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学び方を学ぶ

いつも見て頂き感謝です。
バイクで旅する写真家の立澤重良です。

先日、とある書籍で面白い学びがありました。

ヒトの記憶とは自分が思っている以上に精度が高く容量も大きいそうです。ただ忘れてしまったり思い出せないというのは、記憶という脳内ストレージに対する検索機能の問題なのだそうです。

それを分かりやすく実感できる例が道です。
過去に一度でも走ったことのある道であれば、何年経っていようと「あっこの道は走ったことがあるぞ」と思えるものです。
出かける前は、そこへ至るための道順など全く知らず、初めて走る道だと思っていても、視覚情報からヒントを得て「あっ!知っている」と瞬時に記憶のストレージから情報がヒットするのですね。

夢に出てくる知らない人物はスピリチュアルなどではなく、過去にどこかで見かけた人であり、目が覚めて「あれは誰だ?」と考えても、記憶の検索機能にヒットしないだけだそうです。
過去に近所ですれ違っただけの人、食事をした店のウェイター、落とし物を届けた時の駅員、税務署の待合室にいた女性・・・まったく意識していなくても、記憶回路には情報として保存されているのです。

ただそれらは何のヒントもなしに思い出そうと思っても容易には思い出せないので「忘れた」「知らない」と思い込んでいるのですね。老化とともに記憶力が衰えるのは記憶というストレージの問題というより検索機能の低下なのだそうです。

ただ嗅覚というのは記憶と密接な関係があるらしいので、忘れたくない大切な時間にお香や香水を使うのは良いかもしれませんね。ちなみに私が最近ハマっているのは「かゆらぎ」というお香の白檀の香りです。大切な学びがあると思える本を読むときに使っているお香です。

さて、前置きが少々長かったですが今回は【学び方を学ぶ】というお話を、毎度のことではありますが自分用に書き留めてアウトプットしておきます。

学び方を学ぶ。

私たち大人は何かを学ぼうとすると身構えてしまい、セミナーに参加したり、難しい参考書を読み漁ったり、ワークショップなどに参加したり、習い事として基礎知識、手法や技法、といったものをインプットしようとします。

先生に習う、先人に習う。
習うことは素晴らしいことで多くのことは模倣から始まるものです。しかし、ただ習うだけでは当初に求めていたはずの習熟、習得、成就、マスターするといったゴールにたどり着けないことは多々あります。

私もかつて様々なことに挑戦しましたが、結果として実らなかったことが多かったです。

子供であれば、経験というベースを持っていないため純粋無垢に、素直に吸収して、すぐに実践してモノにしてしまいます。子供は学ぶことの天才です。

私たち大人は悪い意味で元々ある知識や経験、それらによって形成された思い込み、変化を恐れ現状を維持しようとするバイアスなどが働き、せっかくの教えや気付きの機会も、素直にそれを受け入れず「参考になりました」程度で終わらせて行動にならない。

この素直さに欠いた退屈な大人である自分は、成長を遂げたい自分の強敵です。この【退屈な大人】がしゃしゃり出てきたとき、いち早くそれに気が付いて子供のような素直さを意識しないといけません。

一瞬「そんなばかな」って思ったけど「確かにそうかも」と柔軟にとらえ、まず試しにやってみる。すぐやってみる。やってみて更に別の発見があるかもしれないし、複数の学びを重ね合わせて一つになる場合もあります。

【学び】 → 【実践】 → 【失敗と成功の繰り返し】 → 【検証】 → 【再び実践】 → これらを繰り返し 【理解】へ到達する。

理解は「そうか!よし分かったぞ」と膝を打つような納得感です。それを得れば習得したソレは、次回からは躊躇わず使えるようになるでしょう。

知識だけでは殆ど役に立ちません。それどころか脳内のストレージの容量だけを食ってしまい、新しい情報のインストールが鈍化してしまう場合も。

記憶の中の情報、習得したノウハウをアウトプットすることで、脳内の空き容量を確保することもできます。引き出しの中を整理することで使いやすい引き出しに変わる、あるいはパソコンのハードディスクを最適化するようなイメージです。

アウトプットはSNSで発信したり、いま私がやっているようにnoteで記事にしてみたり、誰かに発信することなのですが、ここで大事なポイントは人に分かりやすく説明できなければ、結局自分も理解できていないということです。

ですのでアウトプットは本当に自分で理解まで到達できているのか?の確認でもあるのですね。

たとえば写真やカメラのことであれば、露出の意味を小学生でも分かるように1分で説明できるでしょうか??試してみましょう。

「カメラの中は真っ暗な箱だよ。そこにレンズというガラス玉を通して外の光を入れて、光をあびた部分が写真になるよ。シャッターはお店のシャッターと同じしくみ。君がボタンを押した瞬間だけ一瞬開いてくれる。絞りというのはガラス玉の中にある穴ぼこ。その穴ぼこは自由に大きさが変えられる。穴ぼこの大きさと、シャッターが開いていた時間で、光の量を相談してカメラの中に取り入れるんだ。それが出来上がる写真の明るさを決めるんだよ」

・・・どうでしょう。
小学生も分かる説明になったか謎ですが、これを書きあげることで自身が理解できているか?の確認ができるのです。

教えるは学びなのです。

ここまできて、ご自身のどの部分に問題があって学びが理解にならなかったか?確認できると思います。かつての私は知識だけ仕入れて全く実践しないというありがちなタイプの典型でした。

いろいろ知っている能書きだけの人にならないため、豊富な知識を生き方に反映できる人になりたいものです。

そのためには「誰かの役に立つ」「何かに貢献する」といったサービス精神、もっと言うと愛があれば、その利他の精神が自分を成長させてくれると私は思います。

だから今、自分の知っていることは遠慮せず、恥ずかしがらず、堂々と発信して、惜しみなく知っていることを教えてあげることに価値があるのではと感じます。

ここまで読んでくれた貴方はきっと素敵な人。本当にありがとう。

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