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【気まぐれエッセイ】港区おじさんが、若い女性を好むホントの理由

歳を重ねてもイケイケな、俗に「港区おじさん」と呼ばれるような男性たちは、若い女性を好む傾向がある。モテる彼らは女性を選び放題だから、というのも理由の1つかもしれないが、そうすると自由に選べるなら本来男性はみんな若い女性が好きってことになる。だけどそれは、そうとも限らないと思うんだ(これは別に、アラサー女の負け惜しみでも何でもなくてね)。

若い女性に魅力を感じる男性はたしかに多いけれど、彼らは特にその傾向が強い。「女性が大学を卒業したら(or ○歳になったら)必ず別れると決めている」というお金持ちの既婚男性はけっこう多い。その理由を、今日は書こうと思う。



私は女だけど、若い女の子(18〜20代前半)を好むおじさんの気持ちが、不思議だけどよくわかるんだ。


例えばそれは、絵画の描かれていない情景にこそ心を奪われるのと似ているのだと思う。逆の例えを出すなら、焼きたてパンは美味しいけれど、その味は消してあの香しさを超えないことにも、きっと似ている。


現実は想像を超えられない。


完成されたいい女より、
近い将来、そうなるであろう女の子に、彼らは想いを馳せるんだ。


どうしてある特定の類の成功者にそういう趣向の人が多いかって、夢見ることが好き、ぶっ飛びたいと思ってる、まだ見ぬ世界を知りたいと思ってる、そんな少年の心を持ったままの人たちが多いからだと思う。

大志を抱いた少年は、それを実現したあとにきっと気づく。あぁ、無我夢中で走っていたあの頃が、実は最高に楽しかったんだって。

どれほど素晴らしい「今」を生きていようと、人はどこかに、「白紙の未来」に対する羨望を抱いている。

まだ見ぬ未来への期待がもたらす高揚感には、抗えない中毒性があるんだ。


もちろん単純に、ピュアで素直な心と大人のカラダ、瑞々しい肌を兼ね備えた若い女性が、魅力的だってことは言うまでもないのだけど。

それでも、彼らが求めているのはそれだけじゃないと思うんだ。その奥にある、どんな財力や人脈を持ってしても取り戻すことのできない、残された時間に、彼らはときめいているのではないだろうか。


彼らは決して今に不満なわけじゃない。自分の人生に納得も満足もしている。そんな「今」を手放す気なんて微塵もない。手に入れた成功を、培ってきた知識や経験を、それらによって育まれた余裕を、全部持ったまま、それをまだ手にしていなかった頃の輝きにも触れていたい。その願望を満たしてくれるのが、若い女性を愛でることなのだろう。

つまり港区おじさんにとって若い美女は、投資家にとっての才能溢れる若手実業家と同じ。ただ1つ違うのは、リターンを得るのは先の話じゃなくて、今すぐにってとこ。だってきっと、自力でちゃんと配当を用意できるようになった彼女たちに、彼らはもうときめかないから。

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