タッチコア

ITやDXを上手に使い、ビジネス価値を上げ持続可能な企業にしたいと考える企業のためのア…

タッチコア

ITやDXを上手に使い、ビジネス価値を上げ持続可能な企業にしたいと考える企業のためのアドバイスや研修をご提供。 多くの経営者やDX部署から、ICT/DXについて「何から手をつけてよいものか」とご相談を頂きます。 そんな企業様を、幅広い知見の提供でサポートします。

最近の記事

できないならやり方を学ぼう[20240528]

「業務改革」なんてものは日々の改善に次ぐ改善を積み重ねれば不要なのだと言う方がいる。 何年かに1度の大仕事をするから業務改革が必要なのだと。 更に、DXレポートなどには20年とか30年前の基幹システムの刷新が必要だと強調的に記されている。 私は、本件をこのように捉えていた。 「老朽化システムを刷新する必要は無い」 そんな気持ち悪いことを言うなとお叱りを受けそうだが、業務に支障が無いのならば刷新する必要は無いのだ。 「OSのバージョンアップやらDBMSなどミドル系の

    • 知識や情報だけではうまくいかないのがコンサルティング[20240527]

      弊社は「経営コンサルティング」事業を営んでいる。 付帯事業として企業向けの研修(トレーニング)サービスも提供している。 また私個人では、副業として大学や大学院で教員も務めている。 ところで「教える」仕事で大事なこととは何だろうか? 教えるコトが上手だということは当然のことながら、他に何が思いつくだろうか? 「正しいことを教える」という姿勢が大事だと言われたこともあるが、実は「正しい」と言うのは難しい。 私が良く皆さんにお伝えする事例をご紹介しよう。 【問】胃潰瘍

      • 週末に想うー意思疎通の手前[20240526]

        製造業に勤める友人と話をしていた時のこと。 友人は企画部門に所属しているのだが、とある業務の改善案を作成しなければならなくなったそう。 (個人的には何の業務改善かとかなり引っかったが…) ついては、現場の若手に今どれくらいの業務量を担当しているか聞いたそうだ。 (何するつもりと、個人的にはかなり引っかかったが…) 若手は見事に業務手順について語りだしたそうだ。 友人:「手順ではなくて、〇〇業務に〇時間ということを知りたいのだよ」 若手:「〇〇さんの申し出に関して、ご

        • 週末に想うーまだまだ遠い医療DX[20240525]

          今月、行きつけ(!?)のクリニックに行った時のこと。 「来月から療養計画書が必要なので、サインをしてね」 ざっくり言うと、特定の疾患の管理料のカテゴリが変わるためこの療養計画書の作成が必要になるらしい。 クリニックとしてはこの書類を作成しないと、診療報酬のある項目について請求ができないということだ。 書類を見せてもらったが、検査結果をもって運動とか食事とかについて指導したかといか、問診表のようなものだった。 それを継続通院している場合は、4カ月毎に作成するそうだ。

        できないならやり方を学ぼう[20240528]

          無理・無駄・無茶を判定するリファレンスは何か[20240524]

          私は「ITは戦略投資である」と20年近く前から言い続けてきた。 この考え方は、IT部門を鼓舞する為ではない。 企業・組織の戦略目標を達成する為に投資をするのだ、なのでこのような言い方をしてきたのだ。 従ってITは経営体が発した「戦略を理解した上で如何にして何に投資するのか」を常に意識しなければならない。 現場のお困り事に対応することを第一義としていては戦略目標の達成は難しい。 「現場は自身の足元しか見えていない」 現場は現場のことしか認識していないことが殆どだ。

          無理・無駄・無茶を判定するリファレンスは何か[20240524]

          落とし穴に落ちまくる[20240523]

          ビジネスプロセス改革の話は聞きたくないという方に出逢った。 会社は業務改革を断行しなければならなくて、話の相手はそのリーダーを名乗る方だった。 「IT部門」の管理職である。 彼の主張によると、業務を改革するのであってビジネスプロセスを改革する訳では無いと言う。 必死になって「業務≠ビジネスプロセス」を熱心に説明されるもので、申し訳ないが本気で吹き出しそうになった。 まあ、彼の主張はこうだ。 業務というのは、担当者若しくは担当チームが遂行する実務そのものであって、そ

          落とし穴に落ちまくる[20240523]

          ビジネス戦略と現場の業務の乖離が問題[20240522]

          東京は本日も雲が厚くスッキリしない天気で、もやもやとする日だった。 もう梅雨かとも思ってしまう。 昨年だか一昨年だったか、随分経ってから「梅雨入りしていたと推測される」みたいな発表をしていたなと思い出す。 この「もやもや感」、ビジネスプロセスやら業務改革とかにも感じるのではないだろうか? ビジネスプロセスとは「業務の工程」ということだから、手入力とかFAX送受みたいな前近代的なことを明白にするために現状調査しなければならないのだと強く主張する方にお会いしたことがある。

          ビジネス戦略と現場の業務の乖離が問題[20240522]

          順番を間違えてはいけない[20240521]

          今週は、ビジネスプロセスとその改善方法について話しをしたい。 「ビジネスプロセス」には経営(ビジネス)戦略が実装されている。 戦略の実装って何だ?と思う方がおられるかもしれない。 戦略目標が達成されるのは、正しく設計されたビジネスプロセスが実行されたということである。 経営戦略なりビジネス戦略で定義された戦略目標は、社内・組織内の一つの部署が「頑張って」達成されるものではない。 会社(組織)全体で達成する目標である。 従って、戦略目標が達成されるようにビジネスプロ

