビュー前の3年間は今思えばこれらが育まれた期間だったのでしょうね。

夢を叶えるためには他者の応援が必要不可欠。そして応援してもらうには、自分たちのことを知って好きになってもらわなければならない。そのためにはまず周囲の人たちから。応援される人とは、「誠実でひたむきな人」。その姿が誰かの目に留まり、内から外へ共感の輪が広がっていけば、沢山の人が力を貸してくれるようになる。そうやって初めて夢は現実味を帯びてくるものになる。

こんなことを彼女たちから学ばせていただいた、と言葉にはするものの実践するのってホント難しいですよね。だからこそ日向坂は凄いんです。同じようにはなれないかもしれないけれど、「あの人たちがこれだけ頑張っているんだから自分も!」というマインドが得られるのも、アイドルを応援できて良かったなと思える瞬間です。これから自分が夢に向かう途中で挫けそうになったとき、数々の壁を乗り越えて一番の夢を実現させた彼女たちの歩みを思い出して頑張ろうと思います。

もうすぐ活動は7年目にさしかかりますが、この先の皆さんの夢も引き続き応援させて下さい!大好きです!

引用:上山陽介 さん

ここまでお読みいただきありがとうございました!

(ここに書けなかった印象に残っているライブのシーンは別の記事にて書かせていただこうと思います~)

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