賢い人ほど陥りがちな「考えすぎ」から抜け出すための究極の思考法『Chatter』
今回は、『Chatter「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』をピックアップします。
「あれもこれも気になって、大事なことに集中できない」「明日のプレゼンは上手くいくだろうか」...。私たちはつねに頭のなかで、自分自身と会話をしています。
本書では、ほぼ無意識に行っている「Chatter(頭の中のひとりごと)」が私たちにもたらす数々のリスクと、その上手なコントロール方法を紹介していきます。
Chatter(頭の中のひとりごと)の正体とは?
ある場面や問題に直面した際に自分自身に指示を出したり、電話番号を覚えるために頭の中で繰り返したり、相手との会話の後に、何を言うべきだったかを想像しながら振り返ったり...。
ほとんどの人はこの「内なる声」を日常的に使い、そこから恩恵を受けています。ある研究によれば、私たちの内面における独り言のスピードは、声を出して1分間に4,000語を発するのに匹敵するとも言われます。
ですが、この「内なる声」は、ストレスがたまったり、リスクが高まったとき、冷静さを損なうような感情にさらされたときに、しばしば「Chatter(チャッター)」へと変わっていきます。
「循環するネガティブな思考と感情」から生まれるChatterは、内省という素晴らしい能力を呪いに変え、私たちの行動や意思決定、人間関係、幸福、健康までをも危険にさらしてしまうのです。
Chatter(頭の中のひとりごと)がもたらす恐ろしいコスト
「Chatter」がもたらすコストは、集中力の低下、ネガティブ思考、共感力の低下...といった気持ちの面だけにとどまりません。私たちの身体にも影響を与え、その範囲は肉体的な痛みの感じ方から、細胞内での遺伝子の働き方にまで及ぶのです。
負債にも資産にもなりうる「内なる声」
様々な研究結果が示すChatterのもたらすリスクや脅威について知ると、少し落ち着かない気分になるかもしれません。
一方で、「内なる声」を上手く管理することは、感情の安定や目標の達成に役立つだけでなく、友人や家族との関係を強めたり、大切な人をしっかりと支えたり、自分の周りの環境の改善にも大きく作用します。つまり、自分自身との会話を変えれば、人生が変わる可能性もあるのです。
本書を読むことで「内なる声」を自分自身の最高のコーチに変え、心身ともに健やかで充実した毎日を送っていきませんか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?