見出し画像

7月6日 月曜日 雨

5月のはじめ、玄関先の小さな花壇に花を植えた。

近くのホームセンターで、次女はピンクの花てまり、私はマリーゴールド選んだ。

「お父さんの分はどうしよう?」

なんとなく、アイスを買う時に、

「お父さんの分もいるよね」って言うのと同じ感覚だった。

私は迷わず、夫の好きな撫子を選んだ。

紅い花びらで、中心とふち周りが白い撫子だ。

ちょっと華やかなくらいが、夫の目に留まる。

今玄関先では、花てまりが可愛いピンクの花をつけて広がり、

その横で小さな赤の撫子が奥ゆかしくちょこんと咲いている。

マリーゴールドは、茎しかない。

なんか、ヤな感じ。

でも、それよりもっと悲しいのは、夫が撫子に気づかないことだ。

早く気づいてくれないかな。

気づいてくれたら少しは、安心できるのにな。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?