時計を動かす

今回の記事は未練ダラダラな部分だったり
性的な話を書いたりするので
少しでも不快に感じたらすぐに閉じてください

自分には彼女が1人だけ出来た事がある。
高校時代の同じバドミントン部の後輩の
女子だった 。
部内でガッツリ話すという感じではなかったが
別の後輩を介し、メールアドレスを教えてもらい
メールをしている内に次第に惹かれたあった様な
形でお付き合いする事になった。
告白は向こうから直接ではなく、LINEだった。
それが自分が2年、彼女が1年の夏休みの話だ

そこから彼氏彼女としてのお付き合いが始まって
いくのだが、お互いが初めてのお付き合いという事も
あってか、周りに人が居てもあまり気にせず
隙あらばベタベタする所謂「バカップル」だった。

自分も彼女も自転車通学で毎日彼女を家まで
送るのがルーティンと化していた。
(毎日往復で25キロ程だったはず…)
その彼女の家へ行く帰り道にショッピングモールがあり、そこに寄って、休憩スペースみたいな所に座って、話すのもルーティンの一つでそこで
人目もはばからず、ベタベタしていた。
(今、思えば本当に彼女にも周りの人たちにも
ごめんなさいという気持ちでいっぱいです…)

でも、当時は周りが見えなくなる程に彼女の事が
好きだったんだろうなと思う。
それが行きすぎた故なのか分からないが
セックス」を一度もやろうとはしなかった。
正直言って、高校生なんて性欲が服をまとって
歩いているようなものなので例にも漏れず
自分自身もそうだった。ただセックスによって
もしもの事があり
彼女の事を傷つけてしまったら?

って恐怖心から付き合ってから別れるまで
一度も「セックス」を出来なかった…。
でも、今考えればセックスこそしていなかったが
キスや互いの体を触るなどをしていた事を考えると
セックス自体が怖かったんじゃなくて、
単純に自分自身が"臆病"なだけだったのかもしれない。
その臆病を隠すためにそういう言い訳をしていたとしたら、本当にダメだなと思う。
セックスをしてようがしていまいが
こういう結末になっていたのかもしれないが、
その行為一つがお互いを知るキッカケになったのならば僕は大きな過ちを冒していたのだと思う。
(そもそも訳あって、彼女が出来る前にセックスを経験してしまったにも関わらず、彼女にはずっと童貞と嘘を付いていたのです。今思えばこういう部分でも本当に最低な人間だなと思います。)

そんな中で月日が経っていくにつれて、彼女に
対する気持ちの熱が下がっていくようになった。
自分が部活を引退した事もあり
帰宅時間がバラバラになりだした事で
どんな状況でもルーティンだった彼女を
送る事も少しずつ回数が減っていき、気付けば
1日も送らない週が増えるようになっていた。
付き合って1年半ほどが経ったある時に彼女から
一通のLINEが届いた。
もう別れようか。

そうなってしまうかもしれないと心のどこかで
覚悟していたつもりだったが、いざその言葉を
見た瞬間に涙が止まらなくなった。

自分が原因だと分かっていたからだろうか。
互いの気持ちが同じ方向を向いていない事に
ずっと前から気付いていて、それがようやく
解消されるという安堵か。
単純に悲しいという気持ちからか。

今でもその時の感情は分からない。
でも、「分かった」と快諾し、その関係を終えた。
高校卒業の2ヶ月前だった。

別れて、高校を卒業してから彼女の方から
数回ほど連絡があった。
しかし、その時には「そっちから別れを切り出してきたにも関わらず、なんで連絡してくるんだよ」
という気持ちからとても感じ悪く返信していた。

最後のやりとりをした時に前述の
「自分が本当は童貞ではなかった事」や
「本当はめちゃくちゃセックスをしたかった事」を
本音で伝えたが、それが良くなかったのか
それ以降連絡が来る事がなかった。

ただ定期的に夢の中に出てくる。
その度に何とも言えぬ感情が沸き立っていた。
そんな中、まさに2週間前にまた夢に出てきた。

その時に自分の中でずっと沸き立っていた感情が
MAXになった。そして思い立った。
メッセージを送ろう!

こんばんは。お久し振りです。
お元気にされていますか?

あまりにも定型文すぎるメッセージを送った。
しかし、現在進行形で返信はおろか、既読すら
付いていない。

この時に俺はめちゃくちゃ遅くやっと理解した。
時間が止まっていたのは自分だけだったんだ
と。


冷静に考えれば、別れてすぐに彼女は同じ部活の
男子と付き合っていた。
自分の一個下。彼女と同級生の男子だ。
その時点で彼女の時間はとっくに動いていた。
一方で自分は彼女と別れてから8年、一切女性と
良い関係になった事すらない。
別れた瞬間から自分の時間は止まっていた。

でも、めちゃくちゃ今更ながらその時間の
すれ違いに気付いた事でこの一連の思いに
踏ん切りが付いたような気がする。
(また思い出すかもしれないけど…)

それに気付かせてくれるために久しぶりに夢に
出てきてくれたのかなと良い風に解釈してみる

絶対にこれが彼女に届く事はないだろうけど
この場を借りて、言っておこうと思います。


「本当に今までありがとうございました」





 


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