          順番を間違えてはいけない[20240521]

          ビジネスプロセス≠業務フローなのです[20240520]

          先週は「ビジネスプロセス」という経営学上の概念を持ち出して話をした。 「ビジネスプロセスとは業務手順とか業務フローのことだろ?」 そう信じて疑わない人々は、ビジネスプロセス改革の話は聞きたくないだろう。 IMD国際デジタル競争力ランキングが第32位にランキングされている日本らしい反応かもしれない。 よく勘違いされる内容としてビジネスプロセス(=業務プロセス)と業務フローと業務手順がある。 前者は、「経営戦略(≅ビジネス戦略)」から導き出される業務の流れである。 経

          ビジネスプロセス≠業務フローなのです[20240520]

          週末に想うー想像力の限界[20240519]

          先週、昼食をデリバリーしようかと思い立って、少し検索してみたところ。 懐かしい店を見つけた。 「東京アメリカンクラブ」 もともとは在日アメリカ人の会員制クラブで、歴史は古い。 証券会社に務めていた頃のこと。 外資系通信社の外国人が食事に連れて行ってくれた。 異国情緒あふれる店内で、ローストビーフが美味しいと勧めてくれたので注文を。 ウェイターが「何枚召し上がりますか?」と聞く。 その頃の私の頭の中に浮かんだローストビーフは、スーパーの惣菜に並ぶ小ぶりの切れ端。

          週末に想うー想像力の限界[20240519]

          週末に想うーマナーでは難しい時代なのか[20240518]

          自転車にも青切符が交付される道路交通法の改定が成立したそうだ。 無謀運転に対して、よくマナー違反という言葉が使われていたが違和感があった。 ただ、罰金を課すことで、迷惑行為が減るのならば歓迎だがはそんなに簡単ではない気もする。 日本はどうも抑止効果という曖昧なもので言い訳をしようとする。 問題はきちんと本気で取り締まるかどうかだ、しっかりとした運用を期待したい。 わたしもよく自転車に乗るが、一度転倒(自爆)の憂き目にあってからかなりのゆっくり運転になった。 後ろか

          週末に想うーマナーでは難しい時代なのか[20240518]

          ビジネスプロセスの粒度[20240517]

          昨日は、ビジネスプロセスという概念が生まれた話をした。 では、ビジネスプロセスとは何か? まず「業務フロー」とか「業務手順」とは全く違う。 「ビジネスの工程・流れ」という意味だが、常に話題になるのが粒度の話だ。 粒度は価値観に着目しなければならない。 果たして何の話なのか、それを今からご説明しよう。 ビジネスプロセスという概念が生み出された原因は組織の大規模化だった。 組織が大規模になればなるほど専門分化が進み「隣は何をする人ぞ」という文化がはびこってしまう。

          ビジネスプロセスの粒度[20240517]

          戦略を如何に現場の落とし込むのか[20240516]

          昨日は、業務改革によって管理職の仕事は抜本的に変化すると話をした。 何故、そうなるのかは明日以降に。 今日は経営者が策定した「中期経営計画」=「戦略」を如何に現場に落とし込むのかについての話をしたい。 殆どの日本人は「戦略なんて机上の空論で絵空事だ」と考えている。 「どうせ俺等は実働部隊で、売上高の向上とコストの削減だけやっていれば良いのだろ?」と考えている。 そもそも「戦略」の話をしても現場には響かない。 もっというと、IT部門やCIOと呼ばれる人々にも全く響か

          戦略を如何に現場の落とし込むのか[20240516]

          業務改革の目的[20240515]

          昨日は、唯一無二の「業務改革の目的」について話しをした。 「経営戦略が如何に変化しょうと、現場で生産しているモノに変化が無いから私たちの業務に変革はない」 こんなご意見をいただいた。 昨日、視線を高くして欲しいとお伝えしたが、まさにここが論点になる。 生産するモノが変わらないのかもしれないが、評価指標は大いに変わる可能性がある。 「新しい品質基準」かもしれないし「オーダーから生産・納品されるまでの時間」かもしれない。 より厳しくなるのか? それは戦略がいかに変更

          業務改革の目的[20240515]

          業務改革の目的は全ての企業で1つしかない[20240514]

          今週は「既存事業の高度化」イコール「業務改革」について「殆どの日本人が知らない」「殆どの日本人が知りたくない」ことについて話したい。 昨日の投稿に早速反応してくださった方がいた。 「日本の産業構造の特異性とは何ですか?」 ご質問には感謝だが、今週話したいテーマとは少しズレているので簡単に回答したい。 「ケイレツ」とも呼ばれる垂直統合型の企業グループを形成しているということが「特異」なのである。 ケイレツの一番上に君臨する企業や、Tier1と呼ばれる企業ならば新規事業

          業務改革の目的は全ての企業で1つしかない[20240514]

          現在のサービスの見直し[20240513]

          いろいろと考えた末に、現在のサービスについて見直しをすることにした。 『今から学ぶ DX推進のための超短期講座』(全2回)を2コースに分けようと考えた。 2コースの名前はそれぞれ 「新規事業開発」と「既存事業の高度化」。 時間は、どちらも3時間×2日間で「概要を理解する」のに最適なコースだ。 「新規事業開発」コースは、今までご提供していたものであり、中身に変更はない。 新しく「既存事業の高度化」コースを新設したと言ったほうがわかりやすいだろう。 そもそも「既存事

          現在のサービスの見直し[20240513]