小説2作品目です。 縦読みと横読みのバージョンがあります。 読みやすい方で読んでください。 縦読みバージョン 横読みバージョン ドロップ 最近は、9月も夏のように暑い。 強い日差しがコンクリートに反射し、ジリジリと人間たちを炙っていく。 遠くの空には、大きく膨らんだ立派な入道雲がいくつもできていた。 いい天気だ。 学校の隅にある、花壇が並んだ小さな庭のベンチに、千歳は座って空をぼーっと眺めていた。 ごく稀に吹いてくれる微風が気持ちいい。 右の方か
縦読みと横読みのバージョンがあります。 読みやすい方で読んでください。 縦読みバージョン 横読みバージョン 空のうつわ 「私を食べるなんてよしなさいな」 Dの笑い声はとても軽やかに響いた。 ちょうど夕食どきだからか、ファミリーレストランの店内は子どもたちの声が混じる喧騒に包まれていた。Dはアイスココアを注文していた。スラリと長く骨ばった指でストローをつまみ、中身をクルクルとかき混ぜている。 わたしはあんたを食べたい、と伝えたら、Dはいたずらっ子のような顔を
こんにちは、トウメイ キイロと申します。 ここでは、小説をはじめ、何か文章で表現できたものを、投稿していきたいと思っています。 気になって読んでいただけたら、飛び跳ねて喜びます。(^▽^) タイトルの『(偽)初投稿』というのは、文字通り、この記事は初めての投稿ではありません。 どうやら約2年前の私は、noteに文章を書いていたようです。 うっすらとしか記憶にありませんが、日記のようなものをいくつか書いていた気がします。雨のモノトーンの画像を選んでいるあたり、あ
初投稿ってタイトルはそのまんますぎるだろ、と思うけど、初投稿なんてタイトルは初投稿にしかつけられなんだから、やっぱり初投稿でいい。そもそもセンスのいいタイトル思いつかない